クラウドを駆使してソーシャル図書室を作るまでの道筋 Part.1

facebookのウォールやTwitterのタイムラインが気になってしかたがないソーシャルモンキーの皆さまこんばんは。無料で使えるAPIやPaaSを日々探索中の高梨です。

さて、私事ですが、以前からこういうのできたらいいなーと思っていたことのひとつに「SNSを通じて知り合った人と本やCD, DVDを貸合えたら」ってのがありました。さすがにP2Pでデータをやりとりとなると著作権法的にアレでしょうけど、現物を貸し借りする分には問題ない、はず。一言で言えば「P2P図書館」です。ちょっと前までは日本でSNSといえばmixiでしたが、ガラケーアプリ開発が必須だったり、時代の流れ的にfacebookかな、と。何より商用利用も可ってのがいいですよね。

まあ実際に貸し借りをしなくても、個人の蔵書データベースをネット上に持てるだけでも、ちょっとステキです。「へー、この人の読んだこの本、面白そう」とかね。中には持ってることを公開したくない物もあるでしょうけど、それは非公開にするか、そもそも登録しなければいいわけで。

実際すでに、似たようなサービスはいくつかありますが、私がやりたかったのは

  1. USBカメラに書籍のISBNバーコードを見せて登録 (いちいち検索&登録という2段階の作業をしない)。
  2. バルク登録(ISBN一覧データで)も可能。
  3. 本を登録したりコメント書くと同時にウォールに書き込まれる。
  4. データはいつでもエクスポート可能。
  5. 「借りたい」申請が「いいね!」くらい簡単にできる。
  6. 本棚でカテゴリ分けできて、RSSで取得できる。

といったものです。ブクログさんなんかはかなり上に近いです。特に、4.の機能は地味だけど大切で、いくら提供側が「クラウドだから大丈夫」といってもユーザさんの安心度が違ってきます。実際、読書メーターさんの機能リクエストを見ても、データのインポート・エクスポートは需要が高いようです。APIを切りだして実装はユーザさんに任せるというのも手ですね。

で、いろいろ調査して以下のようなサービスを材料にすることにしました。

  • Amazon Product Advertising API (書籍&商品データ取得。海外の商品も検索できるようにする)
  • Google App Engine (Webインターフェース、ビジネスロジック。言語はPython)
  • Amazon SimpleDB (いわゆるNoSQLだが、LIKE 検索も可能。GAEのDataStoreではそれができない)

また、使用するライブラリは以下。

  • jQuery (AjaxおよびXMLパース)
  • ZXing (Flashでバーコード読み取り)
  • boto (AWSを使うためのPythonライブラリ)
  • Kay (GAE専用?のフレームワーク)

ソースコードのレポジトリはSubversionホスティングをしてくれる unfuddle.com に置くことにしました。

というわけで、材料の調査はだいたい目処がつきました。後はこれを組み合わせてコーディングしていきます。

1 Comment

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こんにちは。私は実際に図書館でアルバイトを行っている者です。
パソコンはうとい方ですが、ネット上の図書館という発想に興味を
惹かれました。ただ、本の貸し借りは信用問題で、図書館でも
数か月も戻らなかったり、本が破れたりしていることはしょっちゅうです。
そこら辺のペナルティというか管理も大切ですね。

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