「IT企業」というと、最近必ずついて回るような感がある企業買収問題。有限で一人社長の弊社にとっては縁のない話ではありますが、ちょっと私なりの考えを書いておきたいと思います。
経営者の使命はいろいろありますが、最も注意を払うべきなのは(一般的な意味での)社員が、やりがいと熱意を持って仕事に取り組める環境を作り、維持することだと思います。社長兼社員の弊社ではまず社長自らがそうなっていなくてはなりませんし、そうしているつもりです。
で、企業買収というのは、その視点からは最も遠いところにあると思うのです。企業買収に社員が賛同しているのならいいのですが、実際そうなっているとは思えない。トップダウンで決定された買収に対応する、というのが実情だと思います。
まあうちみたいな零細はハナにもかけられないでしょうから、いらぬ心配といえばそうなのですが、ITというのは実は人に優しい技術であるべきだし、少なからず個人の自発的な努力によって支えられているものであると考えている私にとっては、なんだかちょっとしっくりこない風潮です。