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天津の田舎もんがNYに行く の巻 – Part.3

さて、出発日まで1週間を切りまして、本当に行けるのかどうか不安になってきた高梨です。(汗

最近ご存じの通り円高が進んでおりまして、「市場の動向を見極めた上で」航空券を取ったところ、

106,120円(燃油サーチャージ・諸税込み)

で、往復チケットを取ることができました! (n‘∀‘)η ヤァーッホォー

ちょっと不安なのが、アメリカ国内の空港で乗り換えがあることでして、しかも往復ともにその時間が30分程度しかないことです。乗り換えに3時間かけるコースもあったのですが、生来何につけ待つことが大ッキライなのと、「まー俺の英語力をもってすれば、そんなの人に聞きゃ楽勝じゃね?」とゴーマンかましてみたくなったので、敢えてギリギリの選択をしてみました。

というわけで、NYの友人とゲストルームに到着時刻を連絡し、とりあえず、行く手段と泊まるところは確保できました。

さあ後は荷造りなんですが、「やっぱ海外旅行ったらスーツケースだよなぁ」と思い、買おうとしたところが結構高い。フツーに2万弱とかします。どうしたものかと悩んでいたら、弊社社員から「レンタルもありますよ」とのアドバイス。9日間の旅程だと6千円ちょっとで借りられるようです。これならリーズナブル。ちなみにアメリカ国内への旅行の場合、「TSAロック」がついているものがオススメです。これは何かというと、税関などで検査するさい、TSAでないロックがかかっていると「鍵が壊されて」返されます。TSAロックだと、マスターキーで職員が開けられるので、再度施錠されて返してくれるというわけです。

だがしかし!色々お金を払っているうちに「あれ?ずいぶん手元の現金が少なくなったな・・・」と感じ始めました。まあこの夏は色々遊んだですから、減るのは承知なんですがそれにしても少ない。来月車の保険も払わなきゃいけないのに、このままじゃヤバくね?

・・・などと不安になったりもしたのですが、よくよく考えてみたら、ここのところお客様に請求を発行していなかったのでした。\(^o^)/ そりゃ現金が少なくなるのは当たり前。というわけで、未請求の案件を精査し、請求書を発行。ふーやれやれ。

なんだかバタバタしっぱなしで、まだ見て回りたいところさえ決めてませんが、5日後には出発ですし、なんとかキリつけて出発したいと思います!

「すばらし」くて「画期的」なものなら、「身銭を切って」か「儲けを視野に入れて」やるべき。

ああもう、ほんとはこんなエントリなんて書きたくないんです! 人の発言ややっていることに外から批判を加えるなんてカッコ悪いことこの上ないと自分でも思います。が、自身の良心と信念に照らし、心を鬼にして言わなければならないことも、世の中にはあると思い、書いております。

さて、何をそんなに憤っているかというと、祭りがあったので久しぶりにネット上の情報をチェックしていたら、房日新聞のサイトに7月21日付で下記のような記事が掲載されていました。(中略と強調は高梨)

鴨川のまちづくり支援事業 応募した10団体 すべてに補助金

鴨川市は20日、市民グループが提案・実施するまちづくりの取り組みを支援する今年度の「みんなで育て鯛!まちづくり支援事業」の採択結果を発表。事業提案のあった10団体すべてに対し、補助金交付を決めた。

採択団体と事業計画の概要は次のとおり。
(…中略…)
【立ち上げ支援コース】=補助金上限10万円
(…中略…)
▽かもナビ市民交流メディア創造プロジェクト=市民参加型の市民活動ポータルサイト、市民交流メディアの構築

一瞬、目を疑いました。「え?かもナビって補助金受けるの?しかも、2008年からやってるのに今さら『立ち上げ支援コース』???」

「補助金受けるのがなんで悪いの?」と思われる方も多いかもしれません。私自身、(社)鴨川会議所の活動などで、少なからぬ助成金をお預かりしながら事業を担当させていただいた経験もありますし、補助金なり助成金を受けること自体を云々したいわけではないのです。

ガマンがならないのは、「中の人」の一人が2008年5月30日付でこういうことを書いていることです。(強調は高梨)

補助金体質から脱却しよう!

ここ最近、鴨川市の観光関連(もっと言えば、街づくり)プロジェクトに参加しているが、鴨川のみならず、全国どこでも染み付いてしまっているのが補助金体質である。
さまざまな団体、組合が存在するが、そのほとんどが補助金をあてに運営している。まず補助金ありき、の世界なのだ。
もっとも補助金を拠出している自治体ですら、国や県からの補助金を期待しているのだから、これは全体的な問題と言える。

私は補助金自体は否定しない。
だが、いまの補助金のあり方は根本的に間違っていると思う。
以前、長い年月が経過し、自己改革が行われていないと、組織のための組織になってしまう、ということを述べたが、補助金もまさにその通り。
初心を忘れて、利害のからんだ、各方面の自治体や団体を維持するためのお金になってしまっている。

何かプロジェクトをやる、というときに、真っ先に補助金は下りるのか、下りるならいくらあるんだ、という話になる。
これでは本末転倒である。

本来は何かプロジェクトを進めるにあたって、これはすばらしいものだが、財源的に足りないから、一部を補助金で補ってもらおう、というのが補助金のあるべき姿である。
これが逆になってしまっているのだ。

私は声を大にして言いたい。(というか、機会あらば言っているが…)
補助金体質から脱却しようではないか。
補助金ありきの議論ではなく、自分たちの知恵を出し合い、工夫して、いかに自主財源、自分の体力の中でできるかを考えるべきだ。
もちろん大きな困難は待ち受けているだろうが、それと対峙し、乗り越えていくところにプロジェクトの醍醐味があるのであり、さらに乗り越えたとき、それは大きなノウハウになるのである。

いま取り組んでいるポータルサイトだって、私は新たな補助金を安易に引っ張るのは反対だ。
それじゃ、おもしろくない。
お金がない中で、各団体も、また制作会社も、いかに工夫をしてすばらしいものを作り上げるのか、そこに本当の価値がある。
それができたら、それこそ、全国の画期的なモデルケースの一つになることは間違いない。

私はかつて経営者であったとき、基本的に外部のお金は一切入れなかった。
補助金もこちらから率先して頂いたことはまずない。
他人のお金を入れて、資金潤沢の中、経営をするのは確かに財政的には楽だろう。
だが、全くおもしろくないし、そういった経営は経営の一番の醍醐味を自ら放棄してしまっているようなものだと思う。

「マネーの虎」というテレビ番組があった。
成功した経営者が起業を目指す人のプレゼンをきき、納得すれば投資する、という番組である。
だが、私は投資された人は必ずしも成功者にはなれない、とよく社員に言っていた。
それはこれまで述べてきたことである。
最初から目標資金の中でやったって、おもしろくないからだ。
そこに経営ノウハウは見出されるはずがないのである。

鴨川ポータルサイトを進めていく中で、みな予算の心配をする。
確かにそうだろう。
これだけ規模のでかいウェブサイトを構築するのだ。
普通に考えたら、莫大なコストがかかりそうなところである。

だが、私は「心配いりませんよ。なんとかなりますから」と話す。
根拠も自信もある。
今回少なくとも作り手の一人である私は、このプロジェクトを案件の一つとしてとらえていないからだ。仕事としては考えていないからだ。
むしろ、鴨川を愛する、郷土を愛する一人として、自分のできることをそれを何よりも優先して実行することに重きをおいているからである。

最初から予算を決めてしまっては、その予算内の妥当な仕事しかできない。
そんなのはおもしろくない。
予算は二の次。内容重視。
これだけの内容をたったこれだけの予算でがんばってやったのだ、というところに本当の仕事の価値もある。

いまこそ、補助金体質から脱却しよう!
それが地方、もっと言えば、日本を救う一つの端緒となる。

内部的な事情はよく知らないのですが、トップページに「有料バナー募集」のバナーや「リンクのお願い」がずっと載っている辺りから察して、失礼ながら予算が潤沢にあるわけではないんだろうなぁ、ということはお察ししておりました。補助金を受けるに当たって上の記事を書いた岡野氏の一存で決定したわけではない(願わくは)だろうこともわかっております。

がしかし、こうまで書いたのなら、

「俺達絶対補助金なんてもらわねーから。w 自分らで金が入ってくるようにするつもりなのに10万ぽっちの補助金ってどんだけwww」

くらいの気概は見せて欲しかったのでありますよ。orz

もちろん「年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず」と申しますし、3年も経っておりますから、今とは事情が異なるということもあるでしょう。ただ、逆に言えば、3年もやっていて、まだ「立ち上げコース」という名の補助金に依存しなければならないのだったら、いっそのこともうやめ(以下自粛

かくいう私自身も地域ポータルを作っては潰し作っては潰してきた身ですので、あんまり偉そうなことを言えた立ち場ではないのですが、補助金はもちろん、他の人を巻き込んでまでやろうと思ったことは1ナノ秒もありませんでした。私がやった当時は「ポータル?何それおいしいの?」くらい認知度でしたし、第一他人を巻き込むと自分のやりたいようにできないですし。だいたい1人でも100人分、1000人分のことができるのがITのいいところなのに、それが体現できなくて何がポータルサイトかと。

ああもうこういうこと書いてる自分が情けなくなって、マジでなんかやりたくなってきた! 結果どうなるかわからんけど、やれるだけのことはやってみる!

世界で3番目に有名な「高梨」かつ 鴨川市で1番の「IT企業」になりました。(゚∀゚)

SEOなる言葉に全くといっていいほど興味がわかないなんちゃってIT企業社長の高梨です。

今日、あるお客さんのところで雑談をしていたら「この前『高梨』って検索したら高梨君の会社がずらっと出てきてびっくりしたよー」という話になりました。前からサジェスト(検索キーワードを途中まで入れると候補が表示されるやつ)で「高梨it」がちらちらしているのは知ってたんですが、試しにYahoo!にて「高梨」で検索してみたら

  1. タカナシ乳業株式会社
  2. 高梨臨オフィシャルブログ
  3. 高梨臨Wikipediaページ

に続いてなんと4番目にランクイン! 最近ジャンプスキーで名を馳せている「高梨沙羅」ちゃんを大きく抜き去り、実効順位としては第3位です。

まあもちろん「高梨」姓自体が、鈴木・佐藤・高橋などのメジャー苗字に比べたら少ないってのもあるんですけどね。。。

では、「鴨川市  IT企業」ではどうか。平素、不遜にも「鴨川のGoogle」を自称している弊社としてはいいところを狙いたい。

というわけで、ドン。

トップに来ていました。これって、ある意味地域一番店ってことですよね? その割に儲かってないのはなぜなんでしょうか? orz

どうせなんかSEOやってるんでしょ、と言われそうですが、ほとんど何もしてません。サイトマップも作ったほうがいいんだろうなーとは思いつつ作ってないですし、アクセス数もたまーに(2,3カ月に一回)くらいチェックするくらいで、これといって対策らしい対策はとってないです。

ま、SEOなんて姑息な手段によらずとも、面白いコンテンツを定期的に載せていけば自然とアクセスなんて稼げるもんです。

映画「ソーシャル・ネットワーク」を観ました

今更ながら、Facebookの創業時のゴタゴタをまとめた「ソーシャル・ネットワーク」を観ました。ある友人が「プログラマーなら観るべき!」と言っていたし、私の仕事にもまんざら関係ないこともないので。

冒頭の、ハーバード大学内寮の女子写真を集めるハッキング(?)は言ってることが全部わかりましたね。というより、あれはシステム侵入でもなんでもなく、ただネット上にあるデータをアグリゲートしてるだけの話です。私も情報収集によくやります。

それはさておき、見終わった後思ったことは「うーん、俺ももっとガツガツしたほうがいいのかもなー」ということでした。

アメリカほどではないでしょうが、一時期IT起業が流行っていた頃、日本でもベンチャーに対する期待感が「肌で」感じられた頃があります。はばかりながら、私でさえ「時代の寵児」なんて言われたこともありました。

まだザッカーバーグ氏に直接お会いしたことはないので断言はできませんが、映画を観る限りでは、私がよく知るITベンチャーの社長や元社長にも彼に似た人はいます。人の話を聞かず、自分の能力を過信し、創業時の共同経営者とトラブルになり、云々・・・。どちらかというと、あまり友人に持ちたくないタイプです。w

そういうお前はどうなんだ?と言われそうですが、私は自分の会社をいわゆる「ベンチャー」と考えてはいません。衆目を集め、話題に登り、一部上場し、大金を掴み・・・という野望は正直あんまりないです。それよりは、好きな時間に起きて、旬の魚を味わい、たまに仲間と酒を飲む、くらいの生活ができれば言うことありません。

ただ、もしそうであることが許されるのならば、「鴨川(あるいは南房総)で最高の技術力を持っていたい」とは思っています。技術力と言っても幅が広いですが、言い換えるなら「『はい、それできます』と言える力」かな。お客様に「これ、できる?」と聞かれたとき、「いやーうちではできないですね」とお断りすることができるだけ少ないようにはしたいと思っています。

「そんな受身じゃダメだろ、自分でなんかすごいサービス考えて展開しろよ」という声が聞こえてきそうですが、どうも私の発想は地元では3年ほど早すぎるようで、持ってるネタもあるんですが、あまり実ることなくモチベーションを失ってしまいます。

来月末のNY行きはその辺を肌で確かめたいという希望も実はあります。勘のいい人は気づいているかもしれませんが、最近話題になっているサービスや製品って、ほとんどアメリカ発ですよね。iPhone/iPad, Androidスマートフォン、Twitter, Facebookなどなど。Yahoo!Japanの検索エンジンも、実はすでにGoogleのものを転用している状態です。できれば向こうの同業者の人たちと話をしてみて、自分の考えていることがどのくらい通用するのか、あるいは遅れているのかを確かめてみたいんですね。西海岸にいる人たちはすでに成功してしまった人たちなのでアポ取りは絶望的でしょうが、ニューヨークやワシントン辺りの人くらいだと、天津の田舎者でも相手にしてくれるかもしれません。w

天津の田舎もんがNYに行く の巻 – Part.1

どうも、今まで日本から一歩も外に出たことのない、井の中の蛙の高梨です。

昔から英語は好きで自分なりに勉強していまして、今ではそこそこ喋れるくらいになりましたが、今まで英語圏も含め、外国に行ったことがありませんでした。中学のときに、ある先生が「英語なんてアメリカに住めば簡単に覚えられるよ。」みたいなことを言っていたので、「なら俺は日本にいたまま英語喋れるようになってやる!」と思いたち、現在にいたっております。我ながら素直じゃありませんね。大学の時には留学しようと思っていたら、なんと留年してしまいました。orz

ただまあ、いつかは行ってみたいという希望はずっと持っておりまして、今まではお金があるときには暇がなく、暇があるときにはお金がない、という大変ありがちな状況が続いておりました。

が、今回ある程度両方が見込める状態になったので、ご存じの通り円高ですし、晴れて海外、それもアメリカはニューヨークに行ってみようと思い立ったわけです。そう、あの自由の女神が立っているニューヨーク、です。栄町で入浴するのとはわけがちがいます。w

なんで近場の韓国でもなく、日本人に人気の高いハワイでもなく、いきなりニューヨークかというと、理由は単純で「友人がいるから」です。以前、彼とその一家は鴨川に住んでおり、ALTとして働いていたときに知り合いました。毎年夏になると鴨川に来ていたので、今年は来るのか聞いてみたら「行く予定はない」とのこと。

ならこっちから行こうというわけで、その友人にはホテルの手配をお願いし、私は航空券とパスポートを準備すればいいことになりました。向こうでも色々楽しいところに連れて行ってくれるそうなので楽しみです。

しかし、そうは行っても*初*体*験*なのでやはり不安はあります。ニューヨークなんて一歩間違えたら危ないエリアに踏み込んでいた、なんてことになりそうだし。

まず行ってみたいのはニューヨークからは離れるんですが、スミソニアン博物館。日本に原爆を落としたあのエノラ・ゲイが展示されている有名な博物館です。前の消防旅行で知覧に行ってきましたが、アメリカではエノラ・ゲイがどのように評価されているのか、非常に気になります。

また、アメリカでITというと、西海岸のシリコンバレーが有名ですが、東海岸部にもいくつか有名な大学がありまして、その一つがボストンのマサチューセッツ工科大学(MIT)。実は大学の友人がMITのTシャツをおみやげに買ってきてくれたんですが、その後はからずも体が成長してしまい、今ではパッツンパッツンの上におヘソが出ちゃうようになりました。orz ので、もう少しゆったりめの服を買い直そうと思います。

あと、計算機屋なら誰だって見てみたいのは世界初の「汎用型」コンピュータ “ENIAC”ですよね。

 

 

祖国ハンガリーに侵攻するナチス軍に抵抗するために、アメリカに亡命していたフォン・ノイマンはこのENIACの後継機種EDVACの設計・開発に積極的に貢献したというエピソードがあります。この頃、計算機の主な利用用途といえば、真っ先に軍事目的でした。

インターネットも元々は、合衆国に散在する大型コンピュータ同士をリンクして、どこか一ヶ所が核攻撃を受けても他のマシンで対応できるように、という方針のもと整備されました。それが大学機関同士を結び研究者に開放され、その後商用サービスとして企業が提供できるようになり、一般市民も利用できるようになった、という経緯があります。

また、プログラマにとって恥ともいえる「バグ」の語源は、このころのコンピュータでは真空管が多用されており、その光と熱に集まった蛾が、故障の原因になることが多く、その蛾をさして「バグ(虫)」というようになった、という説もあります。

ちょっと離れたニューヨーク「州」には IBM本社がありますし、計算機屋としての見どころはアメリカ東部にもいろいろあります。

コンピュータの歴史を知るという意味では、大変面白い旅になりそうです。

弊社的超アナログなGTDメソッド

GTDという言葉に耳慣れない方も多いと思いますが、”Get Things Done”の略で、簡単に言えば「タスク管理」「やるべきことをどう管理するか」ってことです。

ご存じの通り、私自身はそういったことに関してあまり成績のいい方ではありませんで、過去、いろいろな方法を試してきました。手書きメモから始まり、PCアプリケーション、スマートフォン、ブラウザ組み込みなどなど。重要なのは

  • 嫌でも目に入り
  • 参照したいときはいつでもどこでも即座に参照できる

という2点です。メモ帳に書くのは「それを持ち歩く習慣があり、かつ置き忘れない自信も持ち合わせている人」に限られます。PCアプリケーションはそのデータが入ったを持ち歩かなければならず、スマートフォンは他にしたいこと(Twitter, Skype, Facebookなど)がアイコンの形で目に入るので、ついついそちらに誘惑されがち。まあ普通の自制心を持ち合わせている人なら大丈夫なんでしょうが、そもそもそれさえあればGTDなどする必要もないでしょう。

ただ、最近その究極形に近づいたっぽいので、恥ずかしげもなく公表してみたいと思います。それは「モニタのサイド枠に付箋を貼り、かつ(必要ならば)クラウド上に詳細を書き込む」です。

TODO 付箋

そもそも、ディスプレイ上のスペースというのはPCで仕事をする人にとって貴重な空間です。そこにGTDアプリを常置するくらいなら、いっそ画面の外に出してしまいましょう。付箋なら、さっと書き込め、かつ詳細な情報までは書くスペースはないので、自然と「パッと見てどのタスクのことかわかる」簡潔な書き方になります。それに、終わったタスクを指で揉みくちゃにして捨てると、意外なほど爽快な気持ちになれます。w

また、ここはPCで仕事をする人なら「嫌でも目に入る」場所に他なりません。私は、左側を「やりたいこと、またはオリジナル企画」右側上を「やらなければならないこと」右側下を「出かけたら買ってくるもの」という具合に分けています。

重要なのは、後で見て「えーと、これ何のことだっけ?」と迷うような書き方はしない、ということです。モノの性質上、自分で分かればいい、いやむしろ、自分にだけ分かればいいという点に留意しながら書きましょう。

ネット上に詳細を書き込む場合ですが、私はEvernoteを使っています。弊社の業務の性質上、仕様書や指示書の内容が多岐に渡ることがあり、タスクを補完する意味でも、詳細はどこかに置いておく必要があります。Evernoteであれば、協働者とも共有が簡単ですし、自分自身へのドキュメンテーションにもなります。

これをやっていたところ、家族に「IT企業の社長にしてはずいぶんと原始的だね」と苦笑されました。しかし、それでいいのです。目的さえ果たせれば、手段は原始的でもハイテクでも。

目下の問題は、たぶん100円ショップで買ったものだからでしょうが、「付箋がどんどん剥がれ落ちてしまうこと」です。orz しかし、それを逆手に利用して、時限つきGTDとするハックもあるみたい。。。 とりあえず私は粘着強度高めのしっかりした付箋を買って来ようと思います。

[東北地震]弊社および高梨の状況について

お客様各位ならびにおつきあいいただいている皆様

日頃は大変お世話になっております。代表取締役 高梨でございます。
海に近いところに在しております弊社について、ご心配いただいているかと存じjます。まず、私自身、および家族ともども無事でありますことをお知らせさせていただきます。物質的な被害も被っておりません。

以下、弊社でご提供しておりますサービスにつきまして、状況をお知らせ致します。

メーリングリストをご利用のお客様

メーリングリストが稼働しているシステムは米国にホスティングされております。よって今回の地震による影響はほぼないと存じます。ただし、国内回線事情により、大容量のメールが発信できないなどの事象が発生するかもしれません。回線の復旧をお待ちいただいてから送信いただきますようお願い致します。

Webサイト、ブログ等を弊社でお預かりしているお客様

サイトのデータは東京のデータセンターに保管されております。これを書いている時点で全てのデータに異常は発生しておらず、安全に保管されていることを確認いたしました。

コンピュータ、その他修理などでハードウェアをお預かりしているお客様

物理的な被害は全く被っておりません。引き続き、修理作業を継続させていただきます。

その他、弊社内部の情報・データに関して

地震発生直後、ファイルサーバを安全な場所に退避いたしました。現在復旧作業にあたっておりますが、業務への支障は全くありません。

鴨川市内の状況について

海に面している当市にお知り合いがいらっしゃる方のためにお知らせします。私(高梨)が昨日、消防団で待機中に見聞きした範囲では、一部地域で停電が発生しましたものの、人的な被害および家屋の浸水・倒壊などは起こっておりません。報道されているように、今回の震災の被害は想像を絶する規模になっておりますが、当地では幸いにも比較的被害が少なく済んだ地域と言えます。

最後に、今回の地震により、亡くなった、あるいは被災された方々へ衷心よりお悔やみ、お見舞い申し上げます。皆さま、どうかご無事でいらっしゃいますよう。

物・もの Monologue

昔から、いわゆる物持ちがいい方で、なかなか使っているものを壊しませんし、壊れたとしてもなんとか直せないかと試すことにしています。先日はつかなくなった100円ライターを直して使えるようにしたら、母に呆れられました。(笑)

が、裏を返せばそれだけ物を捨てられないわけで、当然身の回りは物であふれかえるようになってきます。液晶テレビを買ったんだからブラウン管テレビなんか捨てればよさそうなものなのに、捨てるに忍びず、部屋にごろっと置いてあります。世間では「断捨離」というのが流行っているそうですが、その真逆を行ってるわけで、私らしいといえば私らしいのかもしれません。

ただ、以前と違うのはあまり衝動買いをしなくなったこと。もし欲しいと思ってもネットで価格を調べてから、という頭があるため、店頭に並べてあるモノに興味を引かれなくなりました。で、そのうちに何が欲しかったか忘れるわけです。あんまり経済活性化には貢献しておりませんね。

そんな私ですが、たまには「キヨブタ」つまり清水の舞台から飛び降りるつもりで大きな買い物をします。昨年「買ってよかった」と思えるモノを紹介したいと思います。

ホンダ スーパーカブ

なんと弊社公式の社用車です。(笑) 購入も登録も会社の名義で買いました。今までは自家用車兼仕事にも使っていたトヨタBbがありましたが、弊社の仕事柄、そう大きな荷物を運ぶことはあまりなく、むしろ身一つと工具箱、あっても検証用のノートPCあれば出先でたいていの場合間に合ってしまいます。

二酸化炭素削減が叫ばれる昨今、燃費のいい乗り物は懐だけでなく地球にも優しいはず。ならば、日本が誇る名バイク、カブに乗るのが筋でしょう。オシャレなスクーターじゃなくてカブってところがダサカッコイイと自分では思ってますがどうでしょうか。

実はこれを買うまで自動二輪の類は乗ったことがありませんで、案の定カーブを曲がり損ねてコケてしまい、それからしばらく乗っていませんでした。怖くなったわけではなく、教習所でペーパーライダー講習みたいなのを受けてからにしようと思っていたのです。が、なかなか時間が取れず、結局我流で再度乗り始めました。何が危険かは身をもって体験してるわけで、前よりはパニくらなくなりましたね。なんでもそうですが、一度は痛い目に遭うと慎重になれるものです。

冬になってからはさすがに寒いので、乗り出す回数も減りましたが、車とはちがって天井がないというのは、走っててすごく気持ちいいです。秋晴れの空の下、田んぼのあぜ道を走っていると、なんとも言えない解放感があります。

おまけに驚異的な燃費のよさ!車メインに乗っていたころは大体月に8,000円くらいかかっていましたが、カブだとたぶんその10~5分の1で済んでしまいます。これは素晴らしい。

でも冬になってからは、あんまり乗ってないなぁ。陽気のいい日に乗り回したいと思います。

Nexus One

去年の8月、国内初のAndroidケータイHT-03Aを発売日の朝に買うことを決心し、その日のうちにドコモショップで手に入れてから、もうこれでもかというくらいいじくり回し、使ってきましたが、やはり性能に限界を感じ、Google発のNexus Oneを個人輸入しました。ebay.comで中古の良品が出ていたので、落札し、転送屋さんに依頼して送ってもらいました。

ああ、言っておきますが、これを買ったのはあくまで「観賞用」です。なぜなら、技適(国内法に準じた製品の証)を通っていないため、SIMカードを差して電源を入れるだけで電波法違反になります。

実際使った夢も見ているのですが、動きはサックサクですし、非常に使いやすいです。ROMもFroyo(Android 2.2)ですので最新の機能が試せます。惜しいのはFOMAプラスエリアで使われている800MHz帯に対応していないため、普通のFOMA携帯と比べると電波の受けがよろしくない。実際、家の中では入るか入らないか非常に微妙です。

とはいえ、各種Googleサービスには当然対応していますし、Twitter, Skype, ブログ書き, TODO管理, メール, Webブラウズ(Flash対応)などなど、寝転がってこれをいじっていると、ほとんどPCを開けなくても済んでしまいます。いやはやすごい。

以上はあくまで私がNexus Oneを鑑賞した後にみた夢の話です。本当に使えたら便利だろうなぁ。(笑)

Core i7 17インチノート

長年、といっても3年くらい使っていた DELL Vostro 1500 に不満はなかったのですが、なんとなくGPGPUというのをやりたくなり、液晶も大きくて解像度が高い(特に縦に)のが欲しくなり、ならスペック盛れるだけ盛ってしまえということで、ドスパラのBTOノートを買ってしまいました。まあこだわればもっといいやつはあるんですが、予算もあることなので・・・。

買う前からLinuxをメインOSとして使うことを想定していたのですが、意外だったのは、intel系64bit版のUbuntuはAMDのCPUを想定して作られていること。ia64アーキテクチャなんて公式にサポートされててもよさそうなものですが、そうじゃないんです。気合入れてi7にしたのに、ちょっと拍子抜け。まあ使えてるからいいんですけど。

さすがというべきか、このサイズになるとHDDベイが2つもあり、一つには標準搭載の500GB HDD、空だったもう一つには以前UMPC用に買っておいた32GBのSSDを載せました。システムファイルはSSDに、データはHDDにというとても賢い構成にすることができ、大変満足しています。

ただ、キータッチが若干浅く、キーボードにちょっとこだわる私としては若干不満が残るところです。テンキーなんかいらないから、PageUp / PageDn ももう少し近くにあるといいんだけどなぁ。あ、もちろん、CapsLock と Ctrl の位置は入れ替えてます。

17インチのTFT液晶は期待通り広々と使え、視認性も抜群です。だいたい左側にTODOリスト、右側にSkype、真ん中がメインの作業エリアという感じで使っています。

あと、これだけのマシンリソースがあると、例えばVirtualBoxで複数のOSを仮想起動していてもほとんど気になりません。各種動作確認や開発をする関係で、どうしてもWindowsやMac OS Xの環境は必要なのですが、Webアプリの動作確認するくらいだったらほとんど仮想環境で事足りてしまいますね。OSまるごとアプリのように使えるわけですから、便利な時代になったものです。

数百円〜数千円くらいの細かい買い物はヤフオクやアマゾンでチョコチョコしておりますが、以上3点が値段的にも満足度でも大きめな買い物でした。

あけましておめでとうございます!

今年も残すところ353日となってしまいましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

というお決まりのボケはさておき、「今年から年賀状は完全電子化します」とTwitterで宣言したにも関わらず、実はそれさえもしておらず、相変わらずルーズな私でございます。

で、その代わりというわけではありませんが、せめてブログで新年のご挨拶をしなければと書いているわけでございます。誠に相すみません。

昨年後半、頻々と体調を崩し、皆様にはご心配をおかけしました。連絡がつかない、ブログも更新されていない、ということでお気がかりの方も多かったでしょうが、これを書いている現在はまあまあ元気にやっております。

ブログを更新していなかったのは、ちょっと言い訳がありまして、去年2月から本格的に使い始めたTwitterにハマっており、こちらで頭の中にあることを始終発信しているため、なかなかブログの記事にするようなまとまった考えができなかった、ということがあります。

私の場合、どちらかというと日々のできごとを晒すのではなく、頭の中にあるテーマというか考えに結論が出たときにコメントする場としてブログを捉えていまして、だから「最近社長のブログ、更新されてないし、難しいおー」と青年の新年会でH人さんに言われちゃうんでしょうが、まあそういうわけなんです。

それでも最近のできごとを振り返ってみると、やはり年末年始といえば飲む機会が多く、親父と違って飲めるクチを持っている私としては、楽しい季節です。もっともついつい飲み過ぎてしまい、親に「お前、二日酔いはまだいいけど三日酔いはするんじゃないよ」と説教されているような次第ではありますが。(汗

あと、できごとというわけではありませんが、最近いろいろな場面で「後輩」ができてくることを感じることが多くなりました。JC然り、消防然り。自分で言うのもナンですが、まあ先輩としてこれほどアテにならないやつもいないだろうと思いますし、それに引き換え、ちょっと年下くらいの人たちのしっかりしていることといったら、我ながら悲しいくらいです。論語には「後生畏る可し(こうせいおそるべし)」とありますが、まさにそんな感じです。

それから、お恥ずかしいことに、最近やっと親と対等にものを言える、あるいは面と向かって批判できるようになってきましたね。収入が安定してきたというのもありますが、時代の方が「ほらみろ、俺が言ったとおりになってきたじゃないか」と言える状況になってきたというのもあります。例えば、ご存じの方もあるかもしれませんが、うちの店(高梨釣具店)では、一昨年まで日◯スポーツという新聞に情報を載せていました。が、こっちに帰って来た当初(9年くらい前)から「これからはネットの時代になるから、新聞なんかやめちまった方がいいよ」と強弁したにも関わらず、親父は「アホ言うな。おめえは(オタクだから)そういうかもしんねえけんが、まだまだ新聞の方が見る人は多いさ」と取り合いませんでした。ところが今では動画ブログを見てくる貸ボートのお客は引きも切らない状態。親父だけに稼がせているのも母に悪いので、今はどうやってツイッターをやらせることができるか思案中です。「お前がやってやれよ」という方もあるかもしれませんが、それだとあんまり面白くない。60過ぎた釣具屋のばあさんがつぶやくとなったら、面白がってフォローする人が出てくると思うんですよね。それに、ITリテラシーの無さでは人後に落ちないうちの親みたいな人に使わせることができれば、それだけ私としても市場が広がるわけで、まあそういう意味では強力なテスターに恵まれているとも言えます。w

ところで最近、タイガーマスクが各地で徳を施しているようですね。明日のジョーも出てきたみたいですし。私はまだちょっと伊達直人になるのは難しいんですが(笑)、実は仕事をする上で範としているマンガのキャラクターが二人いたりします。その二人とは「ゴルゴ13」と「ブラックジャック」。前者はテロリスト、後者はモグリの医者と呼ばれることもありますが、超一流の腕前を持ち、その代わり報酬は法外とも言える金額を要求します。私もコンピュータについて学校で専門に教わったわけではありませんからその点ではライセンスは無いようなものですし、彼らに比べれば報酬なんて微々たるものですが、それでも普通の人の給料を時間で割った額よりは多いと思います。ただ肝心の腕前の方はどうかというと、ちょっと一流とは呼べないだろうなぁ。(笑) 田舎に住んでいるとパソコンの設定・トラブル解決・修理でも、サーバの保守でも、ホームページの制作でも、システム開発でも、なんでもやらなければならず、なかなか分野を絞ることができないのが実情です。

それから、今年の3月でおかげさまで弊社も6年目に入るのですが、「企業理念」についてお詫びしなければならないことが一つあります。「感銘を受け」たとまで言ってくださった当時青年長のK塚さんには申し訳なくも、ご存じの通り、弊社では5年たってもまだ「雇用機会創出」を果たしておりません。正直なところ、最近やっと自分を養うくらいの経営状態になってきたというのが実情です。ただし、弊社の場合、ある意味「機械に仕事をさせるのが仕事」の面がありまして、そういう意味では、人を雇わなくても機械(コンピュータ)にやらせていることで、普通の企業よりも人件は少なくて済むということもあります。「先ず魁より始めよ」の言葉通り、「IT企業こそITの恩恵を最も有効に利用しなければならない」と思いますし、実際そうすることで、企業ユーザへの業務改善のアドバイスなどもできたりもしています。ですので、当面、人を雇う必要に迫られてはいません。起業当時に掲げた理念に反すると見なされても仕方ないことだとは思いますが、ご理解いただければ。

例によってまた長々と書いてしまいました。最後までお読みいただきありがとうございます。本年が皆様および私にとって最高の一年になるように、祈るのではなく、一緒にがんばりましょう!

みんな頑張ってるんだよな・・・

どっちかというとつぶやきに近いエントリになってしまいます。

最近、いろいろあっていっぱいいっぱいだったんですが、ふと、「自分だけじゃないよな」と思い直しました。みんなそれぞれ責任持って一生懸命やっている。俺だけじゃないよな、って。

私の周りには、仕事の他にご自分の意志で「ボランティア」に取り組んでいる方が多く、私もその真似事をしているのですが、「なんでこの人(たち)はこんなに一生懸命、責任持って事に当たれるんだろう」と思わされることがしばしばあります。そこへ行くと自分のしている事は、非常に無責任で、決まりがつかず、中途半端なんですよね。それは、いろいろ手を出しすぎているからなのかもしれませんが、にも関わらず、ある程度の瑕疵や失敗は大目に見ていただいている。どこへ顔を出しても、たいがい笑顔で迎えていただいています。(裏では怒りを押し殺しているのかも。だとすると怖いですが。)

ただ、いつまでも自分がいっぱいいっぱいじゃあダメでしょうね。私の「後輩」たちは、文句のつけようがないほどしっかりしている奴ばかりで、こっちが恐縮するばかりなのですが、いつか自分(たちの年代)が嫌でもまとめて行かなければならないことを考えると、もっとしっかりしなきゃあな、とも思います。

みんなそれぞれ一生懸命頑張っている。汗かいて、歯を食いしばって、仕事も家庭もボランティアもやっている。俺だけが楽な思いをできるわけがないよな、と改めて思うのでした。

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