リモートファイル共有 via SFTP

弊社、というか私の自宅では玄箱に1TBのHDDを繋げてファイルサーバにしているのですが、そこにあるファイルを出先から取ってくるのに難儀していました。

そこで、出先で必要になりそうなファイルは予めローカルにコピーしておいて持っていくという方法を取っていたのですが、必要な変更を加えた後、またファイルサーバに上げておくという作業をついつい忘れてしまい、古い版と新しい版がごっちゃになることもしばしば。ITを飯のタネにしている者としてはお恥ずかしい限りで、なんとかせねばと思っていました。

いろいろ検討した結果、リモートからはSFTP (ssh) でアクセスすることにしました。これ以外には

  1. plain SMB over TCP
  2. SMB over PPTP
  3. SMB via SSH
  4. FTP over SSH
  5. FTP over SSL
  6. plain FTP

なども考えられましたが、

  1. プロバイダによってはWAN越しのSMBをフィルタしているところもある(?)
  2. PPTPを許可していないルータも多い。
  3. 自ホストのファイル共有機能を殺さなければならない。
  4. SSHログインとFTPログインの両方が必要。だったらSFTPでしょ。
  5. サーバを立ち上げるのが面倒くさそう。対応しているクライアントも少ない。
  6. セキュアでない。それにグローバルFTPポートは別の目的ですでに使っている。

などの理由により、見送りました。SFTPならTCPコネクション一本、ログイン作業も1回で済み、SSHならポートの変更も結構融通が効きます。

出先ではWindowsを使うので、WinSCPやFilezillaなどのSFTPクライアントを使おうかとも思いましたが、どうせならローカルドライブとしてマウントしたい。で、探してみると NetDrive がその目的に使えることがわかりました。AdvancedをクリックするとSFTPを選択できるダイアログが現れます。(下図参照)

NetDrive設定ウィンドウ

NetDrive設定ウィンドウ

ファイルサーバ上のファイル名はUTF-8に統一しているので、EncodingをUTF-8に設定しています。こうすればファイル名が化けることもありません。

出先ではこれを立ち上げておけば、外付けのHDDを読み書きするのと同じ感覚でファイルサーバ上のファイルを扱えます。経路はもちろん暗号化されているので、機密情報が外に漏れる心配もなし。

これで出先でファイルが必要になってもすぐ取りだせますし、書き戻しも上書き保存すればいいだけなので、楽なものです。古い版と新しい版がごっちゃになることもないでしょう。

ほとんど自分のための作業でしたが、誰かの参考になればと思い、記事にさせていただきました。

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