フリーランスだからこそ、人と関わりましょうYO!

ウェブルさんみたいな有名ブログにトラバ送るのは恐縮至極なんですが、「フリーランスになって半年経ってこの世で一人ぼっちになったことに気付いて究極に失敗した」を拝読しまして、もしかしたらアドバイスになるかも、と思い、書いてみたいと思います。

私も今でこそ仕事を頼める社員がおりますが、起業してから6年ほぼ一人でやってきました。途中、体調を崩したり仕事が暇になったりと、いろいろありましたが、おかげさまでなんとかやれてきております。家で仕事をしている、基本的にフリーランス、などウェブルさんと仕事のスタイルとしては近いものがあります。仕事の内訳としては、都内の企業からWeb関連の仕事を振ってもらったり、後は地元企業や団体のITサポートをやらせていただいたりしています。名古屋周辺と千葉県鴨川市、というだいぶ異なった状況ですが、私自身は仕事は楽しいし(ラクではないけどw)、やりがいもあるし、お金はさほど稼げてはいませんが、まあやっと人並みくらいにはなりました。

さて、ウェブルさんは「人と関われていない」ことでお悩みのことと拝察しました。ここが私と大きく違う点でして、そこに重点をおいてみます。

ご想像に難くないでしょうが、田舎ではITに強い人というのは大変希少です。私も、当初は請負中心に仕事をシフトして行こうと思っていましたが、結局、請負と地元サポートという二足のワラジを履きっぱなしになっています。

というのも、売り上げ的な面はともかく、まさに「人と関わる」という点で、捨てがたいものがあるからです。

請負ですと、どうしても最終顧客とお会いしてお話する機会がありません。地理的に遠いこともありますし、営業エージェントさんがいて、制作会社さんがいて、という中で仕事をしていますから弊社のような存在はなおさら埋没しがちです。

一方、地元の企業・個人ユーザの問題や悩みを解決して差し上げると、それはもう、モロに感謝の念を受けます。作業をしていれば、お茶やコーヒーを出していただけますし、作業が終わって料金をいただいた後も、世間話に興じてしまうことも多いです。

これは一つには、私が地元育ちということもあるかも知れません。「高梨さんはどちらの方ですか?」と聞かれて「天津になります」と答えると、たいていの方は安心したような表情を浮かべられます。冷静に考えれば私がどこ育ちだろうと関係ないはずですが、実際にはそうなんです。

「お客様に感謝される」「笑顔を見られる」「人の役に立っていることが感じられる」という点において、とてもやりがいを感じており、それだけのために続けていると言っても過言ではありません。

ただ、ウェブルさんにそれをやれ、とは申し上げません。名古屋のような都会でどうそれをやったらいいか、私には見当がつかないからです。

ですが、もう一つ、別な側面から「社会と関われる」ことがあることをお伝えしたいと思います。

このブログでも度々言及していますが、私は毎週金曜日、市の公民館で行われている日本語教室にボランティア教師として参加させていただいています。これは市内在住の外国人に日本語を教えるというもので、もうかれこれ4年くらいやっています。もちろん仕事が忙しかったり、体調が悪かったりして出られないこともあるのですが、まあできる限り出ています。

こちらの動機としては、日本語を教えて人の役に立ちたい、というのももちろんありますが、それ以上に「自分がやりたかったことだから」というのがあります。学生の頃、一時期日本語教師になろうかと思って、その課程を取ったりもしていました。諸事情により、その道はあきらめたのですが、今はボランティアとしてやっています。それを「自己実現」というのかはわかりませんけれども。

それに、田舎ですとやはり外国出身の方と関わる機会が少なく、外国人と会うこと自体が面白い、というのもあります。実は先日も生徒の一人(アメリカ人)とFacebook友達になりました。

私がボランティア的にしていることは、他にも消防団や青年会議所(最近はすっかりご無沙汰していますが・・・(汗))、祭りの準備などをする青年団もあり、自分でもいささかやりすぎている気がしています。ただ、私以上に活動されている方もザラにいらっしゃいます。

そして、それらが嫌か?と尋ねられれば断じてNO!です。それらは全て、自分がやりたいからやっていることであって、嫌だと思ったらとっくに辞めています。仲間と会い、一緒に活動し、酒を飲みながらやへえやる(この辺の方言で「世間話をする」という意味」)のは、大変楽しいですし、ウェブルさんが物足りなく感じているところを、満タンにしてくれます。

で、何かと時間に都合がつくフリーランスなら、こうしたボランティア(的)活動は比較的参加しやすいと思うのです。名古屋市周辺のご事情は私にはわかりかねますが、おそらく市役所などに「ボランティア募集」の情報はあるのではないでしょうか。

私は基本的に、ボランティアは自分のやりたくないことだったらやらなくていい、と思っています。当たり前のことかもしれませんが、そうでないと続きませんし、volunteerとはそもそも「自発的に」という意味であって、苦役労働を強制的にやらされるのとは全然違います。

お金にならないことを無理にお勧めするつもりはありませんが、「究極的に失敗した」と思われる前に、試してみるべきことは沢山あることをお伝えしたくて、こんなエントリを書いてみました。ご参考になれば幸いです。

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