キセルするのも楽じゃない・・・ (´・ω・`)

最近は目に血走った感じのエントリ続いちゃったので、今日はちょっとユルい感じで書いてみようと思います。

さて、皆さん、キセルのお手入れはどうしてますか?って、そもそもキセルやってる人も少ないでしょうけど。

私は、今年の1月からタバコ代節約のためにキセルをやっています。一箱360円の刻みタバコが3,4日はもちますから、とっても経済的♪ 味も刻みに慣れてしまったので、たまに紙巻タバコ吸うと紙の味しかしなくて、うーん・・・って感じです。煙も多いし。

それはともかく、キセルは「使い捨て」ではない大変エコな喫煙具なので、当然のことながらお手入れが必要です。以前は、針金を細工し、それにウェットティッシュをとりつけ中を掃除していましたが、この方法は

  • 針金を引っ張って煙管を通すとき、かなり力が要る。
  • ウェットティッシュが使い捨てでもったいない。
  • 結構手が汚れる。

など、正直、そこそこ面倒な方法でした。まあそれも道楽のうち、と割り切ればいいのでしょうけど。

そして、つけ置き洗いの要領で、お湯につけたりしていたらなんと羅宇(中間の竹の部分)が割れてきてしまいました。orz

自他ともに認めるDIYer としては、羅宇のすげ替えにも挑戦しようかと思いましたが、雁首は着脱可能でも、吸口がどうやっても取れない!聞いたところでは、最近の煙管は気密性を高めるために、各部取り外しが効かないようになってきているんだそうです。

そもそも羅宇が竹でできてるから割れたりするわけで、オールメタルならいいんじゃね?というわけでヤフオクで落札した品がこちら↓

『丸福』 キセル 煙管 アルミ合金ラオ 羅宇 ブラック

これは、通常、竹で作られている羅宇をアルミ合金化し、なおかつ竹羅宇っぽい塗装を施した「ハイテク」煙管です。

問題なのは、雁首・吸口ともに外れないので、今までの方法ではお手入れができません。(今までは雁首を外した上で針金を通していた)

はてさてふーむ、どうしたもんか、と頭をひねったあげく、今まで以上にお手軽なメンテナンス方法を思いつきましたので、ご紹介します。

用意するのは、上の方をカッターで切った500mlのペットボトル(つまり、ヤニやタバコ葉で汚れてもいい容器)と、ダ◯ソーなんかで売っている、灯油ストーブ用ジャンボスポイト。

ジャンボスポイト(灯油ストーブ用)

スポイトの先端部分は若干細めになっているので、吸口が収まるような太さのところで切断します。そして、できあがったセットがこちら。使用後のため、汚れている点はご容赦を。w

使い方は単純で、ペットボトルに熱めのお湯(50℃くらい?)を入れ、スポイトと吸口をつなぎ、シュコシュコお湯を通すだけです。その模様が以下。

うわっ、きったねぇぇ!www この、タールだかヤニだかを結構な量で毎日肺に吸入しているのかと思うとちょっと恐ろしくなりますが、まあ気にしないことにします。だいたい肺病むこと考えてたらとっくの昔に禁煙してるっつーの!ヽ(`Д´#)ノ

今回、私は雁首も吸口も外れないタイプのキセルを買ったので、この方法を思いついたわけですが、普通の竹製のキセルでも分解することなくこの方法でお手入れは可能と思われます。タバコのタールを溶かすには、普通の洗剤ではダメでアルコールかお湯がいいのですが、アルコールは買わなければなりませんから、お湯なら容易に入手可能。キセラーの皆さんはお試しあれ!

天津と小湊と鴨川のじーちゃんばーちゃんごめんなさい。

先日の投稿で、

鴨川市内、新規開通地域に「泥縄ポスティング」決定!\(^o^)/

なんて大口叩きましたが、絶望的に時間が取れず、やっぱり俺には無理でした。。。せめて、この光の開通の仕事だけに関わっていられたら、なんとかなったかもしれませんが、請負の、しかも急ぎの仕事が入ってしまい、そっちを断るわけにも行かず・・・。ああ我ながら情けない。

その代わりと言ってはなんですが、主に天津地区のご商売をしているお店(床屋さん、酒屋さん、飲み屋さん、飲食店さん、スーパーマーケットさん、雑貨屋さん、などなど)に注意喚起の印刷物をお配りしています。お店の方も詳しいことはわからないながら、礼を失した営業活動にはいい加減ウンザリしているらしく、「こういうわけで、こちらのお店にはご高齢のお客様も多いと思いますから、心当たりの方にお声がけの上、渡しておいてください。」とご説明すると、だいたいは了解していただけます。いや、実際今まで断られたことがありません。その上「大変ですね、ご苦労様」とのお声をいただいたりして、ありがたい限りです。

しかし、天津・小湊・鴨川の新開通エリアについては、15日まで1週間を切ったわけで、早い家ではその日から開通になります。おそらく20日以降の開通が多いでしょうが、それにしてもあと10日。その間に各お店に来た人が気づいてくれればいいのですが、引っかかるような人は、気づいてくれないかもなぁ・・・。そもそもそこに来ないかもしれないし。ただ、回覧板などと違うのは、お店の人が(願うらくは)気を回してくれて、声がけしてくれるんじゃないか、という点です。

実際回ってみると、お店の人たちもやはり何件か心当たりがあるようで、少なくともその人たちは救えそうです。

印刷物に関しては、当然ですが、自腹を切って、紙代とトナー代を捻出しています。あ、あと電気代も。白黒印刷で文字も多くて、見栄えのしないことこの上もありませんが、自分で勝手に始めたことですし、公的な補助金もらってる印刷物の表紙に、デカデカと自社の記事を載せるような図太さは、残念ながら私は持ちあわせていませんので。(キリッ

とにかく、この2,3日間で、すくなくとも15日開通のエリアは回らないと間に合いません。これをお読みの鴨川市内の皆様におかれては、ご近所、別宅にお住まいのご親戚に「NTTの回線工事、入ってないよね?」と折をみてお尋ねいただければと思います。

たまには、ちょっとだけ真面目な話を。

普段は冗談まじりに、いや、くだらない話の方がどちらかというと多いこのブログですが、書いておく必要があると思ったので、今日は少しだけ真面目に語ってみます。

最近、というかちょっと前から、いろいろなところでいろいろな人から、ある人との関係を指摘されます。「◯◯さんとは仲が悪いんですか?」「忍ちゃんのライバルの・・・」「仲良くしねぇばおいねぇ」などなど・・・。

まああれだけ批判的なことを(私が)書いているので、そう捉えられてもしかたないとも思いますし、やっていること、依って立つところが似ているので、ライバル関係にある、とも言えるでしょう。それに、今この時点で「感情として」好きか嫌いか、と問われれば、正直に言って後者なことは否めません。

ただ、それはきっと立ち位置が近いから、余計に相手のアラが目立つ、ということなのだと、頭ではわかっているつもりです。私としても「そうじゃぁないんだよなぁ・・・」という思いから書いているわけで、それは、件の人が重要と考えているものを私はそう思っていないし、逆もまた然りだからです。

それに、これは時々思うんですが、仮に対立が事実だったとして、それは一概に「悪いもの」と言えるでしょうか? 小泉さんが首相だったときに言っていましたが「競争なくして発展なし」。対立を起こさず、何かの改良や発展を望めればいいのですが、人間は怠惰なものなので、外部起因の危機感がないと現状維持に流れやすいものです。例えば、先の戦争がなかったら、現代の航空産業や自動車産業が有り得たでしょうか? そもそも、この記事を載せているインターネットというものでさえ、東西冷戦時、大型コンピュータの一局集中を核攻撃から防備するために生まれたという背景を持っています。

そんなものは物質的な価値にすぎない、大事なのは精神性だ、という向きもおられるかもしれません。殊に、「和をもって尊しとなす」この国で、人々の「繋がり」や「共感」「肯定」が叫ばれる昨今、「対立」という言葉は、心に少々緊張の音色をもって響きます。

ではありますが、あえて問いたい。社会や歴史を動かしてきたのは、いつの時代も「対立」であり「競争」であり「問題意識」ではなかったか、と。フランス革命は「貴族」対「平民」の、明治維新は「開国派」対「鎖国派」の、アメリカ南北戦争は「奴隷制容認派」対「奴隷制廃止派」の、それぞれ対立であったと、捉えることもできるでしょう。それぞれの結果が、常に良いものだったとは限りませんが、個人が自由に主義主張を表明できない社会が、この現代にあってさえ、どれだけ悲惨なものになるかは、私たち日本人なら、身近に知っているはずです。

私は、言葉を知らなかった幼いころ、「批判」という言葉を「評価」と同じ意味に捉えていました。つまり「誰それを批判する」というのは「誰それのことをほめる」という意味だと思っていたのです。字面からすれば、「批して判ずる」のですから、ほめることもあり、けなすこともあるだろう、と思っていました。それから程なくして「批判」というのは、一般t的には「反対の立場から言う」意味に使われていることを知りました。

私は批判はしていても、「陰口を叩いている」つもりはありません。意見を言うときには、私なりに正当と考える理由を挙げ、説明を加え、疑義を呈する、という手順を踏んでいるつもりです。もちろん、修辞的な表現をとることはあります。ただ、それは文章上の技術にすぎない。普段私が提供しているユーモアと同じ類のものです。

繰り返しますが、私は私、彼は彼です。立ち位置は非常に近く、共感できるところもないわけではありません。が、今の時点では、主に思想の違いから協力体制を敷くことは私はできない。もしかしたら、一転賛成派に転ずる可能性も否定しませんが、今のところその予定はありません。

バトルは終わり、戦後処理にシフト

いやー、営業ってよく「泥臭い仕事だ」なんて言いますけど、昨日、田原の某お客様のところへ伺う途中、愛車赤兎馬号を駆ってキョロキョロ辺りを見回しながら走っていたら、見事田んぼに落下してしまった高梨です。orz 幸い、いくらか田んぼが湿っていたので、クッションが効き、愛車ともども泥まみれにはなりましたが、怪我はせずに済みました。皆さんも、田んぼのあぜ道を行く時は、脇見運転などされないよう、くれぐれもご注意願います。(しないって

さて、そんなアクシデントはともかく、今回の光開通でお客さまの聞き取りをしていると、やはり「営業の訪問や電話がまあ多いこと。日に4,5件はかかってくるよ。」「何様か知らないが、居丈高な口調でかけてくる電話もあり、本当に不快!」などのお声を耳にしております。さもありなん、とは思いますし、弊社としても、そのような者がいることを、同業者として大変残念に思っております。

もっとも、彼らは期限付きのノルマが達成できたり、期限になったら帰って行く人たちなので、少々不快な思いをされるのも、もう開通決定の発表があってから2週間が経った今では終息しつつあります。地元に在する弊社としては、彼らの契約を1件1件お客様にキャンセルさせて、代わりに弊社をお選びいただいております。w それはそれでなんとも楽しい作業ではありますが。

ただ、火急の対応を要するのは、ネットもPCもやらないのに、口上に載せられて、回線を契約してしまった、特にご高齢の方たちです。実際、私の知っている中にも一名いらっしゃいました。急ぎキャンセル手続きを取りましたので事無きを得られたのですが、でなかったら工事費25,200円、使い続ければ、基本料毎月5,000円からの、えらく高くつく電話専用回線が誕生するところでした。

私に近い方でもそうしたケースがある、ということは、鴨川市全域で考えれば、おそらく100は下らないでしょう。願うらくは、鴨川のじーちゃんばーちゃんたちが、テレアポや訪問営業を撃退してくれていれば、と思いますが、なんとか詐欺と同じく、こうした手口に引っかかってしまう方は残念ながら、確実にいると思われます。

と、いうわけで。

鴨川市内、新規開通地域に「泥縄ポスティング」決定!\(^o^)/

ポスティングというのは、通常、郵便受けにパンフレットや広告物を配布する作業のことですが、今回は「安易に光回線を契約しないでください」という、売り込みとは真逆の意図のポスティングです。じーちゃん、ばーちゃん、怪しい営業に引っかかってくれるなよ、と注意を喚起するのが主旨。仮に申し込んでしまったとしても、工事前日までは、キャンセルは可能なんです。

平成23年の8月現在の資料では、例えば、今月15日開通予定の旧天津小湊町地区には、2,830世帯の家々があります。調べたところ、戸建中心の地域では、1時間あたり200件は配布可能の由。ならば、1日2時間ポスティングに時間を当てれば、約7日で全戸に配布できる計算です。15日の開通には充分間に合います。

江見・太海・長狭一帯あたりは、早くて来月14日開通ですから、件数は多い(約7,000件)ですが、1ヶ月かけて間を見て配布すれば、同じく間に合うことでしょう。

最初は、効率を考えて回覧板を利用することも考え、旧師を訪ねご相談し、市担当課の方を呼んでいただいたのですが、まあこれがなんといいますか、典型的なお役所答弁でして、まさか私も「個別の事案にはお答えを差し控えさせていただきます。」という言葉をこの耳でガチに聞くことになるとは思っていませんでした。w 私としては、この件について回覧板を回すことに行政としては問題はないか、という点だけを確認したかったのですが、(その方の個人的な見解としてでしょうが)「この件で回覧板を利用するのはいかがなものか」とのご意見を賜りました。地方公共団体のK長さまに企業倫理を問われるとは、いやはや弊社も落ちぶれたものです。w ちなみに、この会見は無かったことにしたい旨言いおかれ、私としてもその点だけは大いに同感した次第です。

ま、そんなグチはともかく、これから1日2〜3時間は市内を原付で駆け回りながら、ポスティングする日が続きそうです。金にもならない苦労を買って出るのは、私の悪いクセですが、今日いただいたご対応で一気に火がつきました。自前ポスティングなら、変なしがらみも気にせず、比較的自由にモノを書けますし、皆さんご存じの通り、私は文章を書くことについては、日頃から訓練を%

これは革命なんかじゃない!戦争だ!w

つい何日か前までは、「うっひょー、俺の時代ktkr!(゚∀゚)」なんて浮かれてましたが、現実というものは常に厳しいことをまざまざと思い知らされている高梨です。

いや何がって、今回光開通が決定した天津・小湊・清澄・四方木・江見・太海・長狭地区にお住まいの方はご承知の通り、「営業」という名のハイエナどもが、「ノルマ」という名のムチに追われ、あっちにふらふらこっちにふらふらしています。遠くから「テレアポ」という名の舌を繰り出すカメレオンの数もハンパなものじゃありません。しまいには、「(市民の税金で建てられた)行政施設での説明会」という名の大アゴで一口にがっぽり餌を獲得しようと目論むクジラまで出現するに至り、もう陸上動物・水中動物入り乱れての激烈な闘争が、この平和な鴨川市内で繰り広げられることになるとは、予想だにしておりませんでした。

かくいう自分にしても、その乱闘で血を流して戦っている獣の一匹なのですが、しかし、私にとってこれはかなり面白いゲームです。先ほど「ハイエナ」なんて言いましたが、中にはフェアプレイを心がける殊勝な人もいて、お互いに声をかけあったりしていますし、慣れない「営業」という仕事は私にとって非常に新鮮で、タイミングを見計らい、戦略を練り、結局バイク屋さんに直してもらったw愛車赤兎馬号を駆って走り回りなどしていると、「戦いの場」にいる自分にしばしうっとりしてしまったり・・・。(アホ

いやまあ、私にはノルマはありませんし、生まれ育った土地なので、気楽に構えられるところもありますが、よそから来て知らない土地を歩かされ、おそらくはあまり契約を取れていない他社の方々を見ると、ちょっとかわいそうにも思えてくるから不思議なものです。帰ったらこの人上司に怒られるんだろうなぁ、とか、がっくり肩を落とした後ろ姿が哀愁を誘うよなぁ、とか。w

もっとも彼らに同情してしまったら私の儲けも減ってしまうので、そこは心を鬼にして非情に徹するしかありません。

ただ、その辺のザコキャラとは別格の、地元民の私にもどうしても倒せないラスボスが一人だけいるんです。行く先々でその方のお名前を耳にする度、「くっそー、またこの人にやられた!」と何度奥歯を噛み締めたことか。なんとか一矢むくいたいとは思うものの、なにせお客様から絶大な信頼を得ており、なかなか牙城を攻略できていません。まあ年季が違うのはわかってるんですが、それにしてもくやしい。

その方は、どちらかというと、営業というよりはおそらく私のような技術畑の人なのですが、技術屋でありながら、顧客を「マインドコントロール」していると言っても過言ではない、その魅力とはいったい何なのかを猛烈に知りたい。単に専門的な知識があり、技術に長けているというだけでは、ああも顧客を魅了することはできないでしょう。いずれ機会があったら、ぜひお会いしたいものだと思いつつ、未だ相間見えることかなえずにいます。向こうも向こうで「小ざかしい若造がいやがる」くらいには思っているかもしれません。w いや、思ってくれてるといいなぁ・・・。

血に飢えた、あるいは怠惰な獣どもの闘争の場にあって、彼こそは孤高を貫く騎士。人はその名を尊敬の念とともに口にします。ああ、なろうことなら俺も彼のようになりたい!志の卑しい私ではとってもかないはしないでしょうが、それでも羨望せずにはいられない。

もう、私の中では、結果としていくつ契約が取れたかではなく、その人に一矢報いることが、目標になりつつさえあります。なんとか彼の顧客を我が物とできれば、今回のゲームは「勝ち」とできます。願わくば運が我に味方してくれることを祈るばかりです。

鴨川市にぃ、光ファイバーがぁ、来る―――(゜∀゜)―――!!

既にご存じの方も多いと思いますが、

とうとう、鴨川市内全域に光ファイバー開通の見込みが立ちました!!!

この日をどんなに待っていたことか・・・。思えば2008年、自前サーバを立ち上げるからには光が欲しいよなぁ、じゃあ光を開通させればいいんじゃね?と少々無謀な思いつきから、Project Lumineakとして、地元である旧天津小湊町地区への光ファイバー誘致を始めました。

ただ、諸般の事情あって、そちらの活動は長らく休眠しておりました。ご期待いただいていた方には大変申し訳ございません。

弊社が回線申し込みを扱う代理店となっていたことで、「結局は金のためか」「小利のために大義を見失っている」などなど、ご批判をいただいたことも事実です。もちろんそのようなご批判は想定しておりましたし、それもそれで正しい見方であることは否めません。ただ、弊社は何よりも「営利企業」なのです。これは、「金にもならないことについつい血筋をあげてしまう」クセがある自分へ言い聞かせるために営利企業というものを持っている、というスタイルでもあります。

さて、つまらない経営哲学はおいといて、光が通ると地域社会はどう変わるか?これはちょっと思いつくだけでも様々な応用が考えられます。

山村地区に多い空き家への住民誘致

天津地区にも、四方木・清澄地区という、過疎化地域があります。(当該地区の方、失礼とは思いますがお許しください)

一方、都市部には団塊の世代で田舎暮らしに憧れる方も沢山います。では、なぜこの人たちは鴨川に引っ越して来ないのか?理由は様々でしょうが、一つには都会のような情報インフラが整備されていないからだ、とよくお聞きすることがあります。

空き家、または空き家同然になっている家屋は沢山ある。地代もおそらくは安い。そこに最新の高速情報インフラが引ければ、もうそれだけで魅力的な田舎暮らし物件になるでしょう。都市部あるいは、日本国中の友人と自由に連絡でき、かつ田舎ならではの暮らしも堪能し、もしかしたら、鴨川にいながらにして仕事ができる、という生活さえ不可能ではありません。

クラウド型ビジネスの促進

世の中、クラウドビジネスが真っ盛りです。クラウドビジネスというのは、要するにネットの向こうにある仕組みで商売を動かす、ということです。実際私の知っている企業でも、全社的に業務をクラウド化したものの、貧弱なADSL回線のため、利用にストレスを感じている、とのお話を聞いたことがあります。

また、支障ない速度が出る地域でも、今後クラウドに依存した業務形態に多かれ少なかれ移行していくはずです。弊社とて例外ではなく、当初自宅で動かしていたシステムをクラウド上に置き、電気代をかけることなく比較的安価な運用コストでサービスを提供しています。

こういった業務形態において、高速な情報インフラは必須です。田舎には似合わないという向きもあるかもしれませんが、ITの威力を存在原理とする弊社としては、ぜひとも推進したいところです。

遠隔地の家族・知人との、コミュニケーション向上

私の妹家族は栃木に住んでおり、甥っ子と私の両親で行うビデオミーティングは我が家の夕食後の恒例行事になりつつあります。(もちろん本人は「ビデオミーティング」などとは言わず、「ばあちゃんとモシモシやるー」と言っているのですがw)

双方がオンラインでリアルタイムに話をするのも楽しいのですが、例えば、義弟が撮影した運動会の動画をこっちに送ってもらう、などということも、これまでよりストレスなくできるようになります。

今までは回線速度が制限となって、ビデオレターの類は難しかったのですが、それも充分楽しめる可能性が生まれました。

・・・さて、ここまでは結構ありきたりですぐできるお話でした。地域に根ざしたIT企業を標榜する弊社としては、もう少し妄想を逞しくしてみたいところです。

地域の催事・祭礼のリアルタイム中継

地元の青年団に入れさせていただいて、もう7年くらいになりますが、天津の祭りは文句なく素晴らしい行事だと心底思います。どっちかというとマジメ君だった若い頃はその良さがわかりませんでしたが、青年に入って、地域の人が協力しあい、知恵を出しあい、祭りを最高のものにしようと歯を食いしばる姿、子供たちやご近所の方の笑顔を目の当たりにするにつけ、「ああ俺はこんな素晴らしいものをないがしろにしていたのか」と嘆息するばかりです。

そして、この魅力を少しでも多くの人に伝えようと、半ば勝手に撮影した動画をYouTubeにアップロードしたのが2008年。その後、私の真似をして、私の他にも動画を投稿する人が出てくるようになり、そこそこ好評を博しているようです。祭りの動画アップはすでに定着した感があります。

そこで!

もう一歩進めて、今度は、これを生放送できないものでしょうか? 全市的に光ファイバーというインフラはあります。ustream やニコ生放送というライブ放送のためのサービスもあります。ならば、あとはそれなりの機材と人材さえ確保できれば可能なはずです。

実際、ねぶた祭り、各地花火大会では ustreamを利用して生中継している例もあります。その意味で初の試みとは言えませんが、鴨川の天津(という小さな地域)が ustream で祭礼を生放送する、というのは話題性も期待できるのではないでしょうか?クオリティが高くなくても、小さな地域がやっている、ということに意義があるのだと思いますがどうでしょう?

WiMaX, LTEがエリア外なら全市でWiFi使えるようにすればいいんじゃね?

都市部の若年層は、もう完全にガラケーからスマートフォンに移行した感があります。彼らはすでに、「ただ接続できる」では飽きたらず、「ネットが速く繋がる」高速回線を必須としています。そのためのサービスがLTEやXiなどであるわけですが、いわずもがな、当地域はまだまだ「エリア外」の情況が続くでしょう。

ならば!

各家庭、道路沿いの家屋に「全市共通のアクセスポイント」を設置し、自由に使ってもらう、というのはどうでしょう?あまり縛りをゆるくすると、悪用される恐れもありますので、ある程度本人確認が取れる形が望ましいでしょうね。いつ、どこで、誰が使ったかを可能な限り正確に記録できる仕組みが必要です。

私は都内で光回線に接続されたWiFi(無線LAN)を使った経験があるのですが、ボトルネックになっているのは、無線の速度ではなく、元の回線だ、と実感しました。つまり、ADSL下のWiFiよりも光下のWiFiの方が、速く感じられたのです。

無論のこと、LTEなどのガチ無線サービスとは違い、対応エリアは限られざるを得ませんが、まあ道路沿いでだいたい使えるとなれば許容範囲ではないでしょうか?

実現するには、ちょっとの技術とちょっとの資本と、住民皆さんの協力が必要ですが、やってみる価値はあると思います。やるとしたら KamogaWiFi (カモガワイファイ)なんて名前はどうでしょう。

IT合宿・勉強会の誘致

これは、私オリジナルのアイデアではなく、都心の仕事仲間からよく提案されるものになります。

今、都内では毎週のようにITに関する勉強会が開かれています。最新の動向を知るためとはいえ、参加するには時間も運賃もそれなりにかかってしまう私としては、ため息をつきながら脇目で見ているしかなかったのですが、逆にその勉強会を鴨川で開けばいいじゃないか!との発案をうけ、おそらくは天津史上初めてのIT勉強会を去年の、よりにもよって震災の不安が残る4月23日に開催しました

来ていただいた方のご協力、そして会場を提供していただいた旅館さんのご好意により、人数こそ14人と少ないながら、大変楽しい時間を過ごすことができました。何より、私自身、地元でも勉強会が開催できるんだ、という確信を得た貴重な体験でした。

勉強会に限らず、「合宿」と称して、都心部のIT企業が田舎に泊まりこみ、豊かな自然環境の中で社内勉強会を数日にわたって催すことは、一般的になりつつあります。有名な例では、TV難聴対策として全県域に光ファイバー網を整備した徳島県には、大阪や京都などからの「IT合宿」が人気を博しています。

IT企業に勤めるような人は、普通の人以上に「ネットに繋がる」ことを渇望、というか、ネットがないと生きていけない人種wですから、鴨川全域で光ファイバーが使えるとなれば、IT合宿や勉強会にはもってこいでしょう。波の音を聞きながら眠りにつけば、次の朝素晴らしいアイデアが生まれることは請け合いです。(ほんとか

少々嫌らしい話ですが、昨今ITは唯一といっていいくらいの花形産業で、平たくいうとお金を使うことにあまり抵抗がありません。つまり、安くてまずいもの、よりは、高くてもうまいもの、を食べたがります。サービスにしてもしかり。ですから、優良顧客の筆頭候補といってもいいでしょう。数は少なくても、いいサービスを提供すれば、贔屓にしてもらえる可能性は充分あります。

・・・などなどと、半ば妄想、半ば本気なご提案をしましたが、光ファイバー開通は地域が躍進する小さくないチャンスだと考えています。ご意見・ご感想などありましたら、お気軽にお寄せください!

それでも、俺は日本語を教えに行く。希望はあるよ。

日々、中国国内の「反日デモ」が激化する中、実は心中穏やかでない高梨です。

というのも、ご存じの方も多いと思いますが、私はボランティアで毎週金曜日の夜、中央公民館で市内在住の外国人(主に中国出身)に日本語を教える、ということをしているからです。

日本の国旗が燃やされたり、日系企業や工場が襲撃の対象になったり、日本製の自動車、そしてあろうことか日本人が攻撃を受けたり、などなどなど・・・といった報道を目にするにつけ、一人の日本人として正直、はらわたが煮えくり返る思いに駆られます。そして、自分は本当に正しいことをしているのだろうか?との疑念に悩まされることも一度や二度ではなく、私とて聖人君子ではないので、

「こんなやつらに親切にしてやって何になる?」
「こんな民族と話し合おうとしたって無駄だ!」
「同胞が流血の惨事に見舞われている一方で、お前は何も感じないのか?」
「お前が抗議の態度を示したいなら、ただ『何もしない(授業をやめる)』だけで済むじゃないか」

といった囁きが、心に湧き上がらない日はありません。実際、親などは、冗談まじりにでしょうが「(授業に)行くのやめちゃえば?」などと言ったりもします。

さ は さ り な が ら。

もうこうなると自分に言い聞かせるしかないのですが、私は自分のことを「理性的な人間」であれかし、と規定しています。そうではない面は多々あるかもしれませんが、少なくともそうでありたい、と願っている。「理性」の定義とは何か、というのは難しい話ですが、漠然と「感情よりも理(ことわり)を重んじること」としておきます。

そう、理屈から言えば、私の生徒がデモを起こしているわけでも、襲撃を行なっているわけでもありません。だから、彼らが割を食うのはおかしな話なんです。また、私が日本語を教えないからといって何か事態が好転するわけでもないでしょう。

それにね。

どうやら世の中、そう見捨てたものではなさそうだと、↓このまとめを見て思い直しました。

反日デモ隊が荒らした店を清掃する中国人学生たち――手には「理性愛国、反対暴力」のプラカードが

ああ、やはり理性の人はどの国にもいるものです。しかもこれが「学生たち」だというからよけい嬉しいじゃないですか!

なぜって、私が教えているのは、だいたいが20代前半の若者たちだからです。この清掃デモ隊(笑)の中に私の元教え子がいるとは思いませんが、同年代の若い人達がこういうことをしているという事実は、乱れた心を大いに安んじてくれます。

だから、私は日本語を、日本文化を、生徒の国籍問わず伝えに行き続けるでしょう。大丈夫、希望はある。

「天才とナントカは紙一重」と申しますが・・・。orz

日中はまだまだ暑いものの、朝夕、秋の涼しさが感じられるようになって来た今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。とある事情で外出もままならない高梨です。トホホ・・・。

とある事情、と書きましたが、手っ取り早く言うと、左足を負傷してしまいました。ちょっと前撮った写真ですが、こんな↓感じになってます。

よく、「足、腫れてませんか?」と言われますが、足が太いのはもともとなのでご心配無く。

なんでこんな目に遭ったか、というと、前回書いた「カブ全塗装」時の組み付けに不備があり、走行中、前輪が突然ロックし、転倒してしまったためです。転倒時の打ち身や打撲は大したことはなく、数日立つうちに痛みは引きましたが、転倒から1週間ほど経って、朝起きたら左足が激しく痛み出しました。よく、かさぶたができて皮膚がつれる、という感覚があるかと思いますが、それが猛烈になった感じ。「なんじゃこりゃあ?」ということで病院に行き、検査してもらったところ、打撲や骨折ではなく、傷口から雑菌が入ったことによる感染症と判明しました。orz

そもそも、下手にバイクをいじらなければこんなことになっていなかったわけで、まあ身から出たサビ、いや「俺天才じゃね?www」などと調子ぶっこいてたのがよくなかったんです、きっと。天才どころか、これじゃアホ丸出しだよ・・・。いい歳した大人がカッコ悪いったらありゃしません。

治療を始めてからの経過の方は、すこぶる順調でして、今は感染も収まり、切開した傷が塞がるのを待っている状態です。かなり深くえぐって治療したようなので、こちらの回復はいくらか待たされそうですが、まあいずれにしろ時間の問題です。

そういうわけで、関係者各位におかれてはご迷惑・ご心配をおかけしておりますが、ご理解・ご斟酌のほど、お願い申し上げます。

カブを全塗装したYO!ヽ(゜∀゜)ノ

こんにちは、最近IT屋らしいことは仕事でしかしていない高梨です。

以前、マフラーにアルミ巻いたり、スプロケット交換したりした弊社公用車 ホンダスーパーカブですが、あともうひとつやってみたいことがありました。それは・・・

カスタムペイント、つまり、全塗装!

ネットを漁ると、皆さんそれぞれ苦労しながらも、工夫してやっていらっしゃいます。高価なウレタン塗料使ったり、安価なアクリルスプレー使ったり、業者さんに依頼したり、ほとんど全部バラしたり、あまりバラさず、マスキングでしのいだり・・・。

ただ、ですね、普通、自前の全塗装というと、既製のスプレー缶、よくDIY店で見かけるやつを使う場合が多いようなんですが、私は敢えてここをオリジナルな色にしたかったんです。というのは、当初「ジャーマングレイ」(↓こんな色)という色にしたかったんです。

第二次世界大戦でドイツが飛ばしていたメッサーシュミットっていう戦闘機が、これよりはだいぶ明るいんですが、まあそんな色なんだったんですね。カブといえば両脇のレッグシールドがイメージ強いですし、じゃあそれを主翼に見立てて・・・などと妄想しておりました。

でも、既製のスプレー缶でこの色だと、プラモデル用の小さな缶(100ml)しか売ってないんです。orz きっとそれだけじゃ塗りきれないし、何本も買わなきゃいけないだろうし・・・。

とはいえ、「世界一儲かってないIT企業」を自称する弊社にエアコンプレッサーとエアガンを購入する余裕があるわけもありません。板金業始めるならそれもいいでしょうが、素人の趣味でそこまでお金をかけるのはお金かかりすぎです。

・・・と、長いこと煩悶していたわけですが、ある日、カ◯ンズ鴨川店で補修用塗料をスプレーとして使うためのノズルがあることに気づきました。

実は、私、以前車の擦り傷を補修するのにこれを使ったことがあるんです。そのときは正規の使い方、つまり、タッチアップ塗料を吹きつけるのに使ったんですが、「これ、自分で作った塗料をスプレーするのにも使えるんじゃね?」と思いつきました。

さらに、専用のエアー缶じゃなく、PCの清掃などに使うエアーダスターをこれにつけられないか?と考えました。なんせこのキャップとエアー缶のセットは80mlしかないのに800円くらいします。そこへ行くとエアーダスターは300ml で300円しません。

というわけで、このキャップと汎用エアーダスターを組み合わせて、試しに水を吹いてみたときの動画がこれ↓

お、いいんじゃないの? 吹いているのが水なので、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、良好にスプレーできています。じゃあ今度は水の代わりに塗料を吹いてみればいいわけです。

近所で安価に少量購入できる塗料というと、外壁用の油性ペンキになります。まあアクリル塗料には違いはないし、錆止め剤も配合されてるし、バイクに使っても問題はねっぺ、と考え、調色してみた結果がこちら↓

あれ?ジャーマングレイじゃないじゃん! そうなんです。実は、途中で気が変わりまして、三国志に出てくる名馬「赤兎馬」路線で行くことにしました。日に千里を往くと言われ、呂布そして関羽が乗ったというあの赤兎馬です。乗ってる本人がどっちかつーと張飛っぽいのが残念な感じではありますが・・・。

ただ、その路線で行くにしても、調色しなければならないことに変わりはありません。なぜって赤いカブといえば、

郵便屋さんが乗っているバイク

のイメージが圧倒的に強いからです。赤といっても、真っ赤ではなく、ちょっと馬っぽい感じを出したかったわけです。

そして、これをうすめ液で適当に薄め、試しに空き缶を吹いてみた結果がこちら↓

イケてる!ちゃんと塗れてるじゃん!人生には「勝利を確信する瞬間」が何度か訪れることがありますが、この一部朱色に染まったマッ缶を見て、それを感じましたね!前から思ってたけど・・・

ひょっとして、俺、天才じゃね?www

ま、そんな自惚れはともかく、どうやらこれで「どうにかできるだろう」という雰囲気になってきました。後は作業期間と予算の確保、です。

しかし、そうこうしているうちにも祭りが近づいて来ました。んー、どうしようかなぁ。早くやりたいなぁ、よしやっちゃえ!Σ(゜◇゜;)マジデッ!? と思い切って、こともあろうに宵祭りの日(7月27日)に、サイドカバーから塗ってみました。これならネジ1本抜くだけで外せますし、試し吹きするにはいいパーツです。ただサイドカバーは、鉄ではなくプラスチックなので、一度プライマーというものを塗って下地を作ってから塗料を塗るという工程を経ました。

おー、いいんじゃなーい? 光の加減で実際とは色味が違っていますが、塗装の素人が吹いたにしては、充分綺麗に塗れています!ここで思ったのが自前塗料のほうが、既製のスプレー缶よりもむしろ塗りやすいこと。塗料が固めなせいか、タレもすくなく、厚塗りもできます。(でも、その分きっと密着度は落ちてると思います。)

とりあえず、祭りの期間中に塗るのはサイドカバーだけにしておいて、分解工程に入ることにしました。必要な工具は揃えてありますし、バラすのは簡単なのですが、気をつけなければならないのは、再び組み立てられるようにネジやパーツを整理し、過程を覚えておくこと。本当は場面々々で写真を撮りたかったところではありますが、なんせ手は汚れてるし、気はせいているしで、残念ながら分解写真は撮りませんでした。

よく言われていることですが、塗装するのに一番肝心なのは「下地づくり」です。私の場合、以下のような方針でやりました。

  • 不必要に分解しない。
    本来であれば、エンジンやハンドルも取り外して、フレーム・タンク・スイングアーム・フロントホーク・レッグシールド…などなどと分けて塗らなければならないのでしょうが、さすがに私もエンジンやキャブを外して、元に戻せるかまでは自信がありませんでした。なので、できるだけフレームにパーツを残した状態で、バラせるだけバラし、難しかったらマスキングして塗料がかからないようにしました。
  • 鉄部(フレーム)は、600番の紙やすりで足付けし、直接塗料を吹く。前の塗料(深緑)の上から塗り潰しました。
  • プラスチック部(サイドカバー・フロントフェンダー・レッグシールドなど)は、紙やすり > プライマー > 軽く紙やすり > 塗料塗布 という工程を取りました。
  • 本体が赤系なので、レッグシールドも色を変える。 〒車との差別化です。これは正確にはポリエチレン製なので、素人にできるかどうか・・・。

そんなこんなで塗装もだいたい終わり、仮組みしてみたときの写真が以下です。

 

 

まあまあいいとは思いますが、やはりレッグシールドが綺麗に塗れていません。左側の曲がった部分がブツになっています。やっぱポリエチレンは手強いです・・・。

で、塗りなおそうと思い、余計なところをいじらないようにマスキングテープ貼ったら、テープに塗料がくっついてペリペリ剥がれてしまいました・・・OTZ 下地作ろうとサンダーがけしたら、今度は凸凹になっちゃうし・・・。「ええいもう面倒くさい!塗れぬなら、切ってしまえ、レッグシールド!」と半ばブチ切れ、サンダーでガーッと切っちゃいました。

「レッグシールドはカブの顔」なのは重々承知していますが、こんなに↓汚くなっちゃったし、仕方ないよね。ゴメンよ、本田宗一郎さん。

失敗はそれだけではありませんでしたが、何とか塗り終わり、チェーンカバー以外を組み付け、試乗しました。若干ハンドルのセンターがあっていなかったり、チェーンの調整が必要だったりはしましたが、なんとか走れる状態にはなりました。奇跡的にも余ったネジはありませんでした。w

某、試乗中、某ファ◯マで撮った写真が以下。

んー、我ながらいい色です。w よく見れば塗り忘れとかあるんですが、まあ、後で補修すればいいし。

そんなわけで、なんとか自前カスタムペイントに成功することができました!かかった費用を計算したら、なんと、1万円以下もかかっていませんでした。もちろん時間や手間はかかりました。自宅脇で作業中、どれだけ蚊にくわれ、また、カンカン照りの日差しの下、どれだけ熱中症でぶっ倒れそうになり、塗装中、突然の雨に泣きそうになったことだどれだけあったか・・・。でも、正直言って苦にはなりませんでした。自分のやりたいことをしているわけだし、楽しいし。「プロ並の仕上がり」というわけではもちろんありませんが、自分的には非常に満足しています!

最後になりましたが、塗装方法についてアドバイスいただいた、S藤塗装のM彦さん、「赤がいいよ!」と決断を促してくれたO太酒店のT朝さん、何より、ネット上で挑戦記をつづり、参考になる情報をいただいた先人の皆様、本当にありがとうございました。m(__)m

古代戦車の謎とサビの話

こういう目のつけどころを持っているのは、もしかしたら俺だけなのかなぁと、一人心もとない高梨です。

さて、西洋ならローマ帝国、東洋なら周〜三国時代と、古代外国史に興味を持ち始めて、もう十数年になります。今さらながら、高校のときにやっておけば進学だってもう少し選択肢が広がっただろうにとも思いますが、後の祭り。それに、大人になってからの勉強のいいところは、「忘れても何も困らない」ってことで気楽に本を読み漁っています。

そして、本で知るだけでも、昔の文明は大したもんだったんだなぁと感心しきりなんですが、今でもひとつだけわからないことがあります。それは、馬に牽かせて動かすタイプの戦車。カエサルも曹操も、普通に使っていた兵器ですが、いったい不思議だと思いませんか?

何が不思議かって?わからないならお教えしますが、ほら、あの軸受のところです。

丸いものが転がりやすいというのは、子供にだってわかる理屈です。そして、車輪の形なら紐と木炭さえあれば描けます。問題なのは、その上にどうやって物を載せ、安定をさせながら動かすか、です。

現代なら、ボールベアリングを使えばいい、ということは明白です。摩擦抵抗よりも転がり抵抗の方が圧倒的に小さいんですから。

私が不思議なのは、要するに、馬に牽かせて戦車がそれなりの速度で動いているとき、車輪の軸および軸受はなぜ摩擦で炭化してしまわないのか、という点です。軸が青銅ないし鉄製だったなら、それを取り囲んでいる軸受はどういう仕組みになっていたんでしょうか?木で作れないことは明白です。だって摩擦熱ですぐだめになりますから。なら、軸と軸受も鉄だったのか?木よりは丈夫でしょうが、かなりの摩擦になるでしょうね。

・・・などなどと考えていると、古代のエンジニア達に草葉の影から笑われていそうで、少々恥ずかしい気さえしてきます。

話はちょっと変わりますが、青銅あるいは鉄を人類が使うようになって、すでに4,000年が経ちました。新素材が次々に研究・開発されている現代でさえ、鉄は言うまでもなく広く用いられています。現代は鉄器時代なのです。

にもかかわらず、あの見苦しくてモロい赤褐色のサビに人類は悩まされ続けています。これだけ長いこと使っていて、誰もが知っている欠点であるにも関わらず、「絶対錆びない鉄」というのは未だにできません。これは鉄工業関係者の怠慢によるのでしょうか?

いや、そうではないのだ、ということをこの本を読んで最近知りました。

(鴨川市立図書館にも蔵書があるので、私が読み終わったら皆さん読んでみてください。w)

著者曰く、

ある腐食を記述しようとすると,いろいろのことを言わなければならない.どのような状態のどの種類の金属が,どのような環境条件のもとで,いかなる原因により,どんな形の腐食を起こしたかでワンセットである. (p.27 第3章 冒頭)

「腐食」というのは「サビ」の専門的な言い方なのですが、要するに、いわゆる5w1Hに近い記述をして、初めて腐食というものを語れるのだ、と。腐食されたのは鋳鉄なのか鋼なのかステンレスなのか、温度、湿度、密閉されていたか、いなかったのか、部分腐食か均一腐食か、などなどなど・・・・。

素人は「鉄が錆びた」などと簡単に言いますが、その原因たるや千差万別であって、これが防食(サビ止め)を難しくしているのだ、ということをこの本で知ることができました。

また、異種の金属が触れ合い、そこに溶媒(普通は水)が加わって電池が発生し、腐食を進行させるというくだりは、昔の理科の実験でやった電気分解や電池の制作を思い出して懐かしい思いがしました。

たかがサビ、されどサビ。ヒッタイト帝国のいにしえから綿綿と受け継がれてきた鉄器文明をいまだに脅かし続けるサビは、諸行無常を響かせる、祇園精舎の鐘の音を今日も曇らせているのかもしれません。

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