おそらく本もロクに読まず、こんなつまらないブログをお読みの暇人の皆様こんにちは。w 仕事柄、というか個人的な興味が大半ですが、デジモノには目がない高梨です。
さて、世間ではやっと故スティーブ・ジョブズ氏の追悼モードからTPPに話題が移っており、そんな中ではありますが、「うは、やっぱiPadすげぇwww」と思ってしまったことが最近ありました。
というのも、手持ちの技術書を自炊屋さんに頼んでPDF化してあったのですが、それを読む機会がなく、ディスクの肥やし、いやクラウドの肥やしになってしまっており「このままじゃせっかく本買ってその上金かけて電子化したの意味ねーよな」とか自分でも思っておりました。が、ふと思いたち、iPad2に入れて読んでみたんですね。
愕然としました。
「今更何を?」とお思いの向きもあるかもしれませんが、なんかこう、今までとは全く違った読書体験でした。
何が違うかというと、まず頭に入っていくスピードが違う。普通に読んでいても速読しているような気分です。読んでいるのは技術書ですから、説明が理解できればいいわけで、人生の機微やユーモア、エンタテイメント性を求めているわけではありません(あってもいいとは思うけど)。それで技術書というとどうしても無味乾燥なイメージがあり、ついつい敬遠してしまう傾向がありましたが、これだけスイスイ頭に入ると逆に爽快です。
それから紙の書籍にはない、この「インタラクティブ」な感じ。読んでいる行為そのものが楽しくなります。私は人並以上に本が好きですし、テクノロジーについて知ることも好きですが、その私でさえ、技術書を読むときは「教科書」を読まされているような気がして、趣味の読書よりは不熱心になってしまいます。ですが、iPadなどのタブレットマシンで読むのは、そのイメージを払拭してくれます。今まで全く新しい方法で知識を得るというのは、それ自体大変興味深い。
「ならパソコンで読むのと変わらなくね?」と思ったあなた。そう、私もそう思っていたので、PDFをクラウドに入れっぱなしにしていたんです。でも、PCでPDF読むのって正直骨が折れません?ページを繰るのにボタンをクリックしたりスクロールバーをドラッグしたり・・・。あと、目の玉からの距離が遠いので、「読書」している気分とはほど遠いものがあります。が、タブレットを手に持って、スワイプしながら読み進めるのは、操作性・視認性の面から、はるかに「快適」です。
そして、私は日常的にブログやWebサイトをチェックしており、PCのモニタで文章を読むのにも慣れている方なのですが、iPadで書籍を読むのは、それともまた違った体験です。まず当たり前ですが、書籍ですから余分で目障りな「広告」がない。そして、これも当然ながらハイパーテキストでもないので、「リンク」や「ボタン」もない。要するに、文章そのものを読み込むことにぐっと集中できるわけです。紙の書籍でさえ、「片方のページ」という余分がありますが、それさえもないという点では、紙より優っていると言えるかもしれません。
・・・などとつらつら書いているうちに思い出したのですが、どうやら最近新会社を設立されたらしい私のアップル師匠のところで、初代iPadに触れた時まず感じたのは
んー確かに新聞や雑誌のビューア、あるいは書籍を読むんだったら秀逸ですね。でもそれだけじゃ勿体ないハードでもあります。
ということでした。それから1年半かかって、今更自分で感激しているわけですからアホな話なのかもしれません。
今のところ、電子化しているのは技術書の類だけなのですが、小説やドキュメンタリーなどだったらどうなのかなぁ。それに、紙書籍を電子化するときは、裁断するのが常識になっていますが、本当に非裁断ではできないんだろうか。なんかいろいろまたワクワクのタネが増えてきました。
だから言ったんじゃん、未来だってさ(笑)