まずお知らせを。ご存知のとおり、WindowsXPのサポート期限が 4月9日で打ち切られます。買い替えでもいい、OS入れ替えでもいい、何らかの対策をしましょう。弊社じゃなくても他の業者さんにやってもらっても構いません。これほっとくと相当ヤバイです。ブラックハッカーは首を長くしてその日を待っています。以上、警告でした。
そして、その脅威に対して何かできないの?というところを、この1年ほど考えてきました。昨年12月15日には、市民会館でLinux講習会を開催し、当日は25名の方のご参加をいただきました。(申込は30を超えましたがキャンセルなどで実数減)
昨年の会は、当初は事前説明会という想定で企画しましたが、結局 Linux インストール作業会になってしまいました。それでもPCを持ち込まれた方ほぼすべて(16台中15台)にインストールできました。想定外のこと続きで結構テンヤワンヤしましたけどねw
参加者の多くは、お年寄りといっていい年齢の方々で、ITにもさほど知識をお持ちではありませんでしたが、そんな方々でも、中には自宅に帰られてから、ご自身でインストールし使っておられるようです。
そして、前回人手が少なく、手薄になってしまった反省を生かし、スタッフを大幅に増強した上で4月19日に行います。詳細は
をご参照ください。
さて、前置きが長くなりましたが、まず大上段なタイトルについてお詫びします。「弱者救済」なんて大げさにぶち上げたもんだと自分でも呆れています。どっちかというとこういう物の言い方は普段しない方ですし、救済の名の元にどれだけ犠牲が出たかは歴史を持ち出すまでもない。
でも、そう言わなきゃいけないんです。これは「営業行為」「売名行為」「商業活動」ではないんだ、と。いや、そういう俺はまだ青いのかな。
実際、この会が終わってから参加者の方のお宅に訪問し、プリンタやらネット接続やらの設定をしに行きました。が、その時にお金をこちらから望んでいただいたことはありませんし、基本的にはお断りしています。お金ではなく、その秋とれたお米であったり、往復にかかったガソリンであったり、一缶のお煎餅であったり、そうしたものはありがたく頂戴しましたけれども。
では、なぜ「営利行為」ではなく、「弱者救済」か。
申すまでもなく世の中、まだまだ景気は好転していません。確かによくなりつつあるのかもしれませんが、実感からは程遠い。
まして年金で生活しているようなお年寄りに「XPは危険ですから新しいパソコンに買い換えてください」と言えますか?ある方はいわゆる独居老人で、在宅ケアを受けており、製本を唯一の趣味にしていらっしゃいました。そういう方に「もうパソコンで製本するのはやめてください」と言えるでしょうか?
皆さんが皆さん「社会的弱者」だとは言いません。円満に定年を迎え、自適の生活を送っていらっしゃる方もいましたし、大きなお家にお住まいの方もいらっしゃいました。
でも、ITに関してはみなさんやはり弱いのです。それは当たり前の話で、パソコンなどなくてもひとつの時代を生き抜いてきた方たちばかりだからです。
そういう方には、ご自身のパソコン買い換えにお金を使うよりも、お孫さんの飴玉を買えるようにして差し上げた方がいいのではないでしょうか。もしかすると雨漏りのする納屋の屋根代くらいにはなるかもしれません。
もとより私とてお金を余らせている身分ではありません。だからこそ、そうした人たちの気持ちが余計に察せられるのです。
ちょっと久しぶりに吹いちゃいましたね。でも私が気兼ねなく吠えることのできるのは、ここしかないので。