可与立。未可与権。

論語の言葉で「与(とも)に立つべし。未だ与(とも)に権(はか)るべからず。」と読みます。意味は「共に立つことはできても、共に臨機応変、自由に問題を処理することはできない。」だそうです。

至言ですね。古代の人というのはつくづく人間について深く考察していた、言い替えれば哲学していた、と思います。もっと前にこの言葉を知っていたなら、自分の人生ももっと違ったものになっていたかもしれません。

経験から言っても、友人や知り合いと事を始めることはできます。が、その後も同じ立場で続けて行くということはなかなか難しい。ましてや、共同で経営していくなどということはそもそも無理と考えた方がいいでしょう。

今までいろいろな組織を見てきましたが、うまくいっている組織というのは、その長がやはり果断な決断を行なっています。その決断の良否に関わらず、です。

ご存じの通り、弊社は社長一人の世界最小の会社です。蟷螂の斧、ゴマメの歯ぎしりと笑われる規模でしかありませんが、その毎日はやはり決断の連続で、今日もある価格交渉に臨んできました。このご時世に値上げの交渉だったのですから、もとより批判は覚悟の上。話も通すべき人には通さなくてはなりません。でも、そうしない限り「負け」なのは明らかだったのでやる他はなかった、というのが実情です。結果どうなるかはわかりませんが、やはりやって良かったと思っています。

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