つい何日か前までは、「うっひょー、俺の時代ktkr!(゚∀゚)」なんて浮かれてましたが、現実というものは常に厳しいことをまざまざと思い知らされている高梨です。
いや何がって、今回光開通が決定した天津・小湊・清澄・四方木・江見・太海・長狭地区にお住まいの方はご承知の通り、「営業」という名のハイエナどもが、「ノルマ」という名のムチに追われ、あっちにふらふらこっちにふらふらしています。遠くから「テレアポ」という名の舌を繰り出すカメレオンの数もハンパなものじゃありません。しまいには、「(市民の税金で建てられた)行政施設での説明会」という名の大アゴで一口にがっぽり餌を獲得しようと目論むクジラまで出現するに至り、もう陸上動物・水中動物入り乱れての激烈な闘争が、この平和な鴨川市内で繰り広げられることになるとは、予想だにしておりませんでした。
かくいう自分にしても、その乱闘で血を流して戦っている獣の一匹なのですが、しかし、私にとってこれはかなり面白いゲームです。先ほど「ハイエナ」なんて言いましたが、中にはフェアプレイを心がける殊勝な人もいて、お互いに声をかけあったりしていますし、慣れない「営業」という仕事は私にとって非常に新鮮で、タイミングを見計らい、戦略を練り、結局バイク屋さんに直してもらったw愛車赤兎馬号を駆って走り回りなどしていると、「戦いの場」にいる自分にしばしうっとりしてしまったり・・・。(アホ
いやまあ、私にはノルマはありませんし、生まれ育った土地なので、気楽に構えられるところもありますが、よそから来て知らない土地を歩かされ、おそらくはあまり契約を取れていない他社の方々を見ると、ちょっとかわいそうにも思えてくるから不思議なものです。帰ったらこの人上司に怒られるんだろうなぁ、とか、がっくり肩を落とした後ろ姿が哀愁を誘うよなぁ、とか。w
もっとも彼らに同情してしまったら私の儲けも減ってしまうので、そこは心を鬼にして非情に徹するしかありません。
ただ、その辺のザコキャラとは別格の、地元民の私にもどうしても倒せないラスボスが一人だけいるんです。行く先々でその方のお名前を耳にする度、「くっそー、またこの人にやられた!」と何度奥歯を噛み締めたことか。なんとか一矢むくいたいとは思うものの、なにせお客様から絶大な信頼を得ており、なかなか牙城を攻略できていません。まあ年季が違うのはわかってるんですが、それにしてもくやしい。
その方は、どちらかというと、営業というよりはおそらく私のような技術畑の人なのですが、技術屋でありながら、顧客を「マインドコントロール」していると言っても過言ではない、その魅力とはいったい何なのかを猛烈に知りたい。単に専門的な知識があり、技術に長けているというだけでは、ああも顧客を魅了することはできないでしょう。いずれ機会があったら、ぜひお会いしたいものだと思いつつ、未だ相間見えることかなえずにいます。向こうも向こうで「小ざかしい若造がいやがる」くらいには思っているかもしれません。w いや、思ってくれてるといいなぁ・・・。
血に飢えた、あるいは怠惰な獣どもの闘争の場にあって、彼こそは孤高を貫く騎士。人はその名を尊敬の念とともに口にします。ああ、なろうことなら俺も彼のようになりたい!志の卑しい私ではとってもかないはしないでしょうが、それでも羨望せずにはいられない。
もう、私の中では、結果としていくつ契約が取れたかではなく、その人に一矢報いることが、目標になりつつさえあります。なんとか彼の顧客を我が物とできれば、今回のゲームは「勝ち」とできます。願わくば運が我に味方してくれることを祈るばかりです。