やっぱりmatzはわかってるよね。

「ソフトウェアは工業製品ではない」、Rubyのまつもと氏が講演 - @IT という記事を読みました。

前にも書きましたが、ソフトウェアやシステムの見積もりを出すときに「人月」または「人日」という用語を使います。一人の人間が何ヶ月/何日かかってそれを作るか、という数字で、「これだけ手間がかかるんですから、お金をくださいね。」とアピールするために使います。

でも、これってよく考えればおかしい話ですよね。この考えで言えば、優秀な技術者が3日で作ってしまったものよりも、私のようなスパゲティコードジェネレータが1ヶ月かかって作ったものの方が高くなってしまいます。

というわけで私自身は「コードは文学作品である」と思っていたのですが、プログラミング言語作者の matz こと まつもとゆきひろ氏も似たような考えをしていることを知り、ますますファンになりました。 まつもとさんは「コーディングとは設計である」と言っているのですが、高度に知的な作業であることを強調している点が私と通ずるものを感じました。

まあブラックな会社ではうつ病寸前、ギリギリまで追い込まれたプログラマが、睡眠時間もろくに取らずコーディングしている(それを「デスマーチ」と言います)事態なんてのがありがちなんですが、あれも、ひとつの人月計算が招いた結果でしょうね。

私は、というと、コーディングを普段から趣味でやっているおかげで、結構速攻が効きます。そのせいで仕事を溜めてしまうのは悪い癖ですが。(笑

小説家でも遅筆の人とささっと原稿をあげてしまう人といるように、プログラマも個人差がやっぱりあるんです。決して機械化して大量生産できるようなものではありません。 その辺りを普通のお客様にわかってもらうのは至難の技なんですけどね。

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