ITの本質は「一騎当千」になれることだと思う

ご存じの通り、弊社ではいわゆる従業員というものを雇っておりません。まあ人を雇うほど仕事がないというのもありますが(笑)、その前に「その仕事はコンピュータに任せられないか」と考え、実践しているから、というのもあります。幸いなことに、たいていの事務仕事はコンピュータに任せられるので、人を雇う必要性をあまり感じないのです。

もし弊社で人を雇うとしたら、本当に人間にしかできないこと、例えば営業活動などを担当してもらいたいと思っています。よく、録音音声で営業電話がかかってきますが、あれは味気ないというよりも怒りを感じますね。電話営業くらい人間を使ってやれ、と。

ITのよいところは、人間を冗長で繰り返しの多い仕事から解放し、より人間らしい仕事、例えば人と交渉したり、新しい商品・サービスを開発したりといった創造的な仕事に割り当てられることだと思います。つまらない仕事はコンピュータ(機械)に任せて、人間はもっと楽しい仕事をすればいい。

例えばホームページとか電子メールとか、もはやありきたりとなった技術にだって、そういう面はあります。今までは宿泊施設の情報は、電話で問い合わせてパンフレットを送ってもらって、初めて入手できました。ところが今やパンフレットよりも綺麗で詳しい情報がホームページを見れば一目でわかります。電子メールにしても、郵便配達にかかる人的コストをちょっと考えただけでも革命的に効率化されています。

とはいえ、ホームページで伝えきれない宿の良さ、肉筆でなければ出せない味わいも当然ありますよね。そういったものを切り捨てるのではなく、メール一本で済むところをあえて肉筆で郵送するほうが、より人間らしい、心のこもったメッセージングであり、この時代にはもっと見直されていいと思います。弊社の企業理念にある

単なる「情報処理」「効率改善」に留まらず、その先にある快適で豊かなコミュニケーションを実現し、人々の生活の質を向上させたい。高度な技術力に奢ることなく、「人に優しい情報技術」を提供したい。それが高梨IT製作所の願いです。

とはそうしたことを踏まえての記述です。

今、機械に人が使われているケースがどれだけあることか。あるいはシステムの補助部品として人間が使われているケースがどれだけあることか。コンビニのPOS端末なんて、私はバイトした経験があるからわかるのですが、まさにそんな感じです。あれでは店員に商品知識なんて持たせようがない。もっと人間らしい店舗経営のしかたがあるはずだと思って、その形を模索していますが、そこへ行くとうちの両親はなかなか参考になります。いや、うちだけではなく、この辺の老舗はどこもそうです。ただ物を売ればいいというだけでなく、人の温もりを感じられるからこそひいきにしてもらえるんでしょうね。この辺りはなかなかITでは解決できないところです。

旧来の手法と最新の技術をうまく融合したソリューションができればなぁと思っていますが、なかなか思いつきません。どなたか案があったら知らせてください。(w

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