「時そば」を中国の生徒に披露したら・・・

ここのところ、ブログの更新をサボっていたら、消防団の後輩のN村君に「社長!最近ブログ書いてねぇじゃねぇですか!」 と突っ込まれましたので、いい心持で眠れそうなところを我慢して書いています。
#つーかね、みんなあんまり期待しすぎなんですよ。田舎の計算機屋がそうそう面白い話ばっか書けねぇっての。(笑

さて、このブログでも何度も書いていますが、毎週金曜日に中央公民館で市内在住の外国人に日本語を教えています。先週も教室があって、「○○することができます」「私の趣味は○○することです」という文型を教えました。要するに、「辞書形」と言って「書く」「歩く」「言う」「勉強する」など、動詞の原形を覚えさせるのが狙いです。外国人向けの日本語の教え方では、「書きます」「歩きます」「言います」「勉強します」などの「マス形」を最初に教えるので、後から辞書形を教える必要があるんです。

で、「あなたの趣味は何ですか?」と聞いていったら、ある中国人の生徒が「私の趣味は冗談を言うことです」と答えました。「じゃあ中国の冗談を教えてください」とリクエストしましたが、まだ日本語で表現するのは無理があるようでした。なら日本の小話を教えてあげようというわけで、有名な「時そば」のオチを紹介しました。以下はその時の再現です。

ずっと昔、そばが一杯十円で食べることができたころのこと、ある人がそばを食べてお金を払おうとしていました。
「じゃあ、一円ずつ払いますよ。一円、二円、三円、四円・・・。ところで今何時ですか?」
「五時です」
「六円、七円・・・」

落語を現代標準語で再現すると、かなり雰囲気に欠けますが、江戸言葉は通じないので仕方ありません。肝心の生徒の反応は、というと、「ヤヤウケ」でした。どこが面白いかはわかっていたようですが、小話という形式自体に馴染みがなかったからかもしれません。時そばなんて万国共通で通じるかと思ってましたが、違うんですね。

ことほどさように笑いというのは文化依存的、わかりやすく言うと、国によって笑うツボが違うものです。アメリカのジョークを聞いてどこが面白いのかわからない、と思ったことがないでしょうか?その感覚なんです。逆に言うと、その国のジョークで相手を笑わせることができたら、あなたの語学力と文化理解度は相当なものです。私はまだ英語でしかそのレベルに達していません。

・・・ああもう2時を過ぎましたね。今日のところはこのくらいで勘弁してください、Tケシ君。

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