綿鋼雲泥 2012

皆様、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、昨年は本当に大変な一年でございました。なんといっても未曾有の大震災が日本を襲った3月11日。10m級の津波が関東をも襲うとの警告が発せられたときには、我が人生もこれまでかと覚悟を決めましたが、結果的に南房総一帯は比較的被害は少なく、その後の余震も多少はあったものの、今ではほぼ平常通りの生活を送ることができる状態に回復しております。甚大な被害に見舞われ、今なお復興にあたっている東北の方々には申し訳なくも、ふと気づくと日々の安逸な生活に埋没してしまっている自分がおります。

また、私事にはなりますが、出不精の私にはめずらしく、昨年の夏は国内外に旅する機会が多くございました。宮城・仙台に友人と出かけたり、ツアーではなく、自力で旅程を組み、はるばるニューヨークまでハリケーンの妨害にも遭いながら出張り、慣れない文化に戸惑いながらも異国の大都会を目の当たりに見て参りました。また、これは旅というより冒険になりますが、東京までバイクで往復したこともあります。

弊社として大きな出来事は、なんといっても有能で理解のある従業員を得られたことでした。今までですと、私が体調不良だったときには、どうしようもなかったのですが、そんな時代打に立ってくれる社員がいてくれるということだけで、心安らかに日々の業務に邁進することができます。本当にありがたいことです。

また、仮住まいではありますが、東京に出張所のようなものを持つことができました。こちらは、私が都内に出たときに、自由につかえる作業所といったものですが、東京支社といえばそうも言えるわけでして、大げさに言えば東京進出をついに果たした、とも言えます。

先日、ある方とのチャット中に、「自分は『綿鋼雲泥』を座右の銘にしている」旨のことを打ち明けました。実は今までこれを人に言うのは避けてきました。というのは、完全に自作ですし、披露したら「守れていないじゃないか!」というお叱りを受けることは必定だからです。

ではありますが、その銘について解説しますと、

  • 人当たりは「綿」のように柔らかく
  • 意思は「鋼」のように強く
  • 理想は「雲」のように高く

そして・・・

  • 品性は「泥」のように下劣に。

となります。最後のはまあ私なりの卑下というか開き直りですね。(笑) 事実、皆様もご存じの通り、下品なことは大好きです。

ただ、言うは易く行うは難し。意思を強く、理想を高く保つのは容易なことではありません。事実、やるべきことをやらなかったり、何事につけすぐ妥協してしまう悪いクセはなかなか抜けません。

しかしそこも、あまり強すぎても人と衝突しますし、高すぎる理想に燃えていても、一人ではすぐ無理がくることは経験上よくわかっております。

そこは中庸の徳を説いた孔子に習い、過ぎたるは猶及ばざるが如し、ほどほどに自己を御することも大切かと考えております。

私自身は今年3回目の年男になります。竜頭蛇尾に終わることのないよう、日々を大切に精進し、願わくは飛龍の如き躍進を果たさずとも、タツノオトシゴのように世に流されることなく、しっかり居場所を定められるような一年にしたいと存じます。

皆々様におかれましては、引き続き変わらぬおつきあいのほど、社員一同、よろしくお願い申し上げます。

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