宿題や試験勉強で苦しんでいる若い人へ:「勉強って何の役に立つの?」

たかだか地方のFラン大学を、しかも卒業滑って1年余計に通うことになった低学歴者の私が、自分のことを棚に上げて上から目線で語ってみます。ので、いつものですます調ではなく、口語体で書いてみます。想定読者は、中学・高校生。


まず、タイトルに挙げた「勉強って何の役に立つの?」という問いかけについて。正直なところ、俺はそういう疑問を持ったことがない。「ああ、学校の勉強が完璧にできれば、ものすごく役に立つだろうなぁ。なんで俺そうできないんだろ」とは思ったけど。「役に立つ」というのは、学歴があるからいい仕事につけるとか、成績がいいから自慢できるとかじゃなくて、英語ができたら(ほぼ)世界中の人と話ができるだろうし、理科なんかは宇宙がどういう仕組みで動いているのかを教えてくれるし、文章を読めてうまく書くことができたら、ペン一本で食っていけるだろうし、日本や世界がどうやって成り立っていて、これからどうなるかを予測できれば大金持ちになれるだろうし、数学なんてこれ以上エレガントなパズルはないよね。

もちろん、学校の授業で教わることだけが全てじゃない。人間はどうしたって人と関わらなきゃ生きていけないから、友達と遊んだり、恋人を作るのだって大事。何の仕事でも体が資本だから、部活で運動して体を作っておくのも、俺は最近になって身に染みたけど、これも超大事。

あなたたちがかわいそうだなぁ、と思うのは、受験やらテストやらに「追われながら」勉強しないといけないってことです。あと何年後かには高校受験・大学受験が迫っているし、その前にもテストやら試験が沢山ある。それはすごく苦しいよね。俺だって試験前に一夜漬けやって、その後電車で寝過ごしたこと何回もあるし、受験勉強だって夜中に眠りそうになりながらやって、ノートが意味不明の文字で埋められたことがありましたよ。まあ普段から少しずつやっときゃいいんだろうけど、そういう計画性はまるで無かった。w

本題に戻るけど、じゃあそうやって勉強したことが現実に役に立つのか? とてもいい疑問だと思う。即答すると、「これ以上役に立つことはない」だね。

「えー、じゃあ毎日連立方程式解いてるんですかー?」とか「世界史の年号どれだけ覚えてるんですかー?」とかいう声が聞こえてきそうだけど、ここで言いたいのはそういうことじゃないんだな。

要するに、何でもいいけど、「何かを理解する力」ってのは、こりゃもう世の中に出てから超絶役に立つんですよ。

例えば、今深刻な問題になっている原発事故。あれを怖い怖いという人は多いけど、俺なんかは、じゃあなんで怖いんだ?と思うんだよね。もちろん、福島の現場に行って、「マイクロ」や「ミリ」がつかない「シーベルト」がダダ漏れしてるところで作業して来いと言われたら、そりゃ考える。だいたい労働環境もよくなさそうだし。

ただ、東北産の牛肉や三陸沖の魚を食べたりとか、関東で普通に出歩くとかは、ほとんど心配してない。なぜならセシウムが体に取り込まれることがないのを「知って」いるし、ヨウ素は普段から十分取っているし、外を出歩いて浴びるかもしれない放射線の量なんてお話にならない程度であることが「わかって」いるから。それで心配なら太陽風を避けることだって考えなきゃいけない。

少量だって良くないものは良くないだろう、と思ったら、醤油をビンで一気飲みしたり岩塩を丸かじりしたらきっと内臓おかしくなるだろうけど、でも塩分は体に「必須」であることを思い出して欲しい。食塩(塩化ナトリウム)を全く取らなかったら人は死ぬ。

原発があろうがなかろうが、原発の近くに住んでいようが山奥に住んでいようが、放射線は地球のどこにいても毎日浴びるもんなんです。関東圏内は普段よりちょっと高めのところもあるみたいだけど、まあ問題ない範囲。

正直なところ、俺も「シーベルト」っていう単位はこの原発事故で初めて知ったんだけど、「ミリ」が1000分の1、「マイクロ」がそのまた1000分の1を表すことは知っていたし、原子が崩壊するとα・β・Γ線が出て、それぞれの正体がヘリウムの核子、電子、超短波長の電磁波、であることも高校の物理で習って知っていた。

「勉強しても話せるようにならない」とさんざんけなされていることの多い読解中心の英語教育だって捨てたもんじゃないよ。俺の仕事は英語読めなきゃやっていけないし、むしろ英語が読めるだけで70%くらいの問題は解決できる、と思う。だいたい、中学で3年、高校で3年、人によっては大学でさらに4年と、6〜10年、第一外国語として英語を勉強してて、なんでみんな喋れるようにならないのかが不思議だね。俺だって条件は同じだった。多少は自習したし、喋れるようになりたいと熱烈に思ってはいたけど。

かくエラそうに語ってるけど、実は高校以来数学が苦手でね。やっとこさ簡単な微分積分ができるくらいで、虚数なんて心の底ではまだ存在を信じきれてない。ただ、最近その苦手意識を克服すべく、この世で一番美しい数式といわれているオイラーの等式

e = -1

の証明を勉強し始めた。きっと何の役にも立たないだろうけど、まあ自己満足のために。w

だいぶ脇道にそれたけれども、要するに、若い時に勉強しとくと、大人になったとき、たとえそれが初めて見聞きすることであってもパッと理解できる助けになります。「ああこれはこういうことだな」ってのが心に閃く。その感覚を磨くために、もしかしたらその知識自体は役に立たないかもしれないけれども、運動で基礎体力をつけておくのと同じくらい勉強って大事なんだよ、ってことを言いたくてこんなエントリを書いてみました。35のオッサンはお化けと同じで試験なんかないから、あなたたちと同じように苦しむことはできないけど、それでもまだ知識欲とか学習欲はバリバリあります。一緒にがんばりましょう!

Got Something To Say:

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

Copyright © 2024. Powered by WordPress & Romangie Theme.