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顧客満足度は意外に簡単に得られる、と思う。

ちょっと前の話になりますが、日本を代表する自動車メーカーの車がアメリカで不具合を起こし(これも結局本当だったのかあやふやですが)、社長が記者会見を開き釈明していたのをテレビで見ました。きっとご記憶の方も多いと思います。で、その社長が「(当社は)これからも『お客様第一主義』でやっていきます」と言っていたのですが、この規模・実力の企業にしては、なんだか低レベルな目標だなぁとずっと思っていました。

理由は主に二つあります。

一つには「それを言うなら『お客様の生命第一主義』だろ」という点です。もし私が自動車を作る立場だったとして、走行に危険な仕様変更を依頼されたら、たぶん断ります。それで不興を買ってでも、市場ニーズがあることが分かっていても、です。もちろんそのメーカーも同じでしょうが、当の件は自社製品の安全性が問題視されていたのですから、「一に安全、二に安全、三四がなくて五に顧客満足度」くらいのことを言って欲しかった。「お客様第一主義」なんて、その辺の、頭を振ればカラカラと音がしそうな社長さんたちだって言っていることです。

もう一つは、「お客様第一主義」を「顧客満足度第一主義」と読み替えたとして、そんなものを得るのは大して難しいことではない、という点です。私はこの商売を始めてもう5年になりますが、おつきあいさせていただいたほぼ全てのお客様から「ありがとうございました。」「助かりました。」と言っていただいています。正直に言えば、一件だけ、喧嘩別れというか、どうしてもご満足いただけなかったことがありました。こちらとしてはできる限りの誠意を尽くしたつもりでしたが、結局「今回の件でお金はいただきませんが、以後のお取引はお断りさせていただきます」という結果に終わってしまったことがあります。親父の言によれば「お金をもらわないのならお客じゃない」とのことなので、そう考えれば弊社の顧客満足度は今のところ100%を維持しているといってもいいかもしれません。スケジュールは度々遅れ、見積りはすぐ出さず、挙句安くないお金をいただいているにも関わらず、です。

なぜそうなのかは自分でもあまりよく分かっていませんし、地元の人間であることや私一人でやっていることをご存じなので、大目に見てもらっているんだろうな、とも思います。

ただ一つだけ思い当たるとすれば、ちょっと言葉は悪いですが、弊社はお客様を「差別」しているからかもしれない、ということは言えます。「差別」というのは「この人はお金を沢山くれそうだから、優先しよう」とか「この人は有力者だから丁重に接しよう」ということ、ではありません。

そうではなく、「これが今使えなかったら、この人はどれくらい困るだろう」ということを考えて優先度を決める、ということです。例えば、趣味や遊びでたまにインターネットをやる人から依頼を受けた後に、仕事でコンピュータを24時間動かさなければならない人から依頼を受けたとして、これを時系列順に対応したりはしない、ということです。同じ仕事で使っている人の中でも、今動かないと困るのか、明日の夜までに動けばいいのかにもよってもまた違います。前者には「ちょっと別のお客様で急を要する件が入ってしまいまして…。」とご説明した上で、後者を先に対応します。いや、正直なところ、今日動かさなくてはならないコンピュータがありすぎて、後でできるものは後回しにせざるを得ないというのが実状です。幸い、主に都内から請け負う仕事は、夜でもできるのでなんとかこなせてはいるのですが。

もちろん弊社と同じことが全ての企業にできるわけではないことは承知していますが、人間の心理として「他の仕事で忙しいはずなのに、わざわざ自分に対応してくれた」というのは、予想以上に支持を得る理由になり得ます。私はいわゆる営業ということをしたことがありませんが、それでもそのくらいのことは経験から言えます。

ですからいわゆる大企業の方々には「他社との差別化」の前に、「顧客を差別」してみなさい、と申し上げたい。大っぴらに「弊社は顧客を差別しています」とブログに書く必要はありませんが(笑)、より大きな顧客満足を得たいのなら、一度そのくらいの覚悟で事に当たってみてはいかがでしょうか。

弊社で使っているウェブサービス

弊社はどちらかというとネット上のサービスを作る立場の会社ですが、作るよりはもちろん利用しているサービスの方が多いです。自分でも把握しきれていないので、解説を加えてまとめてみます。

無料で使っているもの

Google 検索

これがないとたぶん死んじゃいます。それくらい依存しています。私だけではないでしょうけど。

Google リーダー

ブログやニュースをチェックするのに使っています。以前 livedoor の同様のサービスを使っていたのですが、こちらに移りました。

delicious bookmark

もともとははてなブックマークを使っていましたが、非公開のブクマを保存するサービスが有料なので、こちらにしました。

gmail.com

Google社はMSよりもAppleよりも好きなのですが、gmailは実はあまり使っておらず、メールサーバは自前で立てています。その方が何かと自動処理しやすいので。gmailは個人での用途に限っています。

お金を払って使っているもの

Flickr

有名な写真共有サービス。Proアカウント($24/年)買ったんですが実はあんまり使ってません。無料アカウントでもいいかも。まあでも安いからいいかな。

Evernote

最近使い始めたサービスです。名刺写真をアップすると、中の文字で検索できることがわかり、プレミアムアカウント($5/月)を申し込みました。持っている書籍を電子化して突っ込もうかとか、これからがんがん使うサービスになりそうな予感。

ZOHO invoice

見積書・請求書をネット上で作成し、送付するサービス。弊社の顧客様でも請求書をメールで送ってくださる方が多くなってきたので、使い始めました。あと便利なのは、毎月上げる請求を自動で行えることです。でも月に25通請求発行するのに$9/月は高いかも。日本の商慣習に合っていないなど、いろいろ不満もあるのですが他に代わるものがないので使っています。

コミュニケーション系(無料)

twitter

言わずと知れた今最も熱いつぶやきサービス。アカウントはずっと前から取っていたんですが、本格的に使い始めたのはこの4月くらいからです。

Skype

仕事上の連絡などに使っています。Skypeというと音声での会話が有名ですが、主な用途はテキストチャット。複数のPCで使うとログが分散されてしまうのが難点。音声コーデックSILKが公開されたし、誰かOpenSkypeみたいなの作らないでしょうか。

YouTube

見るのもたまには見ますが、家業の釣具店の主な情報発信源として使っています。だいたい200~300くらいの固定視聴者がいるようです。

mixi

最近はほとんどROMと化しています。面白くないし、閉鎖的だし、仲良しゴッコっぽくてあんま好きじゃない。;-P

ネットでの寄付の受け取り方について考えてみる

先日のエントリでも書いたように、NHKラジオキャプチャツールは多くの方々にお使いいただき、喜びのコメントも寄せられているのですが、寄付についてはあくまで「任意」なので、寄付をしないでお使いいただいている方の方が圧倒的に多いようです。もちろん、それを嘆くことがこのエントリの主旨ではありません。「では、他にどういう方法があるか」を模索してみたいと思います。

そもそもお金というのは、要は、が発行している金属片や印刷紙で、何かを買うときにお店にそれを渡すと、その額と同じ数字の書かれた品物を渡してくれるものです。ここで重要なのは、私が最終的に欲しいのはその品物なりサービスであって、お金はそれを手に入れるために必要であるということです。

なら、受け取るのは「お金」じゃなくてもいいわけです。かといって例えば「チョコレートを送ってください」と言ったら山ほどチョコレートが届いて始末に困るのは目に見えています。

お金でなくてもいいけど、品物だと困る。では、どうするか。

ソリューション1: 各種ポイントを送ってもらう

今日調べて知ったのですが、各種ポイントというのは結構相互に交換できるようです。どうやって交換していったらいいか、探索するためのサイトもあります。

「え、規約でそういうこと禁止してるんじゃないの?」と思って規約を読み返してみたのですが、例えばR天のポイントを他のR天会員に譲渡することは禁じていますが、他社のポイントをR天に送るのは他の人でも構わないようです。他のサイトがどうなのかは調べていませんが、たぶん似たようなものでしょう。

弊社はご存じの通り、ネットでの買い物を積極的に行っています。一番多いのはア○ゾンですが、YフオクやR天でも仕入れることもあります。

であれば、YフーやR天のポイントを寄付してもらえば、弊社としてもある程度自由が効き、かつ払うほうも「ポイントなら…」と気軽に寄付できます。

ソリューション2:金券を送ってもらう

ビール件や切手、図書券、商品券などなど、多種の金券の買い取りを行っている業者さんを見つけました。あまりポイントをためることに興味がない人でも、これら金券ならば家を探せばある、という方も多いでしょう。弊社としても最終的にはお金に変えられるわけで、ありがたい方法と言えます。基本的に郵送してもらえばいいわけで、高い振込手数料もかかりません。

というわけで

もう少し調べてやってみたい思います。経過はまたご報告します。

弊社サイトに足りないもの。それは…

ほとんど個人ブログと化している弊社サイトですが、先日、知り合いの設計士さんと話していてズバリ足りないものに気づきました。それは

実績(これまでにしてきた仕事)

です。

面白いことを書こうとするあまり、企業のホームページは宣伝・広告するためにある、という視点がすっぽり抜け落ちていました。そうです、うちは営利企業なんだから何かするのは利益の追求のためであるべきなのです。

先日のエントリで「今までホームページから仕事の依頼を受けたことがない」と書きましたが、それもそのはず、そのための努力をしていなかったんですから。あいたたたたた….

というわけで、今までの仕事を洗い出し、近いうちにページを追加しようと思います。中には「貴社の実績としてPRすることは控えてほしい」と申し出られることもありますが、まあたいていはOKのはずなので、支障のない範囲であげていくことにします。

あああ、でもやるべきことは他にもいっぱいあるんだった。orz

東京は神田に来ています

鴨川もいいのですが、たまに東京に出て来ると、それはそれで新鮮でいいものです。

もちろん遊びではなく、仕事ですよ、仕事!東京は仕事の匂いがぷんぷんしてます。こっちに住んだらどんだけ稼げるだろう、なんて皮算用をしたい衝動にも駆られますが、まあ鴨川/天津の土地柄や風土、何より新鮮でうまい魚なしには生きられなくなってしまっているので、東京進出は今のところ考えていません。

今日は初めて顔を合わせる会社さんと飲む予定です。なので、昨日天津であがった鰹を遠路はるばるアイスボックスに入れて持ってきました。予約してある居酒屋さんでさばいてもらいます。東京のぜえごっぺはまご茶という食い方を知らないはずなので、でかい顔して教えてやります。

ま、それはさておき、おかげ様でいい感じに仕事を請け負える体制が整いつつあります。リーマンショック以降はぱったり仕事がなくなって、むしろ地元のお客様のサポートでなんとか食いながらえたのですが、その時期ももう脱出しつつあるのかも。日本全体の経済はまだまだ低迷しておりますけれども、徐々に春は近づいてきつつあるように実感しています。

「二足の草鞋をはくな」とか「二兎を負う者は一兎をも得ず」とか「虻蜂取らず」とか、二つのことをいっぺんにやろうとすることを戒めることわざは沢山ありますが、一概にそうともいえないと思います。実際、弊社も「都心部or大手からの受注か、地元の小さなサポートか」という選択はいつも考えていますが、結局両方やっています。(手が回らずご迷惑をおかけする場合もありますが)

経営者たるもの、まずは二兎を追ってみるくらい貪欲でないと駄目でしょう。最初から「両方はできない」とあきらめたものでもありません。やってみなけりゃわからないのですから、やってみて両方上手くいけばめっけものくらいに考えたらいいのだと思います。

月刊iP! 6月号に弊社が掲載されました v(^_^)v

フリーソフトを多数紹介している、月刊iP! という雑誌の編集部から弊社で公開している NHKラジオ語学番組キャプチャツールを掲載したいとのご連絡をいただき、もちろん了解しました。今日まで箝口令(笑)が敷かれていたのであまり公にはしていませんでしたが、本日の発売と共に解禁なので大々的に告知させていただきます。

同ツールも去年公開して以来、多数のダウンロード・ご寄付をいただいており、ありがたいかぎりです。の割に時間が割けず、バージョンアップ&改良が進まないでおります。そろそろ現実世界のタスクにも区切りがつきそうなので、近いうちにいろいろ対応したいと思います。

このツールの公開は寄付による経済的なメリットはもとより、いろいろな意味で勉強になりました。

まず驚いたのが「任意」とうたっているにも関わらず、予想以上の件数・金額の寄付をいただいていること。私は未だに喫煙の悪習をやめられないでいますが、毎日のタバコ銭には困らないくらいいただいています。元々は月額のホスティング料が取れればいいくらいに考えていたので、これは意外でした。

ということは、もっと潜在的ニーズがあってもっと便利なソフトを作れば、任意の寄付(またはシェアウェア)でも毎日の食料代くらいにはなるかもしれません。

ソフトウェアは作るのに多少骨は折れますが、弊社がしているようにWebに載せておけば、ほぼ手間無しで配布できます。広告に関して言えば、ソフトを作ったらブログに載せて、トラックバックを打てば、皆さん喜んで記事を書いてくれます。今回のように、放っておいても雑誌に取り上げられることさえあります。

普通、世の中で「商品」と言われるものには製造や原材料費の他に輸送・販売・営業etc, etc… のコストがかかることを考えれば、これはかなり効率のいい方法ではないでしょうか。

それからこのツールがそうだったように、Web上のサービスを取りこんだソフトにはまだまだ手つかずの潜在的ニッチが多いこと。

弊社はどちらかというとWebサーバ上で動くプログラムを書くことが多いのですが、主にセキュリティに対する配慮から、Webブラウザ内あるいはサーバ上のプログラムからユーザのローカルデータにアクセスすることは困難でした。顕著な例がファイルのアップロードに関するもので、普通にやろうとすると1つのアップロードボタンにつき一つのファイルしかアップロードできません(Flashによる回避策はあります)。

今、無料・有料を問わず、Web上には様々なAPIが公開されています。また、APIが公開されていなくても、スクレイピングによりある程度API風に使うこともできます。

で、失礼ですが、いわゆるローカル動作のアプリを作られてきた方は、この辺りのノウハウをお持ちでない方が多いように思います。例えば、普通にVBからWeb APIを利用しようとすると、かなり面倒な手順を踏まなければなりません。(.Net フレームワークのインストール、XML or JSON データの解析 etc, etc…)

一方、例えば Ruby はWebサーバ上で使われることが多い言語で、Web APIを利用するのがとても簡単です。うまくすると、そのAPIを使うためのライブラリさえ、誰かが作っています。

であれば、後はRubyで書かれたプログラムをローカルで動作させればいいだけで、実際そのための SDK は無料で使えます。

私がアイデアを温めているソフトは下記のようなものです。

  • MS社による SkyDrive という25Gもの無料オンラインストレージへの自動バックアップソフト。全文検索もできると尚可。このサービス、APIは公開されていないのですが、スクレイピングにより、対応は可能です。
  • Gmailのアドレス帳と自動で同期する、住所録&ソフト。Xperia も順調に売れているようですし、Androidケータイはますます充実してくるでしょうから、結構イケるのでは。
  • RememberTheMilkの使いやすいタスク管理帳。RTMのWebUIってなんであんなに使いにくいんでしょうか。Adobe Air アプリもありますが、日本語で使いたいですよね。

あとは、地域的ニッチとして、図書館の所蔵&借り出し記録を使ったりとか、鴨川市内で書かれているブログ記事を集めて紙ベースで配信するとか、いろいろアイデアはあります。

先ほども書いたように、仕事やJCの方も一段落したので、キャプチャツールも含めて着手していこうと思っています。

「何を書くか」は問題ではない。「何を書かないか」が問題なんです。

ブログなんぞを書いていると「よくネタに困りませんねー」とか「毎日ネタ探してるんじゃないですか?」とかいう質問をよくされます。

まあそうして生活している面もないわけではありませんが、私にとって問題なのは表題のことです。こうしている今も書きたい、または書く価値はあると思いながらも、諸般の事情により “Publish” のボタンを押せないでデータベースに眠っている草稿が山のようにあります。

例えば、このブログでもよく言及している通り、私は消防団に入っており、当然のことながら火事場の最前線に出ることがあります。でも、火事場の状況を写真で撮ったり、実名を挙げて報道したりはしません。

なぜなら、火事の被害者は往々にして私に近いところにいる人たちだからです。彼らの心情を思えば、安易にネットに載せようという気にはなれない。

前にも書いたと思いますが「何かを表現することは誰かを傷つけることである」という自覚の元に書いているつもりです。

例えば、よく育児日記というか、我が子の成長を日記ないしブログに載せている人がいます。一見罪もない行為に思えますが実はそうではない。現に私の妹は結婚してから6年間子宝に恵まれませんでしたが、当時の彼女がそれらの育児日記を見てどう思ったかに思いを馳せないでいられるほど、私は愚かではありません。

「そんなこと言ってたら何も書けないじゃないか」って?そうなんです。それが、それこそがすなわち、このブログの更新頻度が低い理由でもあります。書けば面白いこと、賛否はともかく評判を呼びそうなネタはいっぱいあります。でも、書かれた人たちのことを思うと、そうそう迂闊には載せられない。せいぜい、私が責任を負える範囲のことを俎上に載せていないつもりです。匿名で書ける2ちゃんならまだしも、ここに書くことは少なからず私の社会生活に影響を与えずには済まないことを私は知っているからです。

問題なのは、そうした自覚も無しに公に発言している人があまりにも多い、ということです。誰があなたの野球評論やオリンピック評論を聞きたいと思うか?誰があなたの息子がすくすく成長していることに関心を持つか?というようなことを考えられたい。文章なんてひねりだそうと思えば、漢字すら知らなくても楽々と書ける時代にあって、「この情報・感情・思想・体験は書く価値があるか」ということを考えてからキーボードに向かってもそう悪い考えではないと思います。

「時間の使い方」と「自由」について

今日、あるお客様にご請求を上げ、その後雑談交じりにいろいろお話をしたのですが、その時「時間の有効利用」について話題になりました。

時間を有効的に利用するには、まず自分の行動記録をつけることから、という話にもなったのですが、何にせよ記録をつけることに関しては人一倍億劫に感じてしまう私。それでもつらつら考えるに最近のパターンというのは思いあたります。

概ね10:00頃起床。
たまに7時くらいに起きるときもありますし、昼過ぎまで寝ているときもありますが、だいたい10時頃が一番多いでしょう。起きてすぐやることは携帯の着信チェック、メールチェックです。その後、対応を考えながら、朝食。

日中(~17:00くらい)
打ち合わせ、メンテナンス、コード書き、急患対応、諸連絡、など。

18:00頃
夕食

19:00~
JC、消防、青年、日本語教室など各種ボランティア活動。

22:00~
上からの流れで、飲み(笑) 。

25:00頃
帰宅。入浴後、3階の寝床へ。この時間には居間で母が寝ているので居間にはいられません。
寝床トップ(ノートパソコン)で、メール書き、ブログ書きなど。仕事をすることもままあります。

27:00頃
就寝。その前に時間が取れれば読書。

ここに書いたのはあくまで私の記憶から見えてきただいたいのパターンで、徹夜で仕事するときもありますし、飲まないときももちろんあります。が、おおよそこんな感じで一日を過ごしています。

「自分の時間がないじゃないか」って?そんなことはないですよ、全部自分の時間だと思ってますから。経営者たる者、仕事に費やす時間を自分の時間と思わなければ失格でしょう。それに日中もネットで情報(新聞記事や旬なトピック、自分の興味あることを含む)を得たり、音楽を聞きながらコード書いたりと、いわゆる趣味と仕事をオーバーラップさせているので、そんなに苦になりません。

が、将来もし人を雇うことになったら、これではいけないだろうなぁと暗澹たる思いになることもあります。社長が仕事中にiPod耳に嵌めてるわけにはいきませんからねぇ。

それにも増して現実的に心配なのが、もし嫁さんをもらって家庭を持ったら、こうまで自由に時間を使えるか、ということ。家族との団欒も必要でしょうし、そうなったらボランティアに費やす時間を削らなければならなくなるかもしれません。同年代の知人、特に同級生たちが、結婚した途端、社交的でなくなるのも無理はないかもなぁとも思ったりします。

「休日は何をしてるんだ?」って?これがまた色々埋まってしまうものなのですよね。JCの例会および関係団体の手伝い、青年の手伝い、ウィークデーにやりきれなかった仕事、etc, etc… 正直、デートなんかしてる暇がないです。w

ただ、誤解の無いように申し上げておくと、私はそれを楽しんでやっています。まあ楽しめないとしても、少なくとも自分の意志でやっています。その点、会社や上司から命令されてサービス残業せざるを得ない社畜ども被雇用者の方に比べれば自由を満喫しているつもりです。

このブログや普段の言動からお分かりの方も多いでしょうが、私は自由であることをことの外愛しています。発言・言論の自由、行動の自由、学問の自由、職業選択の自由、タバコを吸う自由、などなど。その結果いわゆる社会規範(年上・年下の関係、親子の関係、近所づきあいの関係、顧客・サービス提供者の関係)を逸脱することもままあり、それは重々承知しています。ですが、福沢諭吉が「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言ってから、もう100年以上も経っているのですから、無条件に人にへつらうのは止めにしてもいいんじゃないか、と思います。そう言った以上、私は例えば年下にタメ口で喋られても気にしないことにします。また、鋭い方ならご明察いただけるかと思いますが、自由と平等は背反するものではなく、セットで考えて初めて成り立つものです。

あれ、書き出しからずいぶん違うところに来てしまいました。結論らしい結論も出せないままですが、もう夜も明けてしまうので、今日はこの辺で寝ることにします。おやすみなさい。

リモートファイル共有 via SFTP

弊社、というか私の自宅では玄箱に1TBのHDDを繋げてファイルサーバにしているのですが、そこにあるファイルを出先から取ってくるのに難儀していました。

そこで、出先で必要になりそうなファイルは予めローカルにコピーしておいて持っていくという方法を取っていたのですが、必要な変更を加えた後、またファイルサーバに上げておくという作業をついつい忘れてしまい、古い版と新しい版がごっちゃになることもしばしば。ITを飯のタネにしている者としてはお恥ずかしい限りで、なんとかせねばと思っていました。

いろいろ検討した結果、リモートからはSFTP (ssh) でアクセスすることにしました。これ以外には

  1. plain SMB over TCP
  2. SMB over PPTP
  3. SMB via SSH
  4. FTP over SSH
  5. FTP over SSL
  6. plain FTP

なども考えられましたが、

  1. プロバイダによってはWAN越しのSMBをフィルタしているところもある(?)
  2. PPTPを許可していないルータも多い。
  3. 自ホストのファイル共有機能を殺さなければならない。
  4. SSHログインとFTPログインの両方が必要。だったらSFTPでしょ。
  5. サーバを立ち上げるのが面倒くさそう。対応しているクライアントも少ない。
  6. セキュアでない。それにグローバルFTPポートは別の目的ですでに使っている。

などの理由により、見送りました。SFTPならTCPコネクション一本、ログイン作業も1回で済み、SSHならポートの変更も結構融通が効きます。

出先ではWindowsを使うので、WinSCPやFilezillaなどのSFTPクライアントを使おうかとも思いましたが、どうせならローカルドライブとしてマウントしたい。で、探してみると NetDrive がその目的に使えることがわかりました。AdvancedをクリックするとSFTPを選択できるダイアログが現れます。(下図参照)

NetDrive設定ウィンドウ

NetDrive設定ウィンドウ

ファイルサーバ上のファイル名はUTF-8に統一しているので、EncodingをUTF-8に設定しています。こうすればファイル名が化けることもありません。

出先ではこれを立ち上げておけば、外付けのHDDを読み書きするのと同じ感覚でファイルサーバ上のファイルを扱えます。経路はもちろん暗号化されているので、機密情報が外に漏れる心配もなし。

これで出先でファイルが必要になってもすぐ取りだせますし、書き戻しも上書き保存すればいいだけなので、楽なものです。古い版と新しい版がごっちゃになることもないでしょう。

ほとんど自分のための作業でしたが、誰かの参考になればと思い、記事にさせていただきました。

あけましておめでとうございます

今年も、毎年のように新年が始まりました。きっと来年もそうなるだろうな、と思います。本年もよろしくお願いいたします。

さて、今まで正月には新年に向けての誓いなどを立てていましたが、自分でも情けなくなるほど達成できていないので、やめにします。

その代わり、今年のテーマとしたい言葉をご披露します。それは

「狂簡」

です。「狂」の字が、やや強めの印象を与えますが、ちょっと説明させてください。

もともと興味があったのと、尊敬している人の影響で、今「論語」を読んでいるのですが、その中に

(かえ)らん与(か)、帰(かえ)らん与(か)
(わ)が党(とう)の小子(しょうし)、狂簡(きょうかん)にして、斐然(ひぜん)とし章(しょう)を成(な)す。
(これ)を裁(さい)する所以(ゆえん)を知(し)らず。

という孔子の言葉があります。訳としては「帰ろう、帰ろう。うちの田舎の若いやつらは、跳ねっ返りが強くて、意気盛んに文化活動をしているけれど、それを活かす正しい方法を知らない。(だからわしが帰って教えてやろう)」くらいになるでしょうか。「狂簡」という言葉の意味を辞書で引くと

志が大きく、小事には心を用いないこと。また、志は大きいが、おこないはそれに伴わず疎略なこと。

とあります。

私は今年で 34 になりますが、田舎社会では若い部類に入ります。それでも少ない後輩たちを見ていると、頼もしくなるような奴ばかりなのですが、自分もまだまだ負けていられない、そんな自戒も込めて、敢えてこの言葉を選びました。私の志が大きなものかどうかはわかりませんが、行いの疎略さは皆さんご存じの通りです。

といいつつも、最近、若者の間で流行っている音楽の良さがわからなくなってきました。このまま行ったら「最近の若い奴らは・・・」と老害丸出しの発言をするようになりそうで、いささか怖い気もしている今日この頃です。

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