絞った雑巾、掃除機、つまようじ、園芸用ステンレス線・・・

タイトルに挙げたものが何かわかりますか?

実は、お客様のパソコントラブルに対応する時弊社がよく使う道具の数々です。道具といっても、私が持ち運ぶわけではなく、お客様のところにあるものをお借りして使います。このくらいならどこの家にもありますからね。弊社で持ち運ぶ道具はせいぜいプラスドライバーとLANケーブルを作るときに使うかしめ器くらいです。

本来であれば、プロとして専用の道具を揃え、車に載せておくべきなのかもしれませんが、トラブルの原因はさまざまなので、全ての原因に対応できる道具を揃えるのは大変です。そうではなく、その場で調達できるものを場合に応じて使い分けたほうが、効率もよく、コストもかからず、結局はお客様のためになるはずだという判断からそうしています。

昨日のテレビでもやっていましたが、あのアポロ計画でさえ、ミッション中は数々のトラブルに見舞われました。「アポロ13」という映画を見た人なら、重要な機器が故障したために、船内にある針金やらトイレットペーパーの芯やらその他ありとあらゆる品で代わりの部品を作った場面を覚えているかもしれません。大切なのは、「○○がないからできない」とあきらめることではなく「いまこの場にあるもので直せないだろうか」と前向きに考えることだと思います。

あるいは、私の考え方は、高校のときに読んだ「MASTER KEATON」という漫画に影響を受けているのかもしれません。主人公の平賀=キートン・太一は、難事にあたると様々な道具をその場で作り、乗り越えていきます。彼が作る道具や工夫は、誰にでもやろうと思えばできる単純素朴なものですが、なかなか簡単に思いつくものではありません。イギリス空挺部隊時代の経験がものを言っているとも言えるでしょうが、それ以上に彼の工夫の才によるところが大きいでしょうね。

「精密機器」には似つかわしくない日常用品でも、知識と経験さえあれば十分役立てることができる、というお話でした。

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