サーバ移行に便利な iptables 2 行

IT配管業の皆様こんにちは。へなちょこ鯖管の高梨です。

さて、既存のWebサービスを新サーバに移管したり、一時的に別サーバで動かしたい、なんていうときは、どうされていますか?

  • サービスを止めずに、
  • データの整合性を保たなければならず、
  • さらにDNSの設定は諸般の事情によりいじれない

という過酷な条件のもと、なんとかしなければならなくなったら、もう泣きたくなっちゃいますよね。

そんなあなたにご紹介したいのが、以下の iptables 2行。ご存じの方も多いかもしれませんが、私的に大きな収穫だったのでお知らせしたいと思います。

以下、1.1.1.1が旧サーバ、2.2.2.2 が新サーバ、HTTP(80/tcp)を移管したい、とします。1.1.1.1上で実行します。

# iptables -A PREROUTING -t nat -p tcp -d 1.1.1.1 --dport 80 -j DNAT --to-destination 2.2.2.2:80
# iptables -A POSTROUTING -t nat -p tcp -d 2.2.2.2 --dport 80 -j SNAT --to-source 1.1.1.1

 

これだけで、転送用のデーモン(プロキシ)などを立てるまでもなく、旧サーバの80/tcpへのアクセスは新サーバの同ポートに転送されるようになります。もちろん、アクセス元の制限はありません。一旦旧サーバを経由するので、若干アクセス速度は落ちますが、カーネル動作ですし、日本国内での転送であれば、そう遅くはならない、と思います。DNSのキャッシュに悩まされることもなく、大変便利。

キモは2行目の SNAT でして、これでパケットの送信元IPアドレスを旧サーバのものに書き換えています。1行目だけだと、送信元IPが書き換わらないので、帰りのパケットが正しい経路を経て帰ってきません。

私もiptablesは必要に迫られたら調べるクチなので、動作は保証しかねますし、これ以上の説明はできませんが、参考になれば。

「2 – 1 > 100 – 10」

ほんとにひさびさの更新になってしまいました。

タイトルの数式、もちろん数学的には間違っています。では何がいいたいか、というと・・・

弊社もついに、「人」を雇うようになりました!\(^o^)/

一人社長として呻吟しながら、あるいは連絡さえ取れなくなりお客様にご迷惑をおかけしながら、なんとか5年あきらめず頑張ってきましたが、これで弊社の抱える問題の一つが解消されました!今、本当に気が軽いです。

いずれ、このブログにもその方に投稿していただくようになるかもしれませんので、お読みの皆様におかれてはよろしくお付き合いのほどお願い致します。m(__)m

いつだったか「弊社ホームページを見て仕事依頼は、今のところない」ようなことを書きましたが、その方は、なんと「弊社ホームページを見て」エントリーメールを送ってきました。すでに何件かお仕事を依頼し、働いていただいております。

正直な話、仕事の依頼などより、優れた人材を呼び寄せられるほうがどのくらいありがたいかわかりません。特に、当市のような地域においては。

人柄・職歴については申し分なく、技術的にもちょうど私の詳しくないところをよくご存じなので、まさに願ったりかなったりです。

ちょっとこのところすでに請け負っていた仕事でバタバタしていたので、体制は整備中なのですが、まあ少なくとも「一人社長」と卑下しなくてよくなったのかな、と思っています。w

あとは、ちゃんと給料を支払えるよう定常的に仕事を獲得できるか、が問題ですね。今までなら私がガマンすればよかったのですが、これからはそうもいかなくなります。ただ、この点については、最近私自身が多忙だったこともあり、その繋がりはもちろん維持しているので、あまり心配していません。むしろ、「スタッフが増えました」と言えば、より安心しておつきあいいただけるのではないかと思っています。

1人を雇う体制を整えれば、2人、3人と増やしていくのは、たぶん最初のときよりも苦労はないはずで、その準備に取り組んでいます。

世の中は、3.11震災の影響で風評被害やら倒産やらと不景気な話ばかりで、もしかしたらこんな話は不謹慎なのかもしれませんが、弊社としてぜひアナウンスしておきたく、今回の記事を書かせていただきました。

今までは、機械を動かすことを考えていればよかったですが、これからは人を動かすことも勉強もしなければなりませんね。なんて、生意気なことを言っていますが、皆様からのご指導・ご鞭撻をよろしくお願い致します。m(__)m

NHKラジオ語学番組キャプチャツール Ver.0.13(2011年度&チャロ2対応バージョン)

[2011年4月12日 09:55 追記] リトル・チャロ2にも対応した Ver.0.13 を公開しました。

コメント・メールなどで不具合をお知らせいただきました皆様、また、対応方法をコメントにお寄せいただいた皆様に感謝申し上げます。

キャプチャツール Ver 0.12 Ver 0.13(2011年度&リトル・チャロ2対応バージョン)を下記のリンクよりリリースさせていただきます。

nhk-rtmp-capture-ver0.13

使い方は今までと変わりありません。リトル・チャロ2にも対応しようと思いましたが、今のところ対応できていません。ご了承ください。 リトル・チャロ2のストリーミングダウンロードにも対応しました。また、ダウンロード中にウィンドウを操作しても表示が固まらなくなりました。

2011年度からはFlashの再生プログラム(streaming.swf)に変更が加えられ、毎週、14桁のマジックワード(0077PTLP2BX71C, 0109BSNQVLFRF1など)が埋め込まれるようになり、これを抽出しないとダウンロードできない状態になっておりました。これを解析する方法を探っていたのと、弊社業務、また私自身の体調不良などが重なってしまい、リリースが遅くなりました。申し訳ございません。

このマジックワードの解析方法は人の手を介さず、自動的に解析できる方法を確立ずみです。毎週月曜日に最新のものに更新し、それを本ツールで読みに行く形を取っています。

また、今回は公開方針・および寄付のあり方について、ご指摘をいただきました。

公開方針について

このプログラムは多くのオープンソースソフトウェアを使って構成されています。そのプログラムをクローズド・ソースにして公開しておりましたのは、改変が加えられた場合、私が責任をもてなくなってしまうことを危惧したためです。しかしながら、今回、対応方法など、ユーザー様から多くのご協力をいただきました。この状況を鑑み、Google Project Hosting に全コードと使用バイナリを公開することに致しました。

寄付について

当初、自宅サーバで公開していましたところ、予想を大幅に超えるアクセス数をいただき、とても自前サーバでは対応しきれず、やむなく外部ホスティングサービス(さくらインターネット)を利用することになりました。サーバ代自体は月数百円程度ですので、自前でお支払いしてもよかったのですが、「もしかしたら月1回くらいは寄付があるかもしれない」という予想のもと、任意の寄付をお願いしておりました。が、こちらも予想を大幅に超える善意の寄付をいただくことになりました。

おかげさまで寄付ベースのビジネス(?)に関して充分な経験を積むことができました。コメントなどでご意見もいただいているところですし、これを機に弊社あての寄付は受付を終了とさせていただきたいと存じます。今までご寄付いただきました皆様、誠にありがとうございました。

ただし、皆様ご存じの通り、3月11日に発した東日本大震災には今後も多額の援助が必要となりそうです。日本赤十字社のサイトからは銀行振込・クレジットカード・コンビニ決済など多様な義援金の受付を行っています。

もし、本ソフトが皆様のお役に立ち、その謝意を示すことをご希望される方は、上記リンクより、任意の額の義援金をお申し出いただければと存じます。

今後のTODOなど

先にも書きましたとおり、リトル・チャロ2への対応ができておりません。また、Windowsでの利用を前提としており、Mac対応のリクエストもいただいております。ですので、

  • リトル・チャロ対応
  • Adobe Airアプリとして作り直し、Mac&Win両方で動作するものにする

を今後の課題とさせていただければと存じます。

今後とも、本ツールへのご理解・ご協力をよろしくお願い申し上げます。

震災で学んだ情報管理

改めて申し上げますが、この度の震災で被災された方々には心よりお悔やみ、お見舞い申し上げます。

さて、私もこの1週間というもの、ネット、マスコミから随時情報を得ていました。その過程でいくつか分かってきたことがあるので、整理しつつまとめてみたいと思います。

ネット、特にツイッターはかなり有効

もちろん、不確かな情報やデマが出回ることもあります。しかし、何分か経つとほぼ例外なく「それはデマだ」という、裏が取れたもっと信頼に足る情報も必ず流れます。

私の場合、フォローしている(こちらから注視している)人は456人、フォローされている(私に注目している)人は400人といずれにせよそんなに多くないのですが、それでも今回は必要充分な情報が回ってきました。

また、今回、「拡散希望!」の類は敢えてリツイートしませんでした。それが本当かどうか、私にはすぐに判断できませんし、裏が取れるツイートが回ってくるころには、すでにもっと大きなメディア(ブログやマスメディア)で取り上げられていたからです。

「じゃあツイッターの意味ないじゃん」と思われるかもしれませんが、それ以外にも、自分なりの意見だったり、日常的なつぶやきなどもあるわけで、それはそれで心を落ち着かせるのに大変有効です。

ツイッターのみならず、Facebookで知り合った海外の友達(地震の前に急に増えました。主にカンボジア)からも応援のメッセージを沢山いただきましたし、また日本人以外とチャットなどしていると一時気が紛れていいものでした。

福島原発については、国内マスコミと併せて海外メディアのWebページも見ていましたが、避難区域、および関東周辺には問題視されるべき量の放射能はないという点で報ずるところはほぼ一致しておりました。もちろん、原発プラントの状況は今なお予断を許されない危機に見舞われてはいますが、ひとまず政府・東電の情報を信頼してもよさそうです。

むしろ今回ひどかったのは・・・

政府当局および東電、またそれを報じるマスコミ各社でした。主なものを挙げてみると

  • 原発事故発生当初の情報の混乱。特に内閣・原子力保安院・東京電力それぞれ言うことが違っていた。これでは国民の不安を徒らに煽るだけです。特に保安院の最初の会見はやった意味が全くなかった。
  • 記者会見で質問する記者の質。見ているこちらが東電に同情したくなるくらいの高圧的な質問。また会見に臨むまでにできたはずなのに、ろくな勉強もしていないことがまる分かりでした。私たちは記者さんたちも、見ているのですよ。
  • 今だに続く政府の情報公開の遅れ。枝野官房長官の冷静で的確な応答には感心させられましたが、それを差し引いても政府の情報公開への煮え切らない態度は不満が募ります。特に野党時代、あれだけ自民党政権に情報公開を求めていた民主党にしては全くその点不足している。

などの点でしょうか。原子力発電所やガスタンクなど、危険性の高い施設を扱う大企業は災害時、現場で復旧にあたる担当者はもちろんですが、それと併せて災害広報担当者を設け、わかりやすく正確な情報を知らせる備えをしておいていただきたいものだと思いました。日本では否定的な意味で使われることの多い「レトリック(修辞学)」ですが、こうしたときには大変役に立ちます。

大切なのは「心のフィルタと理解力」

私の周りには、比較的しっかりした人が多いのでその点安心してはいるのですが、このような時はパニックに陥り、判断力を失うことが一番危険です。自分だけでなく、他の人をも巻き込み、影響を広げることにもなりかねません。

またそうならないためにも、時々刻々と流れる情報を理解し、評価し、判断をくだす能力も必要です。卑近な例で恐縮ですが、一発目の地震が起こってから避難所に避難したのは近所ではうちの母だけでした。幸い、この辺りは被害も少なくて済んだので、取り越し苦労と今になっては笑えます。ただ、もし東北のような大津波になっていたら、笑うことさえできなくなっているわけで、それを思うと背筋が凍ります。そういう意味で、手前味噌ながら、母の判断は正しいと言えるでしょう。

今もなお余震は続いていますし、原発プラントでは懸命の作業が続けられています。復興に向けての生活支援も官民あげて始まっています。また残念なことに義援金詐欺も発生しているようです。まだまだ油断は禁物、とはいえ、的確な判断力を失わず、社会を止めず、復興に向けて一歩ずつ歩んでいきましょう!

[東北地震]弊社および高梨の状況について

お客様各位ならびにおつきあいいただいている皆様

日頃は大変お世話になっております。代表取締役 高梨でございます。
海に近いところに在しております弊社について、ご心配いただいているかと存じjます。まず、私自身、および家族ともども無事でありますことをお知らせさせていただきます。物質的な被害も被っておりません。

以下、弊社でご提供しておりますサービスにつきまして、状況をお知らせ致します。

メーリングリストをご利用のお客様

メーリングリストが稼働しているシステムは米国にホスティングされております。よって今回の地震による影響はほぼないと存じます。ただし、国内回線事情により、大容量のメールが発信できないなどの事象が発生するかもしれません。回線の復旧をお待ちいただいてから送信いただきますようお願い致します。

Webサイト、ブログ等を弊社でお預かりしているお客様

サイトのデータは東京のデータセンターに保管されております。これを書いている時点で全てのデータに異常は発生しておらず、安全に保管されていることを確認いたしました。

コンピュータ、その他修理などでハードウェアをお預かりしているお客様

物理的な被害は全く被っておりません。引き続き、修理作業を継続させていただきます。

その他、弊社内部の情報・データに関して

地震発生直後、ファイルサーバを安全な場所に退避いたしました。現在復旧作業にあたっておりますが、業務への支障は全くありません。

鴨川市内の状況について

海に面している当市にお知り合いがいらっしゃる方のためにお知らせします。私(高梨)が昨日、消防団で待機中に見聞きした範囲では、一部地域で停電が発生しましたものの、人的な被害および家屋の浸水・倒壊などは起こっておりません。報道されているように、今回の震災の被害は想像を絶する規模になっておりますが、当地では幸いにも比較的被害が少なく済んだ地域と言えます。

最後に、今回の地震により、亡くなった、あるいは被災された方々へ衷心よりお悔やみ、お見舞い申し上げます。皆さま、どうかご無事でいらっしゃいますよう。

10分じゃできなかった “Hello World” on JRuby/GAE までの長い道のり

Google App Engine が Ruby信者にとっての踏み絵に思えて仕方のない三寒四温の今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

Chiba.rb の会合をなんと鴨川でやるということになり、迂闊にもこんな発言をしてしまいました。

https://groups.google.com/group/chiba_rb/msg/ff7c6ebb9fe22058?hl=ja

高梨@鴨川です。
こしばさん、お誘いとご提案、本当にありがとうございます。 m(__)m
鴨川での開催はいつでもウェルカムです。場所取りはなんとかしますので。
あと、わたし的にご提供できるネタとしては

* RoR on GAE (環境は構築したものの未着手w)
* mod_rubinius 構想 (計画段階)

という非常に中途半端なものがあります。(笑 まあ勉強会のために勉強するのが自分のためにもなる、と思っておりますので ご容赦ください。
皆様、これからもよろしくお願い致します。

場所取り云々は知り合いに頼んだのでなんとかなるとして、問題は発表するネタのとこです。

最近、仕事の案件はPHPべったり、ホビープログラミングはGAEのPythonべったりだったので、Rubyからは遠ざかっていました。まあこんな記事もあることだし、ちゃっちゃとできるっぺ、とタカをくくっていました。そんなところが房州天津人の甘いところです。現実はいつも厳しいもの。

ええとまず、ソフトは出来る限り最新の物をというポリシーで生きてますので、/usr/local/bin/ruby -v の出力はもちろん1.9.2-p180でした。でも、これが良くないらしいということに気づいたのが、作業開始から 30分ほど経ってから。

で、rvm というもので複数バージョンのRubyを共存できるらしいと知り、rvm環境内に1.8.7系をインストールするのに20分。

さて、大変なのはここからでした。まず、「10分ではじめる GAE/JRuby (OAuth + Sinatraのサンプル)」という記事の日付ですが 2009年9月3日になっています。つまり、もう1年以上前の情報。そこからたどれるのもそれより前のものです。というわけで、JRuby/GAE にも変更があります。

結果としては以下のような手順になります。

$ rvm install 1.8.7
$ rvm use 1.8.7
$ gem install google-appengine -v "0.0.19"
$ cd /to/your/source/directory/
$ appcfg.rb generate_app appid
$ dev_appserver.rb appid

これで開発用ローカルサーバが立ち上がりますが 、

javax.servlet.ServletContext log: WARNING: no rackup script found. Starting empty Rack application.

という不吉な警告が出ます。http://localhost:8080/にアクセスすると、案の定

Internal Server Error (500)

になります。で、これの原因は jruby-rack のバージョンが「新しすぎる」ためで、Gemfile 中で1.0.6 未満を指定するとうまくいきます。こんな感じ。

$ cat appid/Gemfile
# Critical default settings:
disable_system_gems
disable_rubygems
bundle_path ".gems/bundler_gems"
# List gems to bundle here:
gem "jruby-rack", "< 1.0.6"
gem 'appengine-rack'

で、改めて dev_appserver を立ち上げて、ブラウザでアクセスすると・・・

Hello

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! 表示されました!

コマンドラインだけ並べるとなんてことないですが、原因追究してもエラーメッセージぐぐっても思うような情報が得られなかったり、でさんざん苦労しました。

つーか最新バージョンでうまく動かないってのはどうなんでしょーね。私の環境を書いておくと

$ uname -a
Linux messarina 2.6.35-27-generic #48-Ubuntu SMP Tue Feb 22 20:25:46 UTC 2011 x86_64 GNU/Linux
$ lsb_release -a
No LSB modules are available.
Distributor ID:	Ubuntu
Description:	Ubuntu 10.10
Release:	10.10
Codename:	maverick$ java -version
java version "1.6.0_24"Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.6.0_24-b07)
Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 19.1-b02, mixed mode)

こんな感じで特別なわけではないんですが。

Railsまでたどり着くにはまた別の道のりが必要でしょうが、ここまでの作業で私は心が折れました。orz

とりあえず自分がやりたいことにRailsは必要なくて、JRubyが動けばいいだけなので、今日のところはここまでにします。皆さまの健闘を祈ります。

クラウドを駆使してソーシャル図書室を作るまでの道筋 Part.1

facebookのウォールやTwitterのタイムラインが気になってしかたがないソーシャルモンキーの皆さまこんばんは。無料で使えるAPIやPaaSを日々探索中の高梨です。

さて、私事ですが、以前からこういうのできたらいいなーと思っていたことのひとつに「SNSを通じて知り合った人と本やCD, DVDを貸合えたら」ってのがありました。さすがにP2Pでデータをやりとりとなると著作権法的にアレでしょうけど、現物を貸し借りする分には問題ない、はず。一言で言えば「P2P図書館」です。ちょっと前までは日本でSNSといえばmixiでしたが、ガラケーアプリ開発が必須だったり、時代の流れ的にfacebookかな、と。何より商用利用も可ってのがいいですよね。

まあ実際に貸し借りをしなくても、個人の蔵書データベースをネット上に持てるだけでも、ちょっとステキです。「へー、この人の読んだこの本、面白そう」とかね。中には持ってることを公開したくない物もあるでしょうけど、それは非公開にするか、そもそも登録しなければいいわけで。

実際すでに、似たようなサービスはいくつかありますが、私がやりたかったのは

  1. USBカメラに書籍のISBNバーコードを見せて登録 (いちいち検索&登録という2段階の作業をしない)。
  2. バルク登録(ISBN一覧データで)も可能。
  3. 本を登録したりコメント書くと同時にウォールに書き込まれる。
  4. データはいつでもエクスポート可能。
  5. 「借りたい」申請が「いいね!」くらい簡単にできる。
  6. 本棚でカテゴリ分けできて、RSSで取得できる。

といったものです。ブクログさんなんかはかなり上に近いです。特に、4.の機能は地味だけど大切で、いくら提供側が「クラウドだから大丈夫」といってもユーザさんの安心度が違ってきます。実際、読書メーターさんの機能リクエストを見ても、データのインポート・エクスポートは需要が高いようです。APIを切りだして実装はユーザさんに任せるというのも手ですね。

で、いろいろ調査して以下のようなサービスを材料にすることにしました。

  • Amazon Product Advertising API (書籍&商品データ取得。海外の商品も検索できるようにする)
  • Google App Engine (Webインターフェース、ビジネスロジック。言語はPython)
  • Amazon SimpleDB (いわゆるNoSQLだが、LIKE 検索も可能。GAEのDataStoreではそれができない)

また、使用するライブラリは以下。

  • jQuery (AjaxおよびXMLパース)
  • ZXing (Flashでバーコード読み取り)
  • boto (AWSを使うためのPythonライブラリ)
  • Kay (GAE専用?のフレームワーク)

ソースコードのレポジトリはSubversionホスティングをしてくれる unfuddle.com に置くことにしました。

というわけで、材料の調査はだいたい目処がつきました。後はこれを組み合わせてコーディングしていきます。

Gmail 復旧アナウンスの意訳

私はGoogleの回し者ではありませんが、w 昨日のGmailサービス障害について、公式なアナウンスが出ていましたので、意訳してお知らせしたいと思います。

Gmail back soon for everyone (Gmailはもうすぐ全員分が復旧します)

Monday, February 28, 2011 | 6:30 PMPosted by Ben Treynor, VP Engineering and Site Reliability Czar (24×7)

Imagine the sinking feeling of logging in to your Gmail account and finding it empty. That’s what happened to 0.02% of Gmail users yesterday, and we’re very sorry. The good news is that email was never lost and we’ve restored access for many of those affected. Though it may take longer than we originally expected, we’re making good progress and things should be back to normal for everyone soon.

Gmailアカウントにログインしたら、空っぽだった、なんて、落胆させるような感じを想像してみてください。それが昨日0.02%のGmailユーザに起こったことです。大変申し訳ありません。不幸中の幸いとしては、メールは失われておらず、影響のあった多くの人たちにはアクセスを復旧できたことです。当初に予想していたよりも長くはなってしまいましたが、作業は順調に進んでおり、もうすぐ全ての人にとって通常通りになるでしょう。

I know what some of you are thinking: how could this happen if we have multiple copies of your data, in multiple data centers? Well, in some rare instances software bugs can affect several copies of the data. That’s what happened here. Some copies of mail were deleted, and we’ve been hard at work over the last 30 hours getting it back for the people affected by this issue.

こう考えている人もいるでしょう。「複数のデータセンターに複数のデータのコピーを取っているなら、なぜこんなことが起こりうるうんだ?」と。珍しいケースでは、ソフトウェアのバグがいくつかのコピーに影響することがあります。それがこの場合で起こったことです。メールデータのコピーのいくつかは削除されてしまい、我々はこの30時間に渡り、この問題で影響を受けた人々を元に戻すため、作業を懸命に続けています。

To protect your information from these unusual bugs, we also back it up to tape. Since the tapes are offline, they’re protected from such software bugs. But restoring data from them also takes longer than transferring your requests to another data center, which is why it’s taken us hours to get the email back instead of milliseconds.

これらの異常なバグからお客様の情報を保護するために、我々はテープにもバックアップを取っています。テープはオフラインであるため、そのようなソフトウェアのバグからは保護されます。ただ、それらからデータを復旧することは、リクエストを他のデータセンターに転送するよりも時間がかかります。それがメールを元にもどすのに、ミリセカンド以上の時間がかかっている理由なのです。

So what caused this problem? We released a storage software update that introduced the unexpected bug, which caused 0.02% of Gmail users to temporarily lose access to their email. When we discovered the problem, we immediately stopped the deployment of the new software and reverted to the old version.

それで、何がこの問題を引き起こしたのか? 我々は、0.02%のGmailユーザに一時的なアクセス障害を引き起こすという予期しなかったバグを発現したストレージソフトウェアの更新をリリースしてしまいました。問題を発見した際には、新しいソフトウェアの適用を即時中止し、古いバージョンに変更します。(読み間違いにより、誤訳していたので修正。)問題を発見した際、我々は新しいソフトウェアの適用を即時中止し、古いバージョンに戻しました。

As always, we’ll post a detailed incident report outlining what happened to the Apps Status Dashboard, as well as the corrective actions we’re taking to help prevent it from occurring again. If you were affected by this issue, it’s important to note that email sent to you between 6:00 PM PST on February 27 and 2:00 PM PST on February 28 was likely not delivered to your mailbox, and the senders would have received a notification that their messages weren’t delivered.

いつものように、何が起こったか略説する詳細な障害報告とともに、再び発生することを防止するための修正事項を App Status Dashboad に投稿します。もしあなたがこの問題に影響を受けていたら、2月28日11:00(JST)から3月1日07:00(JST)までに送られたメールはあなたのメールボックスに届いていないことがあるかもしれないこと、そして、送り手は不達の通知を受け取っているかもしれないことを心に留めておくことは重要です。

Thanks for bearing with us as we fix this, and sorry again for the scare.

改善中の我々とともに、ご辛抱いただいていることに感謝申し上げます。そして、ご迷惑をおかけし、重ね重ね申し訳ありません。

順調に復旧が進められているようで何よりです。私自身、先日のエントリにも書いたようにメールデータはGoogleのクラウドに入れていますし、お客様にもお勧めしようかと思っていたところですから。幸い、私のアカウントは99.98%の内に入っていたようで(笑)これといった障害はないのですが、障害が起こった際に迅速かつ的確にこのような声明をアナウンスすることは、私自身の経験から言っても非常に重要なことです。そして、それを実行しているGoogleは素晴らしい。

和訳については、私が慣れていないため、読みにくい点もあるかもしれません。こなれた訳になっていない箇所も多々あります。が、緊急性が求められる内容のため、ざっと推敲して投稿しました。悪しからずご了承ください。

クラウド/ソーシャル/スマホ時代のLUG(Linux Users Group)の意義って?

今回は地元ネタではなく一部知人に読んで欲しくてこんなエントリを書いています。詳しくない方にも理解しやすいように適宜解説を挟みます。

昔々、といっても10年くら前ですが、地域LUG(Linux Users Group)が日本各地で勃興した時期がありました。Linuxとは何か、というと、誰でも自由に(もちろん無料で)使え、ソースコードも公開されていて、改変も自由、という技術に詳しい者に取っては大変魅力的なOSのことです。(同じような方針で開発されているOSは他にもいくつかありますが、Linuxが一番普及しているでしょう)

で、そのLinuxに魅せられた人たちが、中央(主に東京)だけでなく、地方(主に都道府県単位)にも同好会を作ろう、という趣旨の元に立ち上がったのが「地域LUG」です。大学のあった草加から千葉に移り住んだ私も CLUG (Chiba Linux Users Group) の立ち上げ、運営に参加しました。

当時はITバブル(?)の真っ最中だったので、サーバー(インターネットの向こう側にあるコンピュータ)分野で高い信頼性を誇っていたLinuxは大変持てはやされていました。何より、私が前々職で何をやっていたかといえば、そのサーバーコンピュータを作ることでした。「作る」といっても、コンピュータの部品を組み合わせてモノを作るのではなく、出来上がっているハードウェアに必要なソフトをインストールし、顧客の要求にあったものにする、という作業が主になります。Webプログラミングは、どちらかというとその延長線上で始めたことで、故に特定の言語にこだわらず、あっちの言語を覚えてはこっちの言語もかじり、という感じで勉強してきました。まあ「狭く深く」というより「広く浅く」やってきたと言えばいいでしょうか。

それはともかく、CLUGでの経験はやっていて大変楽しく勉強になり、また何より貴重な人脈を得ることができました。具体的にはどういう活動をしていたか、というと

  • 自分のPCにLinuxをインストールすることができなくて困っている人のためのインストール大会
  • 各種勉強会
  • 幕張で行われたIT系の展示会と連動した大々的な飲み会(主催がCLUG)
  • 散発的に行われる、いわゆる飲み会w

などなど、まあ勉強半分親睦半分といった感じでした。もちろんそれなりの規模でやろうと思ったら、打ち合わせ・準備はしなければなりませんけれども、それはそれで、当時のコミュニケーション手段(メーリングリスト・IRC)を駆使して行ったりして、面白いものがありました。

しかしながら、時は移り、「ゆく河の流れは絶えずして しかももとの水にあらず。」 当時、(ネットの裏側で働く者の間では)あれだけ持てはやされていたLinuxも、それ自体が注目を浴びることは少なくなりました。というより、「あまりに普通になりすぎて、希少価値を失った」と言えばいいでしょうか。

例えば今、何かネット上のサービスを立ち上げるに当たり、サーバ用のコンピュータを購入し、Linuxあるいは他のサーバ用OSをインストールし、T1回線に繋ぎ、といったことをするでしょうか? 普通にWebサイトを立ち上げたいならWebホスティングを契約すればいいですし、ちょっと凝ったことをするならVPSを契約し、予め開発方針が決まっていてスケール性が重要視されるのであれば、クラウド上にサービスを構築するでしょう。いずれにしても、いわゆる「OSのインストール作業」を開発者が行うことは少なくなりました。

ネットの向こう側でなく、「目の前にある端末」の方ではどうでしょうか? ビジネスユースであればWindowsの入ったPCが今だに優勢でしょうが、Ubuntu Linuxなどは、初心者でも簡単にインストールできるようになっていますし、何より携帯端末OSとして目下iOSを追撃しているAndroidはLinuxをベースに作られています。つまり、DoCoMoのHT-03A, Xperia, Galaxy S/Galaxy Tab, AUのISシリーズ、そして私が使っているNexus Oneなどなどのスマートフォンを使っている人は、そう意識しているかは別にして、立派なLinuxユーザということになります。

そうそう、企業でよく使われているNASあるいは「パーソナルクラウド」と呼ばれる製品も、中に入っているOSはおそらくLinuxでしょう。そして、昨今の家庭に普通に置いてある薄型テレビのOSもLinuxになっていると聞いたことがあります。つまり、茶の間で笑点を見ているおばあちゃんもLinuxユーザ。w

そうなんです。今や我々が一時期躍起になっていたような普及活動をするまでもなく、Linuxは「当たり前」になってしまいました。その自由度・柔軟性・信頼性の高さの故に。「見よ、Linuxは遍在する。」 リーナス自身、「OSは誰からも見えない存在になるべき」と言っていますし。

さて、そこで提起したいのが、「地域LUGの存在意義」です。もちろん、「もう意味が無いからやめよう」というのが論旨ではありません。Linuxというキーワードの意味が希薄になった今、どうやって運営するのがいいのか、を考えたいと思うのです。まあ、もう少し早く気づけ、というツッコミは無しで。w

例えば、Webサイト。越後Linux Users Groupさんのサイト(Wiki)に各地域LUGサイトへのリンク集があります。チェックすると、事情はどこも似たようなものらしく、404 Not Found, NXDOMAINのオンパレード(笑)。また、サイト自体は存続していても、長らく更新されていなかったりで、残念な感じが漂います。かくいうCLUGも人のことは言えず、辛うじてメーリングリスト用のMXレコードは有効ですが、Webからアクセスできる情報はありません。

先ほど、Linuxそのものは脚光を浴びなくなった旨のことを書きましたが、インターネットそのものは衰えるどころか、そこに流れる情報量は益々増えつつあります。潮流としてはWeb 2.0、そしてSNS, Twitter, SBMなどのソーシャルメディアの発達はこの記事を読まれている方なら先刻ご存じのことでしょう。

もちろん、Webだけがネットではありませんが、LUGをコミュニティとして考えた場合、その「中の人」に注目を当ててもいいのではないか、と思います。その一つの手段として、ソーシャルメディアを利用し、参加者の ブログ、ツイート、ブックマーク をアグリゲートして見せる、というのもありなのではないかと考えます。まあ、その場合、Linuxに関係のない内容も載ることはあるでしょうけれども、そうした面も含めて「中の人」自体をコンテンツにすると考えていただければ。

でもね、分かってるんです。いくら「先進的な、管理しやすい、見た目もきれいな」サイトを作ったって、結局は各人のモチベーションが大事なんだって。そのコミュニティの活況というか臨場感というか勢いのあるなしというのは、どうしたって読み取られてしまうものです。私自身、企業のWebサイトを一見すれば、その会社がどんな感じか、だいたい分かります。それは、いくらデザイナーさんが一生懸命ピクセル単位のデザインにこだわっても、いくらプログラマがAjax/Flash使って使いやすいUI使っても、いくらSEO屋さんが被リンク数増やしても、わかるものなんです。

とりあえず、Webに関しては「私自身の実験・趣味」として再構築したいと思います。そっから先、どうするかは、古き良き時代に行われていたように、飲みながらでも考えましょう!

今さら聞けない「スマートフォンって何がいいの?」講座

日々携帯で悪さをしている、不良大人の皆さまこんばんは。w

最近、各種メディアでも話題になっているスマートフォン、私の周囲でもだいぶ見かけるようになりました。でも、使っているのはまだ比較的ITスキルの高い、「ニイモン好き」な方々に限られるようです。このブログをお読みの方にはそうでない方も多いと思い、差し出がましくもこんなエントリを書いてみました。

さて、そのスマートフォン、略してスマホですが、一見すると

  • バッテリーの持ちが悪い
  • ワンセグが見れない
  • お財布ケータイ機能がない(最近の機種にはついているものもある)

など、「むしろ不便なんじゃないの?」と思われるような短所があります。じゃあ何が嬉しくて使うのか?

鍵は、これまた最近話題の「クラウド」との連携にあります。例えば、メール。

普通、メールというと相手から送られてきたメールはすぐに携帯に入り、読めるようになります。でも、その携帯をなくしたり壊してしまったら? 最近、両国辺りでは携帯がよく壊れるようですが、そうなったら専門の業者に頼まないとデータを復旧できません。それも運がよければの話で、できない場合だってあるでしょう。

でも、メールをクラウドに置きっぱなしにしておき、必要な都度、スマホやパソコンから見るようにしておけば、そのクラウドの設備が壊れない限り、データが失われることはありません。私の場合、自分宛てのメールは過去8年間分をGoogleのクラウドに預けてあります。その容量は、というと、約2.7G。仕事柄、大きめのファイルを受け取ることもありますし、メールの総数もかなりのものになります。その私でも8年で3Gいきません。Googleの場合、無料で7Gまで使えますから、まだまだこの先も余裕はあります。そしてGoogleといえば「検索エンジンの会社」ですから必要なメールを検索することだって楽勝です。

「でも、Googleのクラウド設備が壊れることはないの?」と思われた方、その考察は鋭いものがありますが、あなたの携帯が壊れる確率と、Googleがヘマをする確率、どちらが大きいと思いますか? 弊社ならいつ潰れてもおかしくないでしょうが、天下のGoogleはアメリカ国内はもちろん、世界各所にデータセンターがあり、メールのデータも分散して持っています。(日本にもあるらしいです。)なので、もしどこかのデータセンターが壊滅しても、あなたのメールは他の設備に保管されているでしょう。「でしょう」としか言えないのは私はGoogleの内部でどう管理されているかを知る立場にないからです。

「ってことは、俺orわたしのメールをGoogleに盗み読みされちゃうの?」 規約上、そういうことはしない、とGoogleは謳っていますが、まあしようと思えばできちゃいますよね。が、一個人、あるいは中小企業の持つ情報にGoogleがどれだけ注意を払うでしょうか? あなたが、浮気相手に送ったメールをGoogleが盗み読みして、奥さんに告げ口するというのはありうるシナリオでしょうか?

クラウドによるサービスを展開しているのは、Googleに限りません。私はあまり使いこなしていませんが、Evernoteというサービスもあり、ウェブ上で見つけた記事、スキャナで取り込んだ本をまるごと一冊、あるいはもちろんちょっとしたメモをクラウド上に置けるようになっています。これも例えば、出先でふと思いついたアイデアをEvernoteにメモしておき、後でゆっくりPCを使って検討する、とか、Webからは消失することも多い有意義な情報をEvernoteに取り込んでおき、自分のものとして保管する、などといった使い方ができます。

文字情報に限らず、写真はどうでしょうか? これもスマートフォンで撮った画像をFlickrなどの写真共有サービスにアップロードしておけば、半永久的に失われることはないでしょう。(最近、人為ミスで数千枚を消してしまったケースがありましたが、これはあくまでレアな事故です)

そうそう、携帯電話といえば、何より大切なのが「電話帳」のデータですよね。機種変したら、データが消えていて泣く泣くもう一度登録しなおした、なんて人は多いのではないでしょうか? これもクラウドと常に同期しているスマホなら大丈夫。私の電話帳は約500件のデータが入っていますが、これもクラウド上にもありますし、もちろんスマホにも入っています。パソコンから登録しても、スマホから登録しても常にデータは同期されています。

スマートフォンというと米アップル社製iPhoneが有名ですが、私自身はGoogle発のAndroidケータイ(メーカー・キャリアはいろいろ)を使っています。その理由はいろいろありますが、一番重視しているのが、アップルが「パソコン屋」さんなのに対して、Googleは「ネット屋」であることです。つまり、前者はMacintoshやiPhone, iPadなど、ハードウェアを売ることを重視しているのに対して、後者はネットワークとの連携をサービスの主眼にしています。ハードウェアのイノベーションそれ自体は、私も功績と認めるにやぶさかではありませんが、より重要なのは、ネットワークやソフトウェアだと思うのです。それに、アップルはあらゆる面でクローズド(非公開主義)なのに対し、GoogleはAndroidというOSそのものをオープン(誰でも使えるし、誰でも改変可能)にしています。この自由度の差も、一介の技術者としては考えないわけにはいきません。懐かしいところでは、昔ビデオテープの規格にベータとVHSがありましたが、SONYのベータは他の面でVHSに優っていたのに対し、ビクターのVHSは仕様を他社にも公開していました。結局、どちらの方が市場を席巻したかは、このブログをお読みの皆さまならご記憶ではないでしょうか。

まあ使う側にとってみれば「便利に使えた方がいい」というのはもっともなのですが、開発者としてどちらに食指をそそられるかと言えば、やはりAndroidです。そして、そうしたアーキテクチャ(技術基盤)の方が、勝利を収めてきたことは常に歴史が証明しているところです。

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