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[技術ネタ]ssh窓を開いているとファイルのアップロードが億劫になりませんか?

ssh でサーバにログインしているとき、ファイルを上げるためにFTPクライアントやWinSCP を立ち上げるのが面倒くさく感じられてしまうことありませんか?いったんネット上に上がっているファイルなら、wget やその他のツールを使って落とせばいいんですがローカルのWindowsマシンにあるファイルをサーバにあげるのが、とってもめんどくさい。

そんなあなたに、とっても便利な方法を見つけましたので、ご紹介します。

  1. Base64EnDeco をダウンロード&インストール。
  2. Windows のスタートボタンを右クリック。「エクスプローラ」を選択。
  3. プログラム→Shimsoft とたどり、Base64EnDeco へのショートカットをコピー。
  4. C:\Documents and Settings\[ユーザ名]\SendTo に 3. でコピーしたショートカットを貼り付け。エクスプローラを閉じる。
  5. 任意の(あまり大きくない)バイナリファイルを右クリック。送る→Base64EnDeco とたどると Base64EnDeco が立ち上がり、エンコード結果が表示されますので、全て選択&コピー(Ctrl+A, Ctrl+C)してください。
  6. ssh 窓で

$ cat > uudecode

としてから、クリップボードの内容を貼り付けます。最後に改行し、Ctrl+D でプロンプトに戻ります。カレントディレクトリに目的のファイルが出来ているはずです。

まだ試していませんが、メガバイト級サイズのファイルはやらないほうがいいでしょう。その場合はファイル転送用のちゃんとしたツールを使ってください。

GUIのファイル転送ツールの操作を面倒に感じる、硬派なあなたのお役に立てれば幸いです。

SOHO? No, 操法!

今年、所属している鴨川市消防団第4支団第3分団の操法選手に選ばれまして、なんとかかんとかやっております。普段体を動かしていないので、最初はキツかったですが、最近はだいぶ慣れてきました。

選手は当然練習に参加しますが、選手以外の人もとても積極的にサポートしてくれています。特に4番員の動きを教えてくれているM原君には本当にお世話になってます。

で、つらつら考えるに、田舎に住む良さってのはこういうところにあるんじゃないかと思います。こういうつきあいを楽しめるか否かが、鍵なんじゃないかと。うまく言えませんが「社会に組み込まれている感」を肌で感じられるのは、かなり気持ちいいものです。

今でこそ、青年・消防・JCなどなど、かなり「社交的な」生活を送っている私ですが、天津に帰ってきた当初はこういうつきあいをしていませんでした。決して「したくなかった」わけではなく、声がかかるのを待っていたのですが、そのまま何年かが過ぎてしまったというのが実状です。まあ祭りは好きなほうじゃなかったですし、高校以降、あまり地元に顔を売る機会がなかったので、仕方なかったのかもしれません。

都会では、お金と暇さえあればそれなりにうまいものも食え、余暇を楽しむこともできます。でも、田舎はそれをお金をかけずに実現できます。何を「楽しい」と感じるか、そこを変える必要はあるかもしれませんけれども。

ダッシュ村を見て「田舎で自給自足生活」に憧れている方には申し訳ありませんが、

そんな生活、はっきり言ってつまらないですよ。

だって、地域社会との接点が見えないもの。会社を退職した方に消防団をやれとはいいませんが、地元民とどう交流するか、も視野に入れてから来られたほうがいいと思います。できれば、さらに「田舎というのは閉鎖的なものだ」という覚悟をしておいたほうが、何かとショックを受けずに済むでしょう。私の知っている人で、こちらでの生活に成功している人は、いずれも社会と積極的に関わりを持っています。たぶん、ご苦労もされていると思うのですが、そんなことは微塵も顔に出しません。

さて、書き出しと結論がかなりズレてしまいましたが、今日のところはこの辺で。操法についてはまた改めて書きます。

キャプチャツール公開その後・・・

最近、このネタばっかりですみません。

先日公開した「NHKラジオ語学番組キャプチャツール」ですが、寄せられたコメントをご覧いただければお分かりの通り、「素晴らしい」「驚異的」「おそろしいまでにすごい」とぶっちぎりの好評価をいただいております。アクセスログを見ると、延べ1000件を超えるダウンロード数となっており、コメントをいただかなくとも、結構皆さんのお役に立っているのだな、と実感しています。

2ちゃんねるの方でも似たような動きがあるようで、Wikiにまとめていらっしゃる方もいますね。友人に間違えられたのですが、2ちゃん内スレの「ネ申」さんは私ではありません。w

さて、好評に喜んでばかりもいられませんで、実は、このツール開発の動機となった中国語の勉強が全く進んでいません。(;´Д`) 「いつでも聴けるから」とついつい勉強を後回しにしてしまいます。これでは本末転倒もいいところなので、ツールの改良はほどほどにして、自分の勉強にリソースを割きたいと思います。

今後の対応を優先度の高い順に挙げると、

  • FLVキャプチャ時のエラーハンドリング改良(失敗したら再トライする)
  • 「チャロの英語実力講座」への対応
  • ドキュメントの充実
  • GUI化

になります。ただし、GUI化については、タスクスケジューラで利用される方のことも考えると、やらないかもしれません。(両方に対応できるような作りにすればいいじゃないかというツッコミはナシで。)

NHKラジオ語学番組キャプチャツールを公開!

先日来、このブログでも何度か書いている NHK ラジオ語学番組のキャプチャリングについて、必要なツールを自動化スクリプトも含めてまとめ、公開することにしました。ダウンロードはこちらから

自動化スクリプトが Ruby というのが利用者にとってちょっと面倒ですが、諸般の事情によりそうなりました。ご了承ください。

詳しい使い方は同梱の README.txt に書いてありますが、画面キャプチャ入りの解説をどなたか書いていただけると助かります。(他力本願


こんなツールを配布しなくとも、自前で mp3 に変換したものを Podcast すれば早いんですが、ご想像がつくように、それでは著作権法違反となります。 「複製の主体」が「利用者本人」であることが必要なため、今回の公開に至りました。全国の言語オタク仲間のお役に立てれば幸いです。

消防手入れ

昨日は消防で定期的(毎月1日・15日)に行っている「手入れ」がありました。消火栓から放水して、消防車が正常に動くか、また動かし方について先輩たちから後輩に教えてもらいます。放水の様子はこんな↓感じです。

消防放水

この4月から新しく入った人たちもいますから、本当なら私も教えなければならない立場なんですが、はっきりいってまだまだ何にもわかってません。それどころか、先日は消防車の電気系統のスイッチを切り忘れ、バッテリーを上げてしまいました。OTZ

今日も5月17日に行われる操法大会に向けて練習があります。私は選手なので当然出ますが、他の人もサポートにつきあっていただいていて、本当にありがたいです。どのくらい成果を出せるかわかりませんが、精一杯やりますので、皆様よろしくお願いします。

やっぱりmatzはわかってるよね。

「ソフトウェアは工業製品ではない」、Rubyのまつもと氏が講演 - @IT という記事を読みました。

前にも書きましたが、ソフトウェアやシステムの見積もりを出すときに「人月」または「人日」という用語を使います。一人の人間が何ヶ月/何日かかってそれを作るか、という数字で、「これだけ手間がかかるんですから、お金をくださいね。」とアピールするために使います。

でも、これってよく考えればおかしい話ですよね。この考えで言えば、優秀な技術者が3日で作ってしまったものよりも、私のようなスパゲティコードジェネレータが1ヶ月かかって作ったものの方が高くなってしまいます。

というわけで私自身は「コードは文学作品である」と思っていたのですが、プログラミング言語作者の matz こと まつもとゆきひろ氏も似たような考えをしていることを知り、ますますファンになりました。 まつもとさんは「コーディングとは設計である」と言っているのですが、高度に知的な作業であることを強調している点が私と通ずるものを感じました。

まあブラックな会社ではうつ病寸前、ギリギリまで追い込まれたプログラマが、睡眠時間もろくに取らずコーディングしている(それを「デスマーチ」と言います)事態なんてのがありがちなんですが、あれも、ひとつの人月計算が招いた結果でしょうね。

私は、というと、コーディングを普段から趣味でやっているおかげで、結構速攻が効きます。そのせいで仕事を溜めてしまうのは悪い癖ですが。(笑

小説家でも遅筆の人とささっと原稿をあげてしまう人といるように、プログラマも個人差がやっぱりあるんです。決して機械化して大量生産できるようなものではありません。 その辺りを普通のお客様にわかってもらうのは至難の技なんですけどね。

rtmpdump イケてるっ!

NHK語学番組ストリーミング自動録音についての続報です。

今日も飽かずにWebを徘徊していたら、rtmpdump というそのまんまのツールを見つけました! 早速、コンパイル&実行してみると、ちゃんとRTMP上に流れる.flvがダウンロードできました。それを ffmpeg で mp3 に変換してちゃんと再生できることを確認。これはウホッなツールを見つけちゃったなぁ。

あ、くれぐれもこれを使って(公開された)Podcast などはしないように。NHK に訴えられること必至です。(w

あーでもこれでやっと自分のしたいことが実現できそうです。Very Thanks to Andrej Stepanchuk! You did a really great job!

RTMPの壁・・・

一昨日お知らせした、NHKラジオ語学番組のストリーミング放送について、配信形式にちょっとした難点があり、私のしたいことができないでいます。

というのは、再生するのにホームページ上でFlash のプレーヤを使うことになっているのですが、そのプレーヤは内部的に RTMP という読み捨て型のプロトコルを使用しており、放送内容を簡単にダウンロードできないのです。

Windows ではダウンロード用のツールがあるのですが、いちいちWebブラウザから操作しなければならず、面倒。私としては Linux上で定期的にチェックし、音声ファイルに落とす、ということをやりたいのです。RTMPサーバの実装はいくつか公開されているのですが、クライアントの方は探してみた限りでは見つかりませんでした。

まあダウンロードできなくても素直にホームページで再生すればいいんですけれども、できれば取りだめしておきたいんですよねぇ。

ただ、対応プラットフォームの多いFlashプレーヤを選択したNHKの方針自体は間違っていないと思います。 RTMPの仕様は、アドビから公開するというアナウンスが、今年の1月に発表されたばかり(実際の公開はまだ)なのでFlash以外の実装がないのは仕方ないのかもしれませんが・・・。うーむ。

今日からNHKラジオ語学番組のストリーミングが開始!

いやっほぅ~、待ってましたよこの日を。基礎英語を始め、定評の高いNHKラジオ語学番組が今日からインターネットで聞けるようになります!どうせだったら Podcast してくれればよさそうなものをストリーミングにしたというのは大人の事情なんでしょうなぁ。

先日、こんなエントリを書いたのに言うのもアレなんですが、私はちょっとした「言語オタク」で、かじった外国語は、英語・ドイツ語・中国語・韓国語・ロシア語・イタリア語と6ヶ国語もあります。「かじった」と言うのは挨拶+10まで数えられる、程度のレベルです。国際語であるフランス語がないじゃないかって?石原慎太郎じゃないけどあんなの国際語じゃないですよ。それにフランス文化って好みじゃないんですよね。

まあそれはともかく、これで毎日決まった時間にラジオの前にいなくてもよくなりました。NHKさえその気になればもっと早くできたと思うんですけど、まあ著作権がらみで懸念があったんでしょうね。

で、このストリーミングを mp3 に落として、有料でPodcast するサービス始めようかと密かに画策していて、まねきTVの判例とかも調べてみはしましたが、やはりどう考えても現行著作権法ではブラックになってしまうようです。有料・無料に関わらず、「公衆放送権」ってやつに引っかかっちゃうんですな。昔、U-○ENが地方ラジオ局の番組を自社サービスに乗せて訴えられてたりもしています。

しかたないので自分専用の Podcast を作っておとなしくしていようと思います。技術的には十分可能なのに、公開できないのは残念です。

国際化って必要かなぁ?

多少外国語が喋れてボランティアで日本語を教えている私が言うと、逆説めいて聞こえるかもしれませんが、「普通の日本人にとって『国際化』は必要か?」ということについて書いてみたいと思います。

日本という国は大変幸運なことに、日本語さえ操れれば日本国内においてコミュニケーションに不都合を感じることはありません。方言はありますが、標準語で喋ればたいていこちらの意は通じます。逆に言うと、日本語を教えるときに標準語(の丁寧体)を基本にしているのはそのせいで、日本語非母語者にとって、話すときに一番通じる可能性の高い言葉として選択された結果なのです。

ことほど左様な単一言語社会にあって、外国語を学ぶ必要性は、国境が地続きとなっていることが多い諸外国と比べたら格段に低いと言わざるを得ません。

外国語及び外国文化を学ぶことは、個人的には興味を惹かれるものの、国内の普通の日本人にとって、どうしても必要、というわけではないような気がするのです。

ただし、外国語を学ぶことによって得るものは、単にカラオケで英語の歌を歌えるだけに留まらず(笑)、結構実際的なメリットもあります。

  • 私のような仕事をするものにとって、英語で書かれた解説を読めることは、即役に立ちます。まあ専門的な文章というのは、語彙さえあれば、読むのにそう苦労はしませんが。
  • 外国語の文法を覚えることは、プログラミング言語の文法を覚えることとさして違いはありません。むしろ自然言語の例外だらけの文法に比べたら、プログラミング言語の方が簡素で整然としていますから、英語を系統的に学ぶことのできた人はプログラマとしても成功しやすいでしょう。
  • 「言霊」という言葉がありますが、私たちの思考の道具として言語がある以上、思考の方も言語から相当の影響を受けていることは想像に難くありません。これは引いては文化間の違いをもたらし、文化の衝突の出発点となっています。何が言いたいかというと、外国語を学ぶと、その話者の思考様式もある程度は察することができるようになる、ということです。アメリカ人の考えそうなこと、中国人の考えそうなこと、ドイツ人の考えそうなことが、その言葉からある程度予想できるのです。
  • 外国語学部出身者としては恥ずべきことに、私は未だ、実際に外国に行ったことはありません。が、外国語を話すことによって、一円も使わずに、外国に行った気分になれます。風景なら写真で見ればいいと思っている私にとって、これ以上安価なバーチャル旅行はありません。

外国語を学ぶこと、および異文化に触れることは、きっと精神のアンチエイジングにも役立ちますし、個人的にはお勧めですが、国策とか行政といったレベルで推進することではないような気がします。必要ならおやりなさいですけれども、「これからは英語が喋れなきゃダメ」という偏った考えは持たないほうがいいでしょう。

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