今、ある企画を進めているのですが、社長一人の弊社にとって、適切な人材を得るというのは大きな課題です。一人でできることにはどうしても限界があるし、といって社員を雇用するほど収入があるわけでもない。
そこで、ある程度アイデアが固まってきたら作業を外注に出すわけですが、予算には当然のことながら限りがあるわけで、そのとき、相手にどうモチベーションを持って取り組んでもらえるか、ということに神経を使っています。「つまらなそうな仕事だな」と思われたらそこで負け。逆に「この仕事は面白そうだ」「この人と一緒にやってみたい」と思わせたらこっちのものです。
で、何回か依頼をしていくうちに気づいたのは「指示が明確であればあるほどモチベーションをもってもらえる」ということです。例えば、ある Web サイトを作るという話があった場合に、何もアイデアを練らずに顧客の要求をそのまま伝えるのではなく、ある程度顧客と企画を詰め、コンセプトが練れてきた段階でデザインを依頼するようにした方が、デザイナーにやる気をもってもらえる。要は「自分フィルター」を通してから依頼する、ということです。
明確に、といっても微に入り細を穿って事細かに指示をするのはもちろん間違いで、それだったら自分でやったほうが早い。そうではなく、相手の専門性を見極めてある程度の段階以上のことは任せるようにする、その見極めが大切なんじゃないかと考えています。