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Nintendo DSi (・∀・)イイ!

田舎でシステム構築を提案する上で、最も障害になるのが「対応できる人員がいない」ことです。いくらシステムを使いやすくしても、人間のほうでパソコンを触れなければどうしようもありません。中には努力して覚えようとする人もいらっしゃいますが、高齢だったり、ITに関する教育を受けていなかったりで、なかなか対応が難しい面もあります。

が、そんな状況を打開する画期的な発見を昨日してしまいました!

任天堂で出している DSi という携帯ゲーム機は

  • 標準で無線LAN対応
  • 無料でWebブラウザ(Opera)が使える。Flashはブラウズできないものの、XMLHTTPRequest は対応。
  • タッチパネル標準装備。
  • 手書き入力にも標準対応。

と、パソコンで同じことをしたら、必要なハード&ソフトだけで結構かかってしまう機能を全て標準で持っています。難があるとすれば、画面が小さいので、何かの一覧を見るときは窮屈な感じになってしまいますし、高齢の方には視力的にキツいかもしれません。ただ、それはUIの作り方、必要な情報の絞り込みによって改善できますし、業務アプリをWeb化してしまえば応用の幅はぐっと広がると思います。

業務システムとまでいかなくても、単にウェブ情報端末として使うだけでも魅力的です。

今、試しに私の母親にYahoo!の天気予報にアクセスさせてみましたが、これなら使えそうでした。NHKでは「きょうの料理」で紹介した過去7年分のレシピが公開されていますから、「今日の晩ご飯何にしようかしら」と毎日お悩みの奥様にも便利にお使いいただけるでしょう。

あと、すぐに思いつくニーズとしては、端末にメール機能がないので、DSi専用のWebメールシステムなんかを作れば結構ウケるのではないかと思います。

夢は広がるばかりです。

10円パンチなんて怖くない!

最近、車の塗装の補修にハマっています。皆さんご存知の通り、私は男として情けないことに車の運転が得意ではありません。数ヶ月前に車庫いれしようとして、バンパーの側面にかなり目立つスリ傷を作ってしまいました。

まあバンパーはプラスチックでできているのでサビることがないから、という理由で放置していたのですが、「なんとか自分で直せないもんか」と思いたち、本職は親戚はじめ知り合いに多数おりながら、自己補修にチャレンジしています。

挑戦して3日目、シロウトがやったにしてはまあまあなできにはなったのですが、最後にコンパウンドをかけると補修した周囲が黒ずむという現象に悩まされています。で、本職の後輩に聞いてみたところ、塗装が乾ききっていないのではないか、ということでした。んーたしかに塗料の説明なんかロクに読まずにやっていました。説明書きをよく読んで、乾燥に時間をかけて再度やってみたいと思います。

「なんだよ、IT企業の社長のくせにケチくせぇことしてるな」と思った方、それは違います。こういうケチくさいことを面倒がらずにしているから社長になれるのです。それに自分のビークルを自分で直せなくて何がテクノクラートか。

いずれにせよ、この3日間で実に多くのことを学びました。例えば、塗料の選び方(似た色では絶対に合いません。タッチアップ塗料を選ぶときはボディのカラーコードを確認すること)、私の乗っているBbというクルマは実はダイハツで作られていること、タッチアップをスプレーに替えるアダプタがあること、塗装補修の難しさは垂直面にできた水平な傷に塗料を塗らなければならないことにあること、などなど。これらは自分で手を動かして、あれこれ試行錯誤しながらやってみて初めてわかったことです。自信を持って言えますが、もう10円パンチ(10円玉などでボディを引っ掻くいたずら)などは怖くなくなりました。だっていつでも自分で簡単に補修できるのですから。

車屋さんに払うお金を節約できるのはもちろんですが、今回得られたノウハウというのはそれだけでかなり貴重です。特に私のようなヘタクソドライバーにとっては。w

そのうち納得できる仕上がりになったら、before/after の写真を披露しますので、お楽しみに。

絞った雑巾、掃除機、つまようじ、園芸用ステンレス線・・・

タイトルに挙げたものが何かわかりますか?

実は、お客様のパソコントラブルに対応する時弊社がよく使う道具の数々です。道具といっても、私が持ち運ぶわけではなく、お客様のところにあるものをお借りして使います。このくらいならどこの家にもありますからね。弊社で持ち運ぶ道具はせいぜいプラスドライバーとLANケーブルを作るときに使うかしめ器くらいです。

本来であれば、プロとして専用の道具を揃え、車に載せておくべきなのかもしれませんが、トラブルの原因はさまざまなので、全ての原因に対応できる道具を揃えるのは大変です。そうではなく、その場で調達できるものを場合に応じて使い分けたほうが、効率もよく、コストもかからず、結局はお客様のためになるはずだという判断からそうしています。

昨日のテレビでもやっていましたが、あのアポロ計画でさえ、ミッション中は数々のトラブルに見舞われました。「アポロ13」という映画を見た人なら、重要な機器が故障したために、船内にある針金やらトイレットペーパーの芯やらその他ありとあらゆる品で代わりの部品を作った場面を覚えているかもしれません。大切なのは、「○○がないからできない」とあきらめることではなく「いまこの場にあるもので直せないだろうか」と前向きに考えることだと思います。

あるいは、私の考え方は、高校のときに読んだ「MASTER KEATON」という漫画に影響を受けているのかもしれません。主人公の平賀=キートン・太一は、難事にあたると様々な道具をその場で作り、乗り越えていきます。彼が作る道具や工夫は、誰にでもやろうと思えばできる単純素朴なものですが、なかなか簡単に思いつくものではありません。イギリス空挺部隊時代の経験がものを言っているとも言えるでしょうが、それ以上に彼の工夫の才によるところが大きいでしょうね。

「精密機器」には似つかわしくない日常用品でも、知識と経験さえあれば十分役立てることができる、というお話でした。

進化論とポケモン批判

いつのことだったか正確に思い出せないのですが、たしか小学校低学年の頃、家にあった図鑑を眺めていて、「進化」という概念を啓示のように理解したときの感覚は未だに忘れることができません。とはいえ実際のところは、「生物は単純なものから複雑なものへ形を変えていった」という事実を理解したということであり、無理もありませんが、ラマルク主義(獲得形質は遺伝する)的な考えにはまっていました。つまりキリンの首はキリンのご先祖様が一生懸命首を伸ばしていたから長くなった、というアレです。私は小さな進化論者ではあったかもしれませんが、小さなダーウィニストではありませんでした。

その「発見」をした後、どちらが言い出したのか忘れましたが、「マンモスの牙はなぜあんなに長いのか」という点について父とささやかな論争が勃発し、それは今になっても決着を見ていません。(笑

私「マンモスの牙があんなに長いのは、きっと何かに使っていたからだよ。もともとは短かったのが進化して長くなったんだ。」
父「馬鹿なことを言うな。何かに使っていたら磨り減るはずだろう。あんなに長くなるまで伸ばせたのは、使わなかったからに決まってるじゃないか。」

以来、父をなんとしてでも説得したくて、生物の進化についていろいろな本を読み漁ってはいるのですが、これという結論には至っていません。

ただし、結論にこそ至っていないものの、その過程で実に様々なことが分かりました。例えば、先に挙げたラマルク主義は間違っていること、進化は小さな変異が膨大な時間の中で淘汰されることによって起こっていること、人類自身ももちろん進化の産物であり、動物の一種であること、むしろ人類はこの世界では新参者であること、などなどなど・・・。その過程で分かったことはどれも新鮮で、わくわくさせられ、どんな神話よりもスケールが大きく、興味深いものでした。

ところで最近、テレビのチャンネルを回していたら「ポケモン」をやっていまして、なんとその中では、個体が世代を経ることなく「進化」してしまうんですね。まあポケモンの番(つがい)の生殖シーンを見せろとまではいいませんが、もそっとこう「進化には想像を絶するほどの長い時間がかかる」ことを暗喩するシナリオはできないものかと思うんです。それに、進化の過程で生まれた実在した生物に比べ、ポケモンたちがなんとチンケで想像力に欠け、良識にがんじがらめのデフォルメを施されていることか。ポケモンが何種類あるのか知りませんが、それらが束になってかかっても、アノマロカリス一匹に敵わないでしょう。

私にもし子供がいたら、まがい物のデフォルメされたチンケでやたら好戦的な空想上の生物よりは、はるかに迫力がありこの世に実在し進化による洗練されたデザインの生物に触れさせることのほうを、迷わず選ぶでしょう。例えそれが「今」いなくても、それでも種は絶滅することもある、むしろこの世に生まれたほぼ全ての種が絶滅しているという見方によっては冷徹な事実を学ばせたほうが、より教育的価値はあると思うのですがどうでしょうね。

世はWindows7で持ち切りですが・・・

今日からWindows7の一般向け予約受付が開始されました(発売日は10月22日)。ク○ビスタに泣かされていた人には待ちに待った日でしょう。ニイモン好きのおまいら乙。

ただ、私個人的には Windows7 よりも、Google Chrome OS に注目しています。詳細な仕様などは発表されていませんが、Linux ベースのオープンソースで、電源を入れて「数秒で」ネットに接続するとのこと。非力なマシンでも軽快に動作する、らしいです。

で、そんなに軽量ならば、インターネット上にTFTPサーバを立ち上げ、シンクライアントとして起動するというのもありなんじゃないかと思ってます。企業ならばLAN内にDHCP+TFTPでもいいでしょう。

ただ、察するに、紙への出力が弱そうだなーという気はしています。Googleと言えばなんでもかんでもWeb上でやってしまおうという企業ですから、紙出力への需要がまだまだ多い日本では果たしてどれくらい普及するか。

きっとUSBメモリに収まってしまうくらいのサイズでしょうから、ネットしかやらないとかOpenOfficeでも十分という人なら、OSごと持ち運べてしまう可能性もありますね。もっともChrome OSのリリースを待たなくとも、すでに Knoppix他のライブディストリビューションをちょっといじれば近いことはできると思いますけれども。

今あるLinux distroの中でなら、EcoLinuxに注目しています。なんせ開発者が「センター試験対策のため」開発を中断してしまっているという、非常に親近感を感じさせてくれるディストリビューションです。w それはさておき、現在もっとも安定してシェアを拡大しているUbuntuのいいとこどりをしてしまおうという目の付け所がなかなかによろしい。開発に加わろうかとも思うのですが、楽しすぎて仕事が手につかなくなってしまいそうで手を出していません。ああ、でもこうしている間にも開発キットのドキュメントなんかに目を通してしまっています。メイン開発者不在の今、この誘惑に抗しきれるか自信がありません。

TODO管理

近頃、身辺がにわかに忙しくなって参りやして、なかなかブログを書く暇もござんせん。読んでくれてる方々にゃあ申し訳ねぇ限りでごぜえやす。

・・・と渡世人風の前置きには何の意味もありません。いや、忙しくなってるのは本当なんですけどね。

今までは予定とか ToDo(やるべきこと)を全て頭で管理していましたが、さすがに限界を感じています、というよりすでにボロが出てきてます。

これじゃいかんですよ!というわけで、とりあえずToDoは頭の中から外に出そうと試みているところです。ただ、この手のWebサービスは腐るほどあるんですが、どれも自分の身丈に合わない。

で、最終的に落ち着いたのは普段雑記帳代わりに使っているWiki にToDo/という階層を作り、子ページに内容をまとめていくというかなり原始的な方法です。ネットで見つけたサービスの中にはやるべきことを一行だけで書いてスタックとして管理するというものが多かったのですが、それだと、どのくらいの優先度か、なぜやらなくてはいけないかを書ききれないですし、項目としてそれがあるものは他にも書くことがあって面倒なのでした。(弊社ではいわゆる優先度のことを「ヤバ度」と呼ぶことに決めました。w)

Wikiに階層を導入のはこれが初めてですが、やってみると簡単に一覧表示することができてまことに具合がよろしい。というわけで

  • 社外秘事項は Unofficial/ (パスワード制限付き)
  • 自他共に参照しても構わないものは Ref/
  • 妄想と大差ない思いつきは Ideas/

とToDo以外のものも階層で分類するようにしました。経験から言って階層を深く、つまり細かく分類してしまうと、どう分類したらいいか決めるのに時間をとられるハメになるのは目に見えているので、一番深くて ToDo/JC/ (会議所関係のToDo)くらいに抑えています。

ただ、こうしてうまい具合に管理できるようになると、それでもう仕事が終わったような錯覚にとらわれてしまいますね。(笑) 本当に大事なのはそれを片付けて消していくことなんですが。

この記事を読まれた方の中に参考にしてみようという方がおられたら、幸いです。てかこのくらいはみんなやってるか。

SF作家も予想しえなかったもの。それは・・・

SF小説のよくある主題として、「将来、こんな機械・発明・社会ができたら、人間はどうなるか」というものがあります。少子高齢化が問題となっている現代日本ではちょっと想像しにくいのですが、つい20年くらい前のSF作家が共通して取り上げている主題は「このまま人口が増え、工業化が進んだらどうなるか」というものでした。SFというと宇宙人とか光線銃が飛び交う子供向けの読み物と思われがちですが、意外と現実的で身近な主題も取り上げています。

で、アイザック・アシモフやレイ・ブラッドベリ、ロバート・A・ハインライン、アーサー・C・クラーク、日本なら星新一や筒井康隆、小松左京といった「古株の」SF作家たちもいろいろ未来について予想し、それに基づいた小説を発表しているのですが、彼らの本をかなりよく読んでいるつもりの私でも、未だに出くわさない主題が一つだけあります。

私が書いている時点でだいたい予想はつくでしょうが、そう、現代のいわゆる「IT社会」を予想したSF作家がいないのです。

もちろん「未来のコンピュータ」はこれでもかというくらい出てきます。もっともそれも必ずしも現実と合致してはいませんが。彼らの描くコンピュータはたいてい大型で、保守に多数の人員を要し、局所的に、つまり少数の場所で全ての仕事をこなすようになっています。

ブラッドベリの「ネット嫌い」は有名ですし、彼らが計算機というものに精通していないので仕方ないのかもしれませんが、それでもヒントはあったはずなのです。

インターネットは元々ARPA Netという「軍事利用のために」構築されたコンピュータネットワークが、最初は教育目的に、さらに民間利用に開放されてきたという、あまり知られていない歴史を持っています。

なぜ軍事目的でコンピュータを結ぶ必要があったかというと、「熱核戦争勃発時、情報中枢に支障をきたさないため」というのがその理由でした。手短に言うと、インターネットは「核攻撃を受けても大丈夫なように」作られたのです。実際、インターネットで使われているプロトコルは、一ヶ所で障害が起きてもそこを迂回して情報をやりとりされるように作られています。

で、核兵器の実使用で終結をみた先の大戦を経験し、コンピュータがだんだん実用化され始めてきた時代を生きたSF作家なら、「もしコンピュータ施設が核攻撃を受けたらどうなるか」という発想があってもいいと思うのですが、どうもそういう着想をした作家はいないようです。もしかしたら私が知らないだけかもしれませんし、アシモフなどは「真空の空に帆をあげて」という科学エッセイの中で、ほぼ現在の電子メールに近いものを予想していますが、ワールド・ワイド・ウェブや検索エンジン、パーソナル・コンピュータを予想した人はいませんでした。まあ小説のテーマにするには卑近すぎるのかもしれませんけれども、それにしても誰か一人くらいは予想していてもいいのではないかとも思うのです。

一つには情報技術というものがあまりにも急速に発展してきたためかもしれません。ハードウェアの加速度的な進歩は言うに及ばず、ソフトウェアの面でも革新的な設計思想が年々発表されています。しかし、しばしば「革命」と称されるほどに衆目を集めるこの分野ですが、実際には旧来からあった技術を寄せ集めてできあがっています。さらに言えばインターネットの素晴らしいところは、決して一社や一国に独占された技術に依存していないという点なのです。ビジネスの世界では「差別化」という言葉が当たり前に使われていますが、ITの世界には当てはまらない、と私は思っています。最初から非独占的な、誰でも参画できるなんでもありの世界なのですから、独占しようというほうが無理だと思います。

もしかしたら、SF作家が今のIT社会を予想できなかった原因は、この非独占性にあるのかもしれません。

ところで私にはSF小説のネタになる(と思える)アイデアがあるのですが、ディテールはおろかプロットも描けないでいます。ときどき暇なときにひねくり回して遊んでいます。もし形になったら非独占的なライセンスで発表したいと思います。

新サーバに(ようやっと)移行完了

NHK語学番組キャプチャツールを公開してからというもの、予想以上のアクセスをいただき、サーバの過負荷状態が頻発していましたが、ようやく新しい環境に移行することができました。IT企業(のはしくれ)でありながら、3日に渡って自社サイトがメンテナンス表示されているというありえない状態もこれで解消。新しいサーバは転送量制限もないですし、弊社の自前サーバのスペックに比べれば段違いに良いので、今のところレスポンスは目に見えてよくなっています。

さて、ここのところサーバだけでなく私自身も非常に忙しくしており、サイトの移行が遅れたのも主にそれが原因です。このブログおよび身の回りで約束したのに果たせないでいることも多々あります。

  • 祭りの神輿担ぎだしDVDの作成 (T辺さんに頼まれてます)
  • 祭り動画のYouTubeアップロード
  • 新サービスの立ち上げ(どんなものかはまだ内緒)
  • Kamox.net の見直し・リニューアル
  • このブログの更新

などなど。この他に仕事として請け負っていることも沢山あります。

というわけで人を入れたいと思っている昨今。ある友人が天津に帰っていることを偶然知り、現状特に職についているわけでないということなので、協力してもらえないか打診してみたものの、本人は別の口に勤めたいということなので今回は見送ることにしました。というか、友人の相談に乗るつもりがこっちが相談に乗られてしまい、どっちが採用する側なんだという感じになってしまいました。w

まあでも人を雇うのは簡単ではないですな。やはり雇われる側とすれば生活の保証を前提とするわけで、なかなかこちらの都合に合わせて働いてくれる人なんていないです。とはいえ誰でもできる仕事ではないし、人の生活を保証できるほど収入のある仕事があるわけでもないし。

弊社のリクルートポリシーは、「まず人を集めて事業を起こす」のではなく「できるかぎり自分でやって、手が足りなくなったら人を集める」ということにしています。できるかぎり機械(コンピュータ)に任せられる部分は任せて、人間がやるのは本当に人間がやらなければなならないことのみ、とするのが理想です。機械は適切に使ってあげれば本当によく働いてくれます。前にも書いたと思いますが、ITのいいところは、一人が作ったシステムが100人分1000人分の働きをすることです。例えばこのブログが何人に読まれているかは統計を取っていないのではっきりとは言えませんが、たぶん100人単位の恒常的な読者がいると思います。その人たちに、正確に私の伝えたいことを伝えるのに、今までの郵便システムや電話・FAXといった手段を使ったらどれだけのコストになるか、ちょっと計算するだけで冷や汗が出ますよ。

新サービス開始に向け、自宅で24時間稼働するコンピュータを4台増やしました。というと、いかにも新品のピッカピカのブレードサーバを購入したように聞こえますが実際はさにあらず。いずれも弊社のお客様のところで役割を果たしたものを引き取って再利用しています。一見エコなようですが、24時間通電しているわけで実際には環境負荷かけてます。

核となる技術については目処がたったので、あとはこれをどうサービス化・広報するかが問題です。広報については悩んでいたのですが、SEOの手段でおそらくそこそこの効果が期待できる手法を思いつきました。やっていいのかどうかは慎重に判断する必要がありますが、たぶんまだ誰もやってないんじゃないかな。まあ結構技術力を要する方法である、とだけ述べておきます。

というわけで今後もいよいよ忙しくなりそうです!なんにしても仕事が優先なので、上のあげた約束事を果たすのもちょっと遅くなるかもしれません。ごめんなさい!orz

すぱむ収集用エントリ

すぱむメール大歓迎!このアドレス titf@themis.ocn.ne.jp にガンガン送ってね。

rsd84084@nifty.com, titf-spam@ac.auone-net.jp でもお待ちしてまーす。

言語学という学問について

数学や物理学、生物学という学問の名前なら、みなさん一度は聞いたことはあるでしょう。でも、「言語学」という学問についてはどうでしょうか?非常にしばしば、いわゆる「語学(特定の外国語を話せるようになるための実学)」と混同されるのですが、実は似ているようで異なります。

なんでこんなことを書いているかというと、昨日書いたように私がいろいろな外国語を学んでいる理由として、一つにはこの言語学のフィールドワークという意味があるからです。普遍文法というものがもしあるならそれを発見してみたいのです。

先ほども述べたように、言語学は語学ではありません。私が学生のときに籍を置いていたのは、「外国語学部英語学科」であり、「外国文学部英文学部」ではないのです。どういう違いがあるかというと、前者は英語という言語そのものについての研究をする(英語はどのように成り立ってきたか、シェークスピアの時代と現代英語はどう違うか)のに対し、後者は英語で書かれた文学作品について論じる学問(シェークスピアがあれほど様々な社会階層で使われていた用語に通じていたのはなぜか)であるということです。

で、長々と前置きしましたが、この言語学という分野、見方によってはこれからかなりアツいんではないかと思い、紹介してみたいと思いました。

話をわかりやすくするために端的な例を挙げましょう。

人間は今までいろいろな種類の機械を作ってきました。地面を走るもの、空を飛ぶもの、計算を瞬時にこなすもの、音楽を流すもの、映像を見せるもの、部屋を温めるもの、逆に冷やすもの、などなどなど・・・。ですが、未だに実現していないのは「言葉を話す機械」です。急いで付け加えておきますが、ここでいう「言葉を話す機械」とは、話し相手の言っている意味を理解し、相手や場に即した受け答えができるもののことです。

確かにそれに近い真似事をするロボットはあります。人の接近を感知し「いらっしゃいませ」と話しかける機械もあるにはあります(そしてそのような自動販売機の方が「人間より愛想がある」という理由で好んで買う人もいることも知っています)。が、それは人間相手の「会話」からはほど遠く、せいぜい少し賢いテープレコーダーといったところでしょう。

今のところ、計算機に自分の思う仕事をさせるには、人間のほうが機械に合わせて命令を書く必要があります。私が言っているのは、もちろん各種プログラミング言語のことです。そして、プログラマーが職業として成り立っているのは、この機械用の言葉を曲がりなりにも操れるからに他なりません。

さて、ここで言語学の研究が十分進んでいれば、人間の言葉を機械の言葉に翻訳するのはきっと訳もないことでしょう。残念ながらそうなっていないのは、言語学者の怠慢というよりは、そもそもこの分野が「哲学」と呼ばれるすべての学問の母親から最近独り立ちしたばかりの学問だから、という理由に依ります。

ですが、言葉を話す機械こそ生まれていないものの、世の技術者はこのよくわかっていない言語というものに対してかなりよく対応していると思います。かな漢字変換システム然り、検索エンジン然り。実際、形態素解析なんかさせてみると、言葉を話す機械まであともう少し、という気にさせられます。

ただ、熱力学の法則のような物理学的に普遍的な法則が、蒸気機関の熱効率を研究しているときに発見されたように、言語学に普遍的な法則が、逆にITの分野から見つかるかもしれません。いずれにせよ、言語学とITは十分役に立ち、かつ私の知る限り最もお金にもなりそうな組み合わせです。

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