地域SNSが立ち枯れる本当の理由

先日、IT-PLUSに「なぜ地域SNSは『立ち枯れる』のか」という記事が載っており、興味深く読みました。

で、私が思うに地域SNSが立ち枯れる本当の理由というのは「目的・方針の無さ」だと思います。地域SNSを使って何をするのか、何のために使えるのかを明確に示さないとユーザも参加しないだろうし、面白くならない。その点、上記記事にあるように「子育てに関する情報交換」という目的を示して立ち上げたSNSは成功しているようです。SNS内で自然発生的にそういう利用目的が発生する事は、mixiのような超大規模SNSならあり得るかもしれませんが、地域SNSに期待するのは無理があるでしょう。特に地方では目立つことを極端に避けたがる傾向がありますから、物事の中心になって動かして行こうという人も少ない。

また、顔を合わせてのコミュニケーションが濃密で豊富な地方において、ただ単に「地域住民の交流の場として」「地域の情報化推進のため」と謳っても、そんなものは石井慧ではありませんが「屁のつっぱりにもなりません」。そんなこと言われても心に響かないですよね。だって、SNSなんかより青年やJCや消防の集まりの方が楽しいもの。

・・・と、かなりアンチな前置きを長々としてしまった後で言うのも何ですが、実は弊社でも、地域SNSを立ち上げようと画策しています、というか、もうシステムは立ち上がってます。「ええっ、今までのdisりは何だったの!?」と言われるのは重々承知の上。

ただ、ありがちな地域SNSと違うのは、「こう使ったら便利じゃないか」ということを、予め考え、然るべきところに提案している、ということです。

例えば、地方ではパソコンの普及率(率ですよ、絶対数ではありません)が低いと予想されるため、携帯から使ってもらうことを前提にしています。最近は、都市部でも「情報端末は携帯で十分」という若者がほとんどのようです。

携帯なら、最小限の情報を速く伝えられる、というわけで、学校から保護者への連絡網代わりに使ってもらうことを提案しています。たまたま市内の小学校2校に、昔の恩師が校長先生として在任されていたので、話を持っていきやすかったというのもありますが、そうでなくともたぶん教育委員会に提案していたでしょう。

また、mixiでは規約上商用利用は不可ですが、弊社のSNSはそれを許可し、例えば市内事業者が自分の店・会社のコミュニティを作り、顧客への広告を打ったり、口コミを受け付けたりということもできるようにしています。高梨釣具店でも「今ツレ情報」として、今何がどのくらい釣れているか速報としてSNS内で配信しようかと企画しています。クローズドなコミュニティにすれば、社内の連絡に使ったり、顧客があまり素性を知られたくない事情もカバーできます。

他にもSNS上でやりたいこと・やれることはたくさんあるのですが、長くなるのでこの辺で。チョロチョロっと小出しに書いていきたいと思います。

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