現在、弊社の公式FAX番号は 020-4622-2216 です。なんでこんな番号かというと、D-FAXというサービスを利用していまして、この番号にFAXが送られるとメールで受信できるようになっています。今は使われていない020(ポケベル)番号を再利用しているわけです。ただ、この020 番号、現在サービス拡大中のひかり電話からはかけられないという致命的な欠点があります。NTTが対応してくれればいいのですが、期待するのは難しそう。
FAXを送ってくる元は限られているので、番号を変えるのはさほど問題ではないのですし、送信はPCから直接送るので、FAX実機の必要性はほとんどありません。受信を何とかしてメールで受けたいわけです。
弊社のインターネット回線はYahoo!BBで、これには050で始まるIP電話(BB!Phone)がついてきます。ただ、Yahoo!BBのモデムはNTTのと違い、IP電話専用のモジュラジャックというのはありません。電話に繋げるジャックはひとつだけで、これで加入電話番号とBB!Phoneの両方が受けられるようになっています。初心者には親切ですが、加入電話とBB!Phoneを使い分けたい場合には不便です。
思惑としては、
- 04-7094-2051 は電話オンリー。
- 050-1134-1526(BB!Phone) はFAX受信オンリー。FAXサーバが待ち受けていて、メールに変換&送信。
という構成にしたいのですが、Yahoo!純正のモデムだけでは不可能です。
うーん、と知恵を絞って思いついたのが、
「モデムの前にスプリッタかませば、電話とADSL信号が分けられるじゃん」
ということでした。Yahoo!のモデムはスプリッタが内蔵されているので、通常は必要ないのですが、こうすることにより、電話信号がモデムに届くまえに横取りできます。早速鴨川のK’sデンキで「LD-ADSLSSPR2」というスプリッタを購入繋げてみたところ、見事ADSLリンク、電話信号共にOKでした。
さて、ここまでは万事順調でしたが、苦戦する破目になったのはここからです。
ADSL配下にはすでに別の用途でLinuxサーバを立ち上げているので、これを援用したのですが、PCIモデムがいくら設定しても応答してくれない。いや、FAX受信を手動で指示してやれば応答するのですが、呼び出し音をいくら鳴らしても電話を取らないんです。サーバに内蔵されているPCIモデムはいわゆるWinモデムというやつで、Linuxとは相性が悪いんですが、ドライバとデーモンが見つかったので、それを組み込みました。手動では着呼するので、問題はないはずなんですが、やっぱり駄目。
というわけで、ヤフオクでLinux動作しそうなPCIモデムを選び、入札中です。落札できたら、これで試してみようと思います。
それにしても、これだけ苦労するなら月額固定料金のサービスもあることだし、それを使ってもよさそうなものですよね。私もそうは思いますけど、そこは技術者としての意地で、なんとか手間をかけてでも自前で実現させたいと思っています。
久々に技術的な話題になってしまいました。訳わからない方は読み飛ばしてください。