春です!春ですよ、皆さん!猪木のモノマネしてたけど、アントキノに完璧にくわれた芸人のことじゃなくて、本物の春がやってきました。キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
啓蟄もすぎると、走りの虫、イジリの虫がわらわらと湧いて来ますよね!ね!ね! 菜の花満開の田んぼを突っ切るもよし、バイクやクルマのメンテするもよし、カーキチ・バイキチにとっては絶好の季節!
「カブ カスタム」「カブ メンテナンス」などのキーワードで結構な順位を占める当ブログですが、今まで魔の手を封印していた、ク・ル・マ方面に挑戦することにしましたぁ!!! :*:・。,☆゚’・:*:・。,ヽ(・∀・)ノ ,。・:*:・゚’☆,。・:*:
さて、私の愛車はトヨタbB君です。「君です」なんていうと愛着あるように聞こえますが、実はMINIのキープに挫折し、両親・親戚・カーディーラーから言われるままに購入してしまった、「政略納車」で乗り始めたクルマでした。。。オーナーと似ていてちょっと横幅広めですが、若者感漂う風貌が気に入っています。
5年前から乗っていますが、今までぶつけたとき、整備はもちろん車検もすべて伯父(整備工場会長)に任せっきりでした。。。というか、そもそも手をかけるのが面倒くさかった。まあ普通はそうですよね。
しかし! 今度の4月の車検は「ユーザー車検」 つまり自分で袖ヶ浦の車検場まで乗って行って車検を受けよう!と一大決心をしたのであります!(大げさ)
そう思うに至った理由はいくつかあります。
- プロに頼むと、なんやかんやで10万はかかる。。。。(´;ω;`)
諸経費(重量税・検査手数料・自賠責保険など)で5〜6万はしょうがないとして、各種整備もやってくれます。まあ安全のためにはやってもらったたほうがいいんでしょうが、中には「これ直す必要あんの?」というものまで・・・。相手が親戚だと、つきあいもあるのであんまり強く言えないんですよね。そんならいっそ自前でやっちゃる!と親戚づきあい蹴っ飛ばすことも辞さない覚悟を決めました! - カブのメンテやカスタムで、小なりとはいえ、乗り物をいじる経験は積めました。もちろん原付と自家用車では全くといっていいほど違いますが、まあやることはネジをしめたりゆるめたり、オイルやフルードを注いだり、と基本はかわりません。それにカブのエンジンは4ストだし、似たようなもんです。w
- 大山在住のクリスというアメリカ人の友達からセルフ車検をやったよ!とFacebookに書き込みがありました。技術レベルはおくとして、アメリカ人にできて日本人の俺にできない理由はないだろう、と。w 少なくとも書類手続きで困ることは無さそうです。
- 陸運局のサイトを筆頭に「ユーザー車検」「セルフ車検」でググると結構な情報が出てきます。ブログネタとしては持ってこいですやね。先達の証言や情報を元に充分準備できる、と考えました。
ユーザー車検の情報と並行して、bBのメンテナンスについても調べていたところ、「オイルエレメントは車検を目安に交換しましょう」との記事が。
「オイルエレメント?なんじゃそれ?オイル添加剤のことか?」とまあそんなレベルからの出発でした。
とりあえず、オイルとオイルフィルターの交換を自前でやろう!
カブのメンテも、最初は「自分でオイル交換できるようになれば工賃取られずにオイル代だけで済むんだよなー」と、なんともセコい発想から始まりました。前述のオイルエレメントというのはオイルフィルターともいい、つまりエンジンオイルの濾過材です。まあフィルター変えてないからといって車検が通らないわけではありませんが、メンテナンスの手始めにはちょうどいいと思い、当面の目標をここに定めました。
クルマの下に潜ってみたい!
自動車整備といえば、アレですよね、車体の下に仰向きで潜り込んで、なにやってるかわからないけどレンチだのなんだの使って作業する、あの格好をやってみたい♡と思いました。普通に考えればジャッキで車体上げてウマはかせて・・・となるのでしょうが、ジャッキにしてもウマにしてもそれなりにお金かかりますし、いちいちジャッキアップするのがめんどくさい。というわけで、タイヤスロープ(カースロープともいいます)を、まず自作することにしました。
カ◯ンズで1本248円(2×4 6フィート)の安い木材を6本買い、↓こんなものを作ってみました。
木が黒く汚れているように見えるのは、防腐剤を塗ったからです。乗り上げたときに進みすぎて落ちないよう先の方に輪留めを設けました。木材を斜めに切るのに骨折りましたが、まあまあ満足できるものができました。
いよいよオイル交換! のはずでしたが・・・
これでいよいよ車の下に潜り込む目処がつきました。あとは交換用のオイルとエレメントを買って替えるだけ。へっへー、楽勝じゃん!と、このときは思っていました。
手順としては、
- オイルパンのドレーンボルトを緩めて箱で受け、出し切ったところでまたボルトを締める。
- ホルダーを外してエレメントを交換し、組み付ける。
- オイルを規定量入れて、糸冬 了…_φ(゚∀゚ )アヒャ
となるはずでした。1.は簡単でした。
ほら、ちゃんと出てますよね?オイルパンからオイルが出ている、そうしたんだから当たり前のことです。(が、このとき犯した重大な間違いにはこの時点で気づいていませんでした。)
じゃあさくっとエレメント交換するかー、とホルダーを回そうとしたところ・・・かっってえぇぇぇ!なんじゃこりゃぁ?形状からして手で回せるものと思い込んでいましたが、ビクともしません。ほんとに外れるのかってくらい固い。しかたなく、周囲に二箇所ある突起に当て木して、玄能で叩いてみましたが、それでも回りません!おいおいこれどうやって開けるんだっつーの!?
慌ててスマホで「オイルエレメント 交換」でググると、なにやら「フィルタレンチ」という専用工具が必要らしい。ホルダーにも25N・m とか鬼のようなトルクが刻印されています・・・。
しかたない。オイル無しじゃ走れないので、エレメントの交換はあきらめ、とりあえずオイルを入れて退却することにしました。じゃあまあオイルを適量注ぎこんで、ゲージでチェックして・・・あれ?全部抜いたはずなのに、ずいぶん余計に入ってるな?んんー、なんでだろ?と疑問を抱えつつ帰り道に着くと・・・
は?ギヤシフトがおかしい?回転数だけあがって速度が出ない???え?なんなのこれ???
ここに至って自分が犯した重大なミスに気づきました。エンジンオイルを抜いたつもりが、ATF(オートマフルード)を抜いちまった!!!そう、なんか色が焦げ茶じゃなく赤紫だったから、変だなぁとは思ったんですよねぇ。orz
知り合いの車屋さんに速攻電話し、「エンジンオイルと間違えてATF抜いちゃったみたいなんですけど」と告げたところ「合うフルードがないなぁ。一応走るんなら、用心して帰りなよ。」とのこと。ミッションが壊れないことを祈りつつ、気もそぞろに車庫までたどりつきました。はぁ。
翌日、カーディーラーに問い合わせてATFの在庫を確認したところ、4リットル缶を確保してもらうことができました。お値段約3,500円ナリ。orz
ついでに、フィルタレンチなる工具もカ◯ンズで入手。
また、再度交換用にカインズブランド5W-30のオイルも買いました。前回は10Wの安いやつを買いましたが、結果的に捨てざるをえなくなったので、それでよかったのかも。
さて、これで準備は整いました!まずは間違えて抜いてしまったATFを補充しなければなりません。ここは詳しくは省きますが、オイルと同様ゲージが刺さっている管にジョウゴをはめ、若干こぼしながらも一応規定量は入りました。この時点で軽く試走し、クラッチの異常が解消されているかをチェック。港湾道路で70km/hくらいを出してみましたが、特に問題ありませんでした。これでやっと振り出しに戻ったことになります。
作業場所を比較的地面が水平な天津港埋立地に定め、いよいよ「オイル&エレメント交換」に入ります!
今度は間違えずに、左側のオイルパンのドレンボルトを外します。こちらも結構なトルクがかかってました。(後で知りましたが、規定トルクは29.5N・m)
オイルをドバーッとあらかた出し切ったところで、懸案だったエレメントホルダを外しにかかります。
この写真だと、周りの2つの突起にレンチをかけてますが、それでは外れませんでした。レンチの輪を小さくして、外周部全体にギザギザがかかるようにして、「ぐぬぬぬ!」と全身全霊の力を込めて反時計回りに力をかけたら、「ガッ」と少し動きました。やったー!
少し回ると後は楽なもので、レンチでゆるめ、さらに手回しでもゆるめられます。
そして、外れた結果がこちら。
ひっくり返してみると、んーやっぱりエレメント汚れてますなぁ。新品と比べるとよくわかります。
で、めでたく装着完了。Oリング(黒いリング状のゴム)ももちろん新品に替えます。
あとは、これを元の位置に取り付ければよいだけ。規定の締め付けトルクは25N・mですが、これはまあ「ぐぬぬぬ」で判断しました。w エレメントホルダ、ドレンボルトともに組み付け完了した図が以下。
さて、いよいよボンネットを開け、オイル入れるべぇ、と立ち上がったら、ギャラリーを一人発見。どうやらカモメの中にもクルマ好きはいるようです。
注入口のキャップを開け、オイルを缶から直接入れようとしたんですが、ここで困った事態が。風が強くてオイルが煽られ、かなりの量がこぼれてしまいます。。。うーん、と悩むこと10秒、車に厚手のつるつるした紙(日本語教室で使った古カレンダー)があることを思い出し、即席のジョウゴを作りました。これならロスなく注ぎ込めます。
規定量は後で知りましたが、エレメント交換後は3.1リットル。4リットル入りの缶を全部入れたので、こぼれた分を計算に入れるてもちょっとオーバーかな。いや、もちろんゲージでも確認したんですが、オイルが新品なので、色が薄くてわかりにくいんですよ。
オイルキャップをきっちり閉め、いよいよエンジンをかけてみます!緊張の一瞬!
ぶぅぅぅん!
おおー、かかった!かかりました!(当たり前) エンジン内にオイルを巡らせるため、少しアイドリングさせます。
んー、油温が上がると、静かにかつスムーズにエンジンが回っているのがはっきりわかります。本来はこんなに静かなんだなぁ。
港湾道路をしばらく試乗し、問題なさそうなことを確認して、車庫へ。長かった挑戦がやっと終わりました。(頭の中ではプロジェクトXのエンディングテーマが流れてます。w)
公道を乗り回すのは後日にするとして、この時点で気になっていることがいくつか。
- エレメントについてきた白いプラスチック部品(エレメントプラグ、というらしい)は何のために使うのか?
- 先達の情報によると、ドレンボルトにはアルミのワッシャー(ドレンワッシャー)がはまっていて、これを潰すようにして締め付けるはず、なんですが、ついてなかった。なのでちょいキツ目にボルトを締め込みました。
この辺は人に聞くなり調べるなどして、解決しようと思います。
まあまあ、なんとか無事に目標は果たせたの一安心です!ATF交換したのは想定外でしたがw しかし、カブのメンテから考えると、やっぱりクルマって「フクザツ」だよなぁ。オイル・フルード関係に限っても
- エンジンオイル
- ブレーキフルード
- ATF(オートマフルード)
- パワステオイル
と4種類もありますし、さらにエンジンクーラント、バッテリー液、ウォッシャー液などもチェックしなければなりません。それにエンジンは4気筒なのでプラグも4つありますし、EFIだのコンピュータだの。。。ああセルモーターやダイナモもあったわ。
これだけの機構が間違いなく動かないとまともに走れないんですから、そりゃクルマ屋さん繁盛するわけですよ。パーツ自体もバイクに比べたら高価ですしね。
・・・なんてうがったことも考えてしまいましたが、思わぬミスで事故が起こらないことを祈りつつ、今回の挑戦にはピリオドを打ちたいと思います。長文お読みいただき、ありがとうございました!
エンジンオイル、多過ぎるとトラブルの元になりますよ。油圧が上がってオイルシールやら、ガスケット・パッキンから、後々漏れてきます。ポンプ式シャンプーのポンプと細いチューブを使って抜けます。
おおっ!有益な情報ありがとうございます!
そうか、その手がありましたね! > シャンプーのポンプ
つまり、空のシャンプー容器に穴を開け、チューブを通し、ポンプを上下させればいい、と。なるほどぉ。
今日は天気が悪すぎるので、適当な時にやってみます!ありがとうございました!
あ、さっきの方法、よくかんがえたら違いますね。
本体内の気圧を「上げる」ことでシャンプーは出て来るようになっているはずですから、ポンプをゴニョゴニョするわけですよね。。。
この辺り、実物を調査してみます。できたらまたブログネタにするかもw
始めまして。
エレメントに付いてきた白いプラスチックですが
まずエレメントホルダの中心に四角い穴がありますよね?
そちらを回すと真ん中の蓋だけが外れます。
その蓋を外したところにエレメントプラグをはめると、エレメントの中に残ってるオイルが出てきます。
そうすると本体を外してもオイルが手にかかることなく交換出来るというものです!
Bbのドレンボルトのトルクで検索してこちらのページに来ましたが、29.5nmはあってますか?鉄製のオイルパンにしては緩い気がします。
通常38~44nmくらいだと思うのですが・・・同じBbのオイル交換動画で40nmとトルクを言ってる方がいますが、どちらが正解なのか混乱しています。お手数ですがご指導お願いします。