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10円パンチなんて怖くない!

最近、車の塗装の補修にハマっています。皆さんご存知の通り、私は男として情けないことに車の運転が得意ではありません。数ヶ月前に車庫いれしようとして、バンパーの側面にかなり目立つスリ傷を作ってしまいました。

まあバンパーはプラスチックでできているのでサビることがないから、という理由で放置していたのですが、「なんとか自分で直せないもんか」と思いたち、本職は親戚はじめ知り合いに多数おりながら、自己補修にチャレンジしています。

挑戦して3日目、シロウトがやったにしてはまあまあなできにはなったのですが、最後にコンパウンドをかけると補修した周囲が黒ずむという現象に悩まされています。で、本職の後輩に聞いてみたところ、塗装が乾ききっていないのではないか、ということでした。んーたしかに塗料の説明なんかロクに読まずにやっていました。説明書きをよく読んで、乾燥に時間をかけて再度やってみたいと思います。

「なんだよ、IT企業の社長のくせにケチくせぇことしてるな」と思った方、それは違います。こういうケチくさいことを面倒がらずにしているから社長になれるのです。それに自分のビークルを自分で直せなくて何がテクノクラートか。

いずれにせよ、この3日間で実に多くのことを学びました。例えば、塗料の選び方(似た色では絶対に合いません。タッチアップ塗料を選ぶときはボディのカラーコードを確認すること)、私の乗っているBbというクルマは実はダイハツで作られていること、タッチアップをスプレーに替えるアダプタがあること、塗装補修の難しさは垂直面にできた水平な傷に塗料を塗らなければならないことにあること、などなど。これらは自分で手を動かして、あれこれ試行錯誤しながらやってみて初めてわかったことです。自信を持って言えますが、もう10円パンチ(10円玉などでボディを引っ掻くいたずら)などは怖くなくなりました。だっていつでも自分で簡単に補修できるのですから。

車屋さんに払うお金を節約できるのはもちろんですが、今回得られたノウハウというのはそれだけでかなり貴重です。特に私のようなヘタクソドライバーにとっては。w

そのうち納得できる仕上がりになったら、before/after の写真を披露しますので、お楽しみに。

絞った雑巾、掃除機、つまようじ、園芸用ステンレス線・・・

タイトルに挙げたものが何かわかりますか?

実は、お客様のパソコントラブルに対応する時弊社がよく使う道具の数々です。道具といっても、私が持ち運ぶわけではなく、お客様のところにあるものをお借りして使います。このくらいならどこの家にもありますからね。弊社で持ち運ぶ道具はせいぜいプラスドライバーとLANケーブルを作るときに使うかしめ器くらいです。

本来であれば、プロとして専用の道具を揃え、車に載せておくべきなのかもしれませんが、トラブルの原因はさまざまなので、全ての原因に対応できる道具を揃えるのは大変です。そうではなく、その場で調達できるものを場合に応じて使い分けたほうが、効率もよく、コストもかからず、結局はお客様のためになるはずだという判断からそうしています。

昨日のテレビでもやっていましたが、あのアポロ計画でさえ、ミッション中は数々のトラブルに見舞われました。「アポロ13」という映画を見た人なら、重要な機器が故障したために、船内にある針金やらトイレットペーパーの芯やらその他ありとあらゆる品で代わりの部品を作った場面を覚えているかもしれません。大切なのは、「○○がないからできない」とあきらめることではなく「いまこの場にあるもので直せないだろうか」と前向きに考えることだと思います。

あるいは、私の考え方は、高校のときに読んだ「MASTER KEATON」という漫画に影響を受けているのかもしれません。主人公の平賀=キートン・太一は、難事にあたると様々な道具をその場で作り、乗り越えていきます。彼が作る道具や工夫は、誰にでもやろうと思えばできる単純素朴なものですが、なかなか簡単に思いつくものではありません。イギリス空挺部隊時代の経験がものを言っているとも言えるでしょうが、それ以上に彼の工夫の才によるところが大きいでしょうね。

「精密機器」には似つかわしくない日常用品でも、知識と経験さえあれば十分役立てることができる、というお話でした。

世はWindows7で持ち切りですが・・・

今日からWindows7の一般向け予約受付が開始されました(発売日は10月22日)。ク○ビスタに泣かされていた人には待ちに待った日でしょう。ニイモン好きのおまいら乙。

ただ、私個人的には Windows7 よりも、Google Chrome OS に注目しています。詳細な仕様などは発表されていませんが、Linux ベースのオープンソースで、電源を入れて「数秒で」ネットに接続するとのこと。非力なマシンでも軽快に動作する、らしいです。

で、そんなに軽量ならば、インターネット上にTFTPサーバを立ち上げ、シンクライアントとして起動するというのもありなんじゃないかと思ってます。企業ならばLAN内にDHCP+TFTPでもいいでしょう。

ただ、察するに、紙への出力が弱そうだなーという気はしています。Googleと言えばなんでもかんでもWeb上でやってしまおうという企業ですから、紙出力への需要がまだまだ多い日本では果たしてどれくらい普及するか。

きっとUSBメモリに収まってしまうくらいのサイズでしょうから、ネットしかやらないとかOpenOfficeでも十分という人なら、OSごと持ち運べてしまう可能性もありますね。もっともChrome OSのリリースを待たなくとも、すでに Knoppix他のライブディストリビューションをちょっといじれば近いことはできると思いますけれども。

今あるLinux distroの中でなら、EcoLinuxに注目しています。なんせ開発者が「センター試験対策のため」開発を中断してしまっているという、非常に親近感を感じさせてくれるディストリビューションです。w それはさておき、現在もっとも安定してシェアを拡大しているUbuntuのいいとこどりをしてしまおうという目の付け所がなかなかによろしい。開発に加わろうかとも思うのですが、楽しすぎて仕事が手につかなくなってしまいそうで手を出していません。ああ、でもこうしている間にも開発キットのドキュメントなんかに目を通してしまっています。メイン開発者不在の今、この誘惑に抗しきれるか自信がありません。

SF作家も予想しえなかったもの。それは・・・

SF小説のよくある主題として、「将来、こんな機械・発明・社会ができたら、人間はどうなるか」というものがあります。少子高齢化が問題となっている現代日本ではちょっと想像しにくいのですが、つい20年くらい前のSF作家が共通して取り上げている主題は「このまま人口が増え、工業化が進んだらどうなるか」というものでした。SFというと宇宙人とか光線銃が飛び交う子供向けの読み物と思われがちですが、意外と現実的で身近な主題も取り上げています。

で、アイザック・アシモフやレイ・ブラッドベリ、ロバート・A・ハインライン、アーサー・C・クラーク、日本なら星新一や筒井康隆、小松左京といった「古株の」SF作家たちもいろいろ未来について予想し、それに基づいた小説を発表しているのですが、彼らの本をかなりよく読んでいるつもりの私でも、未だに出くわさない主題が一つだけあります。

私が書いている時点でだいたい予想はつくでしょうが、そう、現代のいわゆる「IT社会」を予想したSF作家がいないのです。

もちろん「未来のコンピュータ」はこれでもかというくらい出てきます。もっともそれも必ずしも現実と合致してはいませんが。彼らの描くコンピュータはたいてい大型で、保守に多数の人員を要し、局所的に、つまり少数の場所で全ての仕事をこなすようになっています。

ブラッドベリの「ネット嫌い」は有名ですし、彼らが計算機というものに精通していないので仕方ないのかもしれませんが、それでもヒントはあったはずなのです。

インターネットは元々ARPA Netという「軍事利用のために」構築されたコンピュータネットワークが、最初は教育目的に、さらに民間利用に開放されてきたという、あまり知られていない歴史を持っています。

なぜ軍事目的でコンピュータを結ぶ必要があったかというと、「熱核戦争勃発時、情報中枢に支障をきたさないため」というのがその理由でした。手短に言うと、インターネットは「核攻撃を受けても大丈夫なように」作られたのです。実際、インターネットで使われているプロトコルは、一ヶ所で障害が起きてもそこを迂回して情報をやりとりされるように作られています。

で、核兵器の実使用で終結をみた先の大戦を経験し、コンピュータがだんだん実用化され始めてきた時代を生きたSF作家なら、「もしコンピュータ施設が核攻撃を受けたらどうなるか」という発想があってもいいと思うのですが、どうもそういう着想をした作家はいないようです。もしかしたら私が知らないだけかもしれませんし、アシモフなどは「真空の空に帆をあげて」という科学エッセイの中で、ほぼ現在の電子メールに近いものを予想していますが、ワールド・ワイド・ウェブや検索エンジン、パーソナル・コンピュータを予想した人はいませんでした。まあ小説のテーマにするには卑近すぎるのかもしれませんけれども、それにしても誰か一人くらいは予想していてもいいのではないかとも思うのです。

一つには情報技術というものがあまりにも急速に発展してきたためかもしれません。ハードウェアの加速度的な進歩は言うに及ばず、ソフトウェアの面でも革新的な設計思想が年々発表されています。しかし、しばしば「革命」と称されるほどに衆目を集めるこの分野ですが、実際には旧来からあった技術を寄せ集めてできあがっています。さらに言えばインターネットの素晴らしいところは、決して一社や一国に独占された技術に依存していないという点なのです。ビジネスの世界では「差別化」という言葉が当たり前に使われていますが、ITの世界には当てはまらない、と私は思っています。最初から非独占的な、誰でも参画できるなんでもありの世界なのですから、独占しようというほうが無理だと思います。

もしかしたら、SF作家が今のIT社会を予想できなかった原因は、この非独占性にあるのかもしれません。

ところで私にはSF小説のネタになる(と思える)アイデアがあるのですが、ディテールはおろかプロットも描けないでいます。ときどき暇なときにひねくり回して遊んでいます。もし形になったら非独占的なライセンスで発表したいと思います。

すぱむ収集用エントリ

すぱむメール大歓迎!このアドレス titf@themis.ocn.ne.jp にガンガン送ってね。

rsd84084@nifty.com, titf-spam@ac.auone-net.jp でもお待ちしてまーす。

Googleケータイに機種変

iPhone ほど話題になっていませんが、DoCoMoから Googleケータイが7/10に発売になりました。出た次の日に欲しくなり、その日のうちに機種変手続きを取ってしまいました。完璧に衝動買いです。orz

これの何がいいかというと、搭載されているOSがAndroidというオープンソースなソフトだということです。つまり、携帯を動かすためのソフトウェア的な仕組みが公開されているということです。公開されているということは、自分で手を入れられるということ。何ともハッカー魂を揺さぶる仕様ではありませんか。

まあAndroidに手を入れるよりは、その上で動かすアプリの開発がしたかったんですけどね。

日本人向けのアプリはまだ少ないようなのでhackのしがいがありそうです。

メインマシン(DELL Vostro 1500) OS 載せ替え

先日、「気づいたらFirefox以外のブラウザがことごとく動かなくなってた」件を書きましたが、原因追求も面倒ですし、ちょうどいい機会なので部屋の模様替えの感覚で Ubuntu Linux を入れてみました。メインユースのマシンをLinuxにするのは5年ぶりくらいです。若かりしころはアンチM$で鳴らしていた私も、すっかり大人になってしまいました。

で、その結果ですが、パフォーマンスもさることながらデスクトップ用途としてはパソコン初心者でも十分使えるレベルになっていると感じました。印刷の設定はまだやっていないので確信は持てませんが、難しいのはそのくらいだと思います。

ただ、仕事で使う上でWindowsでしか実現できないこともあるにはあるので、 VirtualBoxにWindows XPを入れてあります。不思議なことに、仮想環境の中の方がWindowsの体感性能はいいです。メモリなど512MBしか割り当てていないんですけどね。このVirtualBoxがまた非常によくできていて「シームレスモード」にすると、Windows上のアプリがLinuxのデスクトップで動作します。(下図参照)

VirtualBoxシームレスモード

わかりますでしょうか?WindowsのExcel, Wordと、LinuxのGimp, Firefoxが、その名の通りシームレスに並列動作しています。今までOSを仮想環境で動作させることにイマイチ興味がなかったのですが、VirtualBoxのパフォーマンスと使い勝手のよさには脱帽です。これがXenとかKVMとかだったらサーバ用途でも十分な性能があると考えてもよさそうです。

あとはiTunesをWine上で動かすことができれば(って全然仕事には差し支えありませんけど ^^;)Linux環境構築はほぼ終わりかな。

気づいたらFF以外のブラウザがことごとく動かない・・・

たまにはChromeでも試してみるかぁ・・・、と思って Google Chrome を立ち上げると、エラー。

んじゃ、IE8はどうかな、と思って立ち上げるとやっぱりダメ。

あれ、そんじゃSafariはどうかな、と思って立ち上げると、これもダメ。

・・・。なにこれ|-`).。oO(・・・)

数日前にインストールした ESET NOD32 V4が怪しいと思ってアレコレためしてみましたが、上記3ブラウザは動作せず。Web屋がこんなことでいいんだろうか。いや(・A・)イクナイ!!

そろそろクリーンインストールの時期ってことですかね。というか、Windowsで使ったVirtualBoxがかなりいい感じだったので、ベースOSはUbuntu、ゲストOSとしてWindows XP という構成にしようかと考えています。 使っているアプリの一覧を眺めながら対策を検討中。

携帯各社はフィルタリングサービスを開放すべき&ネットいじめについて

今日、保護者・子供向けに作られたDVD「ちょっと待って、ケータイ」を見ました。本当はずっと前から借りていたのですが、なかなか時間が取れず、今日になってしまいました。
#今日になってわかったんですが、オンラインでも見れるんですね。早く探しとけばよかった。orz

私がしようとしているのは、子供向けではなく分別のある(はずの)大人向けの地域SNSですから、微妙に視点がずれているのはひとまず置くとして、「これを見終わった後に子供に携帯持たせようとする親はいるだろうか?」と感じました。

子供向けのフィルタリングサービスがどのような形で提供されているのかは未調査ですが、根本的な問題は、「フィルタリングサービスが携帯キャリア各社の提供するものしか利用できない」という閉鎖的かつ独占的な状態にあると思います。これでは競争の原理が働きませんし、負荷分散の意味からしても健全な状態にあるとは言えません。

一方、精度のいいフィルタリングサービスならお金を払ってでも利用したい、という保護者側のニーズは容易に予想できますし、これを提供するための手法なら、インターネットで培われた技術(プロキシ、ベイジアンフィルタ、DNSBL、etc…) があります。携帯からIP網に出て行く部分は集約されていますから、そこにちょっと変更を加えれば容易に対応できるはずなのですが、そうしないのは大人の事情なのかもしれません。

それから、いわゆる「ネットいじめ」について。

形こそ違えど、いじめは昔からありました。かくいう私も「いじめっ子」だったか「いじめられっ子」だったかと問われれば、後者に属すると思います。だから、被害を受けた側の気持ちもある程度分からないでもありません。

けれども、だからこそ学べたことというのもあります。私の場合は「相手を許す気持ち」難しく言えば「寛容の精神」がそれでした。どこまで相手を許せるか、こいつがこんなことをする背景には何があるのか、徹底的に考えてみようということに挑戦してみたら、今までは見えなかったいろいろなことが見えてくるようになりました。また、そういう考えをするようになると、不思議といじめられることも少なくなっていったような気がします。

「死ね」「ウザい」「キモい」とネットに書き込んで特定の相手を傷つけるのは、誰でもできる簡単なことです。子供のうちなら、そんなくだらなくて価値のないことをするより、「少しだけ」難しいことに挑戦して欲しいですね。大人と違って、いくら失敗してもいいんだから、どんどんやってみて欲しい。数学で100点を取るとか、夏休み中に本を100冊読むとか、部活で全国大会に出場するとか、「無理!」と思えることくらいでちょうどいい。親にも誰にも言わなくていいから、自分だけの目標を作ってやってみたらいいと思います。挫折することもあるでしょう、努力が報われないこともあるかもしれません。でも、それでいいんです。「努力は報われないこともある」ってことを学べたら、もうそれだけで十分。それに、勉強ってあなたが考えてるより無駄にはならないよ。勉強が人生の全てではないけれど、あるのとないのとでは人生の楽しみ方が全然違ってきます。

私はこの前33になったオッサンですが、まだまだ勉強したいことはたくさんあります。中国語・韓国語を話せるようになりたいし、ラテン語を読めるようにもなりたいし、ギターのコード演奏ができるようにもなりたいし、日本語のルーツを知りたいし、自動車の構造をもっと詳しく知りたいし、船や飛行機を操縦できるようになりたいし、長い人生をかけて学びたいことは、もうそれこそ山のようにあります。

子供のうちの勉強と、大人になってからの勉強は少し意味合いが違うのかもしれませんが、大人の勉強をするための土台作りと考えればいいんじゃないかな。少なくとも、「いじめ」よりは絶対やりがいがあります。

Launchy が激しく便利な件

キーボード操作が鼻血が出るほど好きな私は、たかだかアプリを起動するのにキーボードから手を離してマウス/タッチパッドを動かし、目的のアプリをダブルクリックする、という動作が嫌で嫌でたまりませんでした。

が、昨日ネットで知った Launchy というソフトを知り、激しく感動しています。

Launchy を立ち上げた状態でホットキー(私は Ctrl+Spaceに割り当てています)を叩くとコマンドラインライクにアプリケーションを立ち上げられます。自動補完が利くので、.exeファイルの頭数文字を入力するだけでOK。該当する.exe / .lnk がなければ、入力された単語をキーワードとしてぐぐってくれます。

コマンドライン / キーボード操作大好きな硬派なあなたにはぜひお勧めのソフトです。お試しあれ。

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